Linux初心者のrhel8.5備忘録 インストール編
はじめに
こんにちは!記事へのアクセスありがとうございます。🙇♂️
初回の投稿からかなり時間が空いておりますが自分のアウトプットも含め2回目の投稿です!
今回は実際の案件にて対応したrhelの設計・構築について纏めていきたいと思います。
技術的意見や誤字脱字等ありましたら気軽にコメント頂ければと思います🙇♂️🙇♂️🙇♂️
対象読者
- 自分と同じLinux初心者の方
- rhelに関して知りたい方
- Linux環境の設計・構築について興味のある方
背景&留意事項
上記にも少し書きましたが、自分自身初めてオンプレ環境にてrhelを用いたサーバの詳細設計・構築に携わる機会がありその備忘録となります。この記事を書くにあたり、環境としてはVirtualBoxにてrhel8.5をインストールし使用しています。こちらの環境構築に関しては割愛しております。
環境特記事項
- VirtualBox 6.1
- 仮想ディスクは30GBと8GBを1つずつ割り当てています
- rhel
- バージョン8.5を使用しています
1.rhelとは?
そもそもrhelって何?という方もいらっしゃるかと思います。(自分もそうでした)
rhelとは、Red Hat Enterprise Linux(レッドハットエンタープライズリナックス)の略です。
Red Hatが開発及び提供をしている商用向けの有償Linuxディストリビューションとなります。
なお、本来は有償ですがRedHatの無料アカウントを作成する事で個人学習などに利用できる無償版の提供がされています。今回の投稿にてrhel8.5を使用できているのはそちらを使用しているからです。
こちらのアカウント作成やisoファイルのダウンロードに関しては今回の主題ではないため割愛します。
2.インストール設定
2.1 言語設定
さて、ここからが本番です。インスタンスを起動すると最初に以下の言語選択の画面が表示されます
ここでは日本語を選択し[続行]で次へ進みます
2.2 地域設定
言語設定が完了すると以下の画面に遷移します
まずは地域設定を全て日本に合わせるため[時刻と日付]をクリック
地図内でカーソルを日本に合わせクリックすると、左上に[地域]がアジア、[都市]が東京となっているかと思います
時刻と日付が合っていることを確認したら左上の[完了]をクリックします
2.3 ディスクパーティション設定
続けてシステム欄にある[インストール先]を選択します。デフォルトでは下記画像のように
自動パーティションになっていますが、今回はカスタムを選択します。
2.3.1 ディスクパーティション設計
ここで、ディスクパーティションの設計に関して少し記述しようかと思います。
公式ドキュメントでは以下のマウントポイントの作成が推奨されています。
- /boot
- / (ルート)
- /home
- swap
- /boot/efi
- PReP
また、必要に応じて以下を作成するようにともあります。
- /usr
- /var
- /tmp
今回は以下表にあるパーティションを作成していきます。また、以下のパーティションを追加しました
- /lvmは後述するLVMのために作成
- /var/crashはカーネルダンプ用に作成します。カーネルダンプに関しては以下記事がわかりやすいです
https://linuc.org/study/knowledge/525/
各パーティションの簡易的な説明と推奨される最低限のサイズは以下の通りですが、
swapに関してはシステム内のRAMの容量によって推奨サイズが変わります。
パーティション名 | 推奨の最低限サイズ | 今回作成するサイズ | 説明 |
---|---|---|---|
/boot | 1GiB | 1GiB | OSのカーネルが含まれる領域 |
/ (ルート) | 10GiB | 10GiB | ディレクトリ構造のトップ |
/home | 1GiB | 1GiB | ユーザーデータの領域 |
swap | 1GiB | 1GiB | RAMが不足した際に使用される領域 |
/boot/efi | 200MiB | 200MiB | EFIシステム領域 |
/var/crash | - | 2GiB | カーネルダンプ領域 |
/lvm | - | 5GiB | LVM用の領域 |
また、これらのパーティションに対してはファイルシステムを指定する必要があります。
基本的にrhel8~9で使用されるのは2種類で、XFSまたはext4です。詳しい説明は割愛しますがXFSが通常推奨されます。今回の環境でも推奨であるXFSを選択(デフォルト)しています。ちなみにswap領域は「swap」が強制選択されます。
前述の[カスタム]を選択後に[完了]をクリックすると各パーティションの設定画面へと遷移します
実際の画面は以下のようになっています
左下にある[+]をクリックすることでパーティションを追加していきます
なお、標準パーティションを使用し暗号化は今回しません
以下のように作成を終えたら[完了]をクリックします。クリック後に変更の概要が出てくるため[変更を許可]して作成完了です。
※後述のLVM作成時に分かりやす様、/lvmのみ8GBのディスク(sdb)を指定しています。
2.4 ネットワーク設定
続いて、システム欄にある[ネットワークとホスト名]をクリックすると以下に遷移します
まずはを[enp0s3]をオンに変えます
左上の[完了]をクリックして設定画面トップに戻ると表記が[有線で設定されました]と変わっていることがわかります
※他のアダプターに関してはここでは設定せずそのままにします
2.5 ソフトウェア設定
続いてrhelの無償版を使用するための設定をします。[Red Hatに接続]をクリックし以下に遷移します
上記の様に指定された入力を行い(ユーザー名は伏せてます)正常に完了すれば[システムは正常にサブスクライブされています]との文言が上記の画像の次の遷移ページで表示されます。
続いて[ソフトウェアの選択]をクリックし以下の画面に遷移します
ここでは、デバックツール、パフォーマンスツール、開発ツールにチェックを入れインストールすることとします。FTP等が必要であれば勿論それらも選択して構いませんが今回は使用しない為選択しません。
選択が完了したら左上の[完了]をクリックします。
2.6 ユーザの設定
最後にユーザーの作成を行います。作成が強制される為、rootパスワードと、一時的なユーザーを作成します。以下の様に作成し[完了]をクリックします。
2.7 インストールの開始
全て入力が完了すると右下の[インストールの開始]が活性化されます。
こちらをクリックします。
あとはインストール完了までしばらく待ちます
インストール完了後、再起動すると以下の画面が表示されます
ライセンスに関して同意し[完了]をクリックします
[設定の完了]をクッリクすればインストール完了です
以下のログイン画面が確認できるかと思います
初回ログイン時は以下の初期設定が求められるかと思いますので設定を進めます
お疲れさまでした!ここまでがインストール編です。
今後はネットワーク周りやストレージなどについても書いていこうと思います。
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