Linux初心者のrhel8.5備忘録 詳細設定編①
はじめに
この記事の内容は以下の続きとなります。こちらの記事から初めましての方は先にインストール編をお読み下さい
今回は詳細設定編と題しましてインストール後に行う設定に関して記述していこうかと思います。
1.追加パッケージインストール
まずは、初期状態ではインストールされていないパッケージのインストールからしたいと思います。
端末をクリックしコンソールを立ち上げます。なお、設定を行うにあたってユーザーはrootを使用しています
今回は以下のパッケージを追加でインストールします。
パッケージ名 | 説明 |
---|---|
aide | aideを使用するための前提パッケージ |
rear | rearを使用するための前提パッケージ |
grub2-efi-x64-modules | rearを使用するための前提パッケージ |
cifs | cifsを使用するための前提パッケージ |
aideやcifs、rearに関しては今後の記事で詳しく書いて行く予定です。
1.1 パッケージ管理について
インストールの前に、少しコマンドに関して説明を入れようと思います。
今回はインストールに際してdnfコマンドを使用します。
私と同様、初心者の方はパッケージのインストールに際し、ネットにある技術的な記事がyumコマンドであったりdnfコマンドであったりどっちが正解なのか迷うことがあるかもしれません。
rhelではパッケージ管理システムとして「RPM Package Managetr(通称RPM)」が採用されています。このRPMのお陰で私たちはLinux用の様々なソフトウェアを配布、管理、更新できるわけです。
加えて、rhelでは標準でパッケージ管理ツールが存在し、それこそが「DNF」です。
この管理ツールにより、パッケージのインストール、アップデート、削除などができる様になっています。DNFはrhel8から採用されており、それ以前はYUMが標準でした。つまり、YUM→DNFとなった訳ですね。そのため、今後はDNFが標準となることからdnfコマンドを優先して使用するのが良いかと思います。
それでは早速インストールしていきましょう。コマンドは以下になります。
dnf install aide
dnf install rear
dnf install grub2-efi-x64-modules
dnf install cifs-utils
以下の様に許諾が求められますが全てyを入力しエンターを押して進めます
完了した旨が表示されればインストール成功です。
他のパッケージに関しては -yオプションを使用して簡略化します
以下でインストールされていることが確認できるかと思います
追加のパッケージインストールに関しては以上となります。お疲れ様でした!
2.ホスト名設定
続いてホスト名を設定していきます。ホスト名とはコンピュータに対して識別するための名前です。
今回は[TESTSV101]とします。
ホストに関する設定は、/etc/hostname に記載されています。
設定方法は複数あります。
- nmcliコマンドを使用する
- hostnamectlコマンドを使用する
- /etc/hostnameを直接編集する
今回はnmcliコマンドを使って設定していきます。
2.1 nmcliコマンド
nmcliコマンドはネットワーク関連の設定をする際に使用するコマンドです。rhelは各種ネットワーク関連の管理をNetworkManagerという機能が行なっており、その機能を操作するためnmcliコマンドがあります。
では早速ホスト名を設定していきます。まずは、意図せず失敗した場合などを考えバックアップを取得しておきます。
cpコマンドで .bkファイルを作成しておきます。
-pはファイルの権限も同時にコピーするオプションです。
ホスト名を指定します
/etc/hostnameの中身を確認するとホスト名が設定されていることがわかります
ネットワークマネージャーを再起動して確認すると設定が適用されていることがわかります
rebootコマンドを実行し再起動すると、プロンプトもlocalhostからTESTSV101に変更されていることが確認できるかと思います
ホスト名の設定に関しては以上です。お疲れ様でした!
今回は短いですがここまでとし、次回はネットワークに関する設定です
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