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SharePoint 2013/2016 で個人用サイトを無効にする

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はじめに

SharePoint 2013/2016 では、個人用サイトによって、コンテンツのフォローやニュースフィードなどのソーシャル機能を利用できます。個人用サイトが有効になっている場合、グローバル ナビゲーションにニュースフィード、OneDrive、サイトのリンクが表示されます。

ただし、組織によっては使用しないため、無効にしたいという要望もあります。そこで、SharePoint 2013 で個人用サイトを無効にする方法についてまとめます。[1]

User Profile Service Application を有効にしない

SharePoint 2013/2016 をインストールした初期状態では、個人用サイトは有効になっていません。個人用サイトは User Profile Service Application を有効にしたタイミングで利用できるようになります。構成ウィザードでは既定でチェックが入っているため、気付かずに追加している場合も多いです。まずは、User Profile Service Application が必要かどうかを検討してください。

ユーザー権限の管理で無効にする

User Profile Service Application はプロファイルの同期など重要な機能のため、有効にしなければならない場合が多いです。また、SharePoint Online の場合も、User Profile Service Application は有効になっています。

User Profile Service Application が有効になっている場合は、設定で個人用サイトを無効化できます。サーバーの全体管理から サービス アプリケーションの管理 をクリックします。次に User Profile Service Application - User Profile Service Application をクリックします。権限を削除することで、ユーザーが個人用サイトを利用できないように設定できます。なお、設定後サイトには即時に反映されません。結果を確認するには時間をおいてアクセスしてください。

管理できる機能は以下の 3 つです。

  • 個人用サイトを作成する (個人用データ ファイル、ニュースフィード、フォロー対象のコンテンツのために必要)
  • ユーザーのフォローとプロファイルの編集
  • タグとメモを使用する

個人用サイトを作成するの無効化

SharePoint 2013/2016 でこの機能を無効化すると、個人用スペースを作成できなくなります。これにより、個人用スペースの機能を利用できないように設定できます。ただし、ニュースフィード、OneDrive、サイトのリンクは表示されたままとなります。ユーザーがリンクをクリックするとプロファイルが表示されます。

ユーザーのフォローとプロファイルの編集の無効化

SharePoint 2013 でこの機能を無効化すると、ニュースフィード、OneDrive、サイトのリンクを非表示にできます。ただし フォロー などからダッシュボードにアクセスすることで、個人用スペースの機能も利用できてしまいます。無効化しても、プロファイルの編集やユーザーのフォローは可能ですが、動作が明確ではありません。SharePoint 2016 ではこの機能を無効化してもリンクは非表示にならず、設定の動作がさらに分かりにくくなっています。

タグとメモを使用するの無効化

SharePoint 2013 でこの機能を無効化すると、リボンの タグとメモ を利用できなくなります。なお、SharePoint 2016 ではこの機能自体が廃止されているため、この設定は意味がありません。

おわりに

特定の機能だけを無効にすると動作が不安定になる場合があるため、すべて無効化することをおすすめします。すでに個人用スペースを作成している場合は、機能が利用できてしまうため、手動で削除する必要があります。

脚注
  1. 個人用サイトには、ニュースフィードやプロファイルを表示するダッシュボード (/my) と、ブログ、ドキュメント ライブラリ (OneDrive for Business)、およびタスクの個人用スペース (/my/personal/{{account-name}}) があります。公式の呼び方ではありませんが、できるだけ用語をわけています。 ↩︎

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