Microsoft 365 開発コミュニティの 1 年を振り返ってみる 2020
この記事は Office 365 Advent Calendar 2020 に参加しています。
はじめに
今年の Microsoft 365 開発についてコミュニティの状況を振り返ってみようと思います。すべての出来事を把握しているわけではないので、ゆるゆるで行きたいと思いますが、ご承知おきいただければと思います。
イベント関連
de:code 2020
日本マイクロソフト主催の de:code 2020 はオンラインで開催されました。このような状況下で準備期間もなく大規模なイベントを開催するのは大変だったと思いますが、いくつかのフィードバックにも迅速に対応している様子を見ていて中の人の頑張りを感じることができましたし、本当にお疲れさまでした。セッションとしては、Microsoft 365 開発としては Microsoft Teams に関連したものが多く、世の中の関心も Microsoft Teams にあるんだなあ、というのを強く感じました。本編の他に、コミュニティ発で de:code 夏まつりというのを開催していまして、そちらには Microsoft 365 開発コミュニティの代表として話をさせていただきました。Microsoft 全般に関心のあるオーディエンスに対して Microsoft 365 開発という存在を知ってもらうきっかけになったと思いますので、非常にありがたかったです。
Microsoft 365 Virtual Marathon
SharePoint Conference の代替として 5 月に開催されたグローバルなイベントで、日本では 2 トラック 14 セッション、しかも登壇者のほとんどが Microsoft MVP というとても豪華なイベントになりました。日本トラックは Office Apps & Services MVP の平野さんにファシリテートしていただきました。3D のコミュニティ ゾーンがあってみんなで集まってわちゃわちゃやったり楽しかったですね。こちらでは SharePoint Framework についてお話をさせていただきました。
Global Microsoft 365 Developer Bootcamp
こちらは 2018 年から継続して実施している Microsoft 365 開発者の年に 1 度のグローバルなお祭りです。日本では 11 月に開催しました。Bootcamp の名の通り初学者向けのハンズオンを提供するのが目的ですが、今年ははじめてオンラインでのハンズオンを実施しました。毎年のようにお願いしていて大変恐縮なのですが、ファシリテートは Office Aps & Service MVP の太田さんに行っていただいております。
コミュニティ関連
Japan M365 Dev User Group
5 月に Microsoft 365 開発者向けのコミュニティとして Japan M365 Dev User Group を立ち上げました。
8 月には第 1 回の勉強会を開催しました。テーマは Microsoft Teams 開発 ということで de:code 2020 の勢いを受けて、よりディープな内容を話していただきました。また第 2 回勉強会も 12 月、というか、この記事が投稿される日に開催します。今後も定期的に活動ができればいいなと思いますので引き続きよろしくお願いします。特に登壇者を募集しております。
Adaptive Cards 愛好会
Business Applications MVP の Hiro さんが 7 月にアダプティブ カード愛好会というコミュニティを立ち上げています。
あくまで愛好会ということで勉強会のようなことはされていませんが、Facebook グループの投稿をメインに活動されています。いつの間にか Microsoft からくる通知がアダプティブ カードになっていてビックリするのですが、Microsoft もかなり投資をしている分野であり、今後も期待できる技術だと思います。
おわりに
技術的なトピックとしては、あまり革新的な話はなくて、地道にアップデートがありました、という感じでした。ただ、Microsoft Graph にしても SharePoint Framework にしても、Microsoft Teams との連携をすごく重要視していて、Microsoft Graph の Microsoft Teams の API が一般提供になったり、SharePoint Framework で Microsoft Teams の個人用アプリが作成できるようになったりと、Microsoft Teams を中心にやっていこうという気持ちが見えた 1 年でした。リモート ワークが常態化してきたこの状況下で、Microsoft Teams の果たす役割は非常に大きなものだと思いますので、これからも注目していきたいと思います。
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