Mattermost4.8の新機能
はじめに
2018/03/16 に Mattermost 4.8.0 がリリースされたので、アップデートの内容について簡単に紹介します。
詳細については公式のリリースを確認ください。
Mattermost 4.8: Faster loading assets with Amazon CloudFront and simplified SAML migration – Mattermost
Mattermost Changelog — Mattermost 4.8 documentation
アップデート内容
Amazon CloudFront サポート
画像や JavaScript ファイルなどの静的リソースを Amazon CloudFront でホストできるようになりました。
これにより、キャッシュのパフォーマンスが改善され、Mattermost のチームメンバーが世界中に散らばっていても短いロード時間で Mattermost を使用することができます。
設定方法については以下のドキュメントを参照してください。
Configuring CloudFront to host Mattermost static assets — Mattermost 4.8 documentation
SAML マイグレーションコマンド(E20)
ユーザーを簡単に SAML 2.0 へマイグレートできるコマンドラインツールが追加されました。
認証に Okta, OneLogin, Microsoft's Active Directyory Federation Service を使用している会社でシングルサインオンが可能になります。
プラットフォームの改善
- DB クエリや WebSocke イベントの最適化によりロード時間が短縮されました
- 20MB 以上のファイルをアップロードが可能となる iOS のエンドポイントが作成されました
- タブレット画面でチャンネルヘッダーを見やすくの検索バーの変更など、Web アプリにいくつかの修正が行われました
- プロフィール写真への属性追加など 508compliance の改善が行われました
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508compliance
とは、身体障害を持つ人に対するアクセシビリティを向上することを義務付けた米国の法律だそうです - リハビリテーション法第 508 条 - Wikipedia
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- 内向きのウェブフックがマルチパートやフォームを受け入れられるようになりました
Extended Support Release
現在、Mattermost は毎月 16 日に新しいバージョンをリリースし、3リリース前までセキュリティ修正のバックポートを行うというポリシーでリリースが行われていますが、
Mattermost の顧客やコミュニティメンバーからリリース頻度を落として欲しいという要望が上がっているようです。
そこで、最大で 1 年間セキュリティ修正などのクリティカルな修正をバックポートする Extended Support Release を作成する案が検討されており、それについて意見を募集しています。
Extended Support Release Discussion
その他(APIv3 について)
先月のリリースで APIv3 が deprecated となりましたが、APIv3 は Mattermost v5.0 で削除される予定です。
APIv3 から APIv4 へのマイグレーションについては下記を参考にしてください。
Mattermost API Reference
気になる Mattermost v5 のリリース時期ですが、「v5 で削除される機能のアナウンスは2ヶ月前の 6 月にするのが良いだろう」という話がされているので 8/16 になるのかな、と思っています。
おわりに
次回のv4.9.0
のリリースは 2018/4/16 を予定しています。
Discussion