EndeavourOS i3-WMを普段使いする手順(Linuxの設定)
screenfetch
の実行結果を貼る文化があるようなので、添付してみます。
Zennへの画像添付画面で、WebPが候補に出てこなくて絶望した!
EndeavourOSのインストール中には宇宙飛行士の絵が流れるのですが
エンデバーはスペースシャトルで1番好きだったので、印象は最高です。
の続きです。
2. i3wmでなくても、Arch Linuxならば当たり前にする設定
近くのミラーを指定する
Ubuntuのaptならば、日本のミラーを設定しなくても
遅いだけでインストール時にエラーは出ませんが
Arch LinuxのPacmanでは
近くのミラーを選択しないと、3回に1回しかインストールが成功しないレベルだったので
まずJAISTを指定します。
sudo nvim /etc/pacman.d/mirrorlist
して、先頭に
Server = http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch
を書いとく。
Pamacを入れる
パッケージ管理では
-
yay -S 〇〇
でのインストール -
yay -R 〇〇
でのアンインストール -
yay -Syyu
での丸ごとアップデート -
yay -Sc
での要らないパッケージお掃除
くらいしか使う機会が無いのですが
GUIでしか気づけないこともあるので、念のためPamacを入れます。
yay -S pamac-all
うまく入らなかったら yay -S pamac-aur
で。
3. Arch Linuxでなくても、Linuxならば当たり前にする設定
Discordを入れる
開発といえばSlackという時期があったし
Slackも使ったことあるのですが
- FF14のためにDiscordは絶対必要
- SlackとDiscordは、片方しか入れたくない
- つまり、Slackいらない
という流れで、使わなくなりました。
TwitterやLINEも
わざわざアプリとして、Linuxに入れようとは思いませんでした。
Twitterはブラウザで使えばいいし
LINEはChromeアプリ版も、Chrome拡張機能版も
2022年現在では全てがディスコンのようです。
1000円のRaspberry Pi Zeroと、1000円のWebカメラを組み合わせて
常時監視システムを作り、ずっとペット監視に稼働させてるのですが
その際に、撮った画像をアップロードする
2022年らしいクールな方法を調べたことがあります。
そしたら、Web APIを利用するために
開発者登録とか、アプリとして申請するとか、トークンを発行してもらうとか
そういう面倒な仕組みを利用しない
WebHookだけで実現するほうがクールでした。
WebHookはTeamsやSlackでも使えますが
Discordでも使えたので、監視はそれで実現しました。
というわけで、私的優先順位の現在1位はDiscordなので
yay -S discord
します。
何も追加設定をしなくても
OS再起動のたびに自動的に起動され
タスクバーの右端に入り
Discordのウィンドウで $mod+q
を押しても
ウィンドウは閉じるが、常駐アイコン状態として生き続ける
という理想の動作をしてくれます。
Blenderを入れる
yay -S blender
だけで入ります。
ThinkPad X13 Gen 2 (AMD)の場合
自動的にRyzen内蔵のGPUが認識され
互換ドライバであるamdgpuが動作してるので、ヌルヌル動きます。
Gimpを入れる
EndeavourOS i3-WMには、デフォルトで画像ビューアが入ってないようです。
壁紙の表示はfehでやる
と ~/.config/i3/config
に書かれてるのですが
そのfehすら、確か入ってなかった……
yay -S feh
でも、fehでは非力なので
Xfceの画像ビューアであるRistrettoも入れました。
yay -S ristretto
しかし、閲覧だけでなく
クロップなど編集もしたいのです。
初耳でしたが、Pintaというのが有名なようでした。
yay -S pinta
そしたら、クロップしてpngとして保存くらいはできるのですが
Pinta上で画像の外枠として、太い白線が強制表示されます。
このせいで本当の色が見えずウザいのに
消せないようなので
結局、Gimpしか勝たんとなりました。
yay -S gimp
ちなみに、Photoshop CCを使うようになってから
もう使わなくなったPhotoshop CS2が手元にあったので
それもwineで動かしてみました。
そしたら、Windowsフォントをごまかすために面倒な設定をしないと
終了のたびに作られる Adobe Photoshop CS2 Prefs.psp
が壊れて
次回から起動しないことが分かりました。
正常な Adobe Photoshop CS2 Prefs.psp
をバックアップしておいて
#!/bin/bash
cp "$HOME/bin/Adobe Photoshop CS2 Prefs.psp" "$HOME/.wine/drive_c/users/kako-jun/AppData/Roaming/Adobe/Photoshop/9.0/Adobe Photoshop CS2 Settings"
exec wine "$HOME/.wine/drive_c/Program Files (x86)/Adobe/Adobe Photoshop CS2/Photoshop.exe"
のような起動用スクリプトを書けば、起動はできます。
でも、Photoshopはたくさんのサブウィンドウが連携して1つのアプリとして動くわけですが
タイル型ウィンドウマネージャとの相性が悪いのか
それら個々のサブウィンドウが、それぞれ整列されたり
$mod+f
での最大化に付いてこなかったり
ぜんぜん快適に操作できるものではありませんでした。
VSCodeのVim拡張で、ESCを押しただけで日本語入力が解除されるようにする
Vim拡張を使う上で、これは大事な設定です。
Window版では、zenhan.exe
というツールを使って実現しますが
Linux版では
"vim.autoSwitchInputMethod.enable": true,
"vim.autoSwitchInputMethod.defaultIM": "-c",
"vim.autoSwitchInputMethod.obtainIMCmd": "/usr/bin/fcitx-remote",
"vim.autoSwitchInputMethod.switchIMCmd": "/usr/bin/fcitx-remote {im}"
のような設定で実現します。
ただ、zenhan.exe
ならば
また次回Insertモードに入った時に、日本語入力オンが自動的に復活するのですが
このLinux版での設定は解除方向のみなので、そこまでの親切はしてくれません。
そして、罠なのは
VSCode純正の設定同期機能を使ってると
Window版とLinux版との設定が衝突し、後で設定したもので上書きされちゃうことです。
どうやって回避できるのだろう……?
sambaの設定でfirewalldが邪魔してくる
無事にEndeavourOS i3-WMの設定をだいたい終えて
そろそろWindows PCとファイルのやり取りをできるようにしよう
と思って
yay -S samba
し、動くはずの設定をしたはずですが
Windows PCから見えない。
こっちからWindows PCは見えるのに……
という非対称の状態になりました。
こういう時、疑うべきはファイアウォールですが
デフォルトでufwはインストールされてないし
iptablesはインストールされてたけど
sudo systemctl status iptables
したところdeadだし、自動起動もdisabled。
何が何だかわからない……
とLみたいに呆然としたのですが
いや、絶対にファイアウォールが原因に間違いはないんだ
きっと私の知らないパッケージ名なんだ
と予想して
$mod+d
してrofiに「fire」と打ってみたところ
すでにファイアウォールのGUI設定ツールが入ってて
そこに書かれてた名前は firewalld
でした。
し、しらねー
と、思わず遊戯王のパンドラのようなセリフが出ました。
この firewalld
を設定すれば、あっさりsambaは繋がりました。
標準で採用されるくらいだから
たぶん今どき知ってて当たり前のパッケージ名なのでしょう。
でも、ufw派の私は知らなかった!
こういう「そもそも知らない名前のものが原因」というオチの時
調べるための文字列を知らないのだから、1人ではなかなか原因が分からない
というのは、けっこう大変だなーと思いました。
amdgpuでティアリングが発生する
追記しました。
使い始めてmoonlight-qtでFF14を遊んだり、Netflixで攻殻機動隊SACを観てるときに
やっと気づきました。
動きの激しい場面で、画面の上から100ピクセルくらいの位置に、
横線状の描画の段差が発生してました。
解決方法は、xorgでのティアリングの解消方法を調べると分かるのですが
ThinkPad X13 Gen 2 (AMD)の場合は
/usr/share/X11/xorg.conf.d/10-amdgpu.conf
に
Section "OutputClass"
Identifier "AMDgpu"
MatchDriver "amdgpu"
Driver "amdgpu"
Option "TearFree" "true"
EndSection
のように、Option "TearFree" "true"
の部分を追加して
再起動すれば直りました。
次回で最後。
EndeavourOSでFF14を遊びます。
やっとか!
Discussion