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Omnara: セットアップ(ほぼ)0で外出先からClaude Code

に公開

TL;DR

  • omnaraというGitHubリポジトリの紹介
  • 自宅PCで動作しているClaude Codeを外出先からスマホで操作できるようにする
  • マネージドサービスを利用することが出来るため、セットアップが手軽に完了するのが魅力

概要

外出先からClaude Codeを利用したい

Claude Codeのヘビーユーザーの中には、「外出先からもClaude Codeを監視/利用したい」と思う方が少なくないようです。
そのようなニーズの実現方法として、下記の記事などがあります。

https://zenn.dev/fuku_tech/articles/bba079706955fd

上記の手法では Tailscale (VPN) と Termius (SSHクライアント)を利用して、自宅PCにリモートアクセスを行っています。
シンプルな構成ではありますが、VPNのセットアップやSSHクライアントの設定が必要で、ものぐさな身としては少し面倒に感じていました。

もっと手軽な方法はないのか

今回は、より手軽に外出先からClaude Codeを利用する方法として、omnaraというGitHubリポジトリを紹介します。

https://github.com/omnara-ai/omnara

omnara.com でホストされているサーバーを経由することで、スマホなどからClaude Codeを利用できるようにするツールです。
外部サーバーを経由するためセットアップが非常に簡単で、すぐに利用を開始できるのが特徴です。[1][2]

基本的には以下の操作だけで利用を開始できます。

  1. 自宅サーバーにomnara をインストール (uv pip install omnara)
  2. omnara / Claude Code を起動 (uv run omnara)
  3. Webダッシュボードから会員登録
    • Googleアカウントで登録可能
  4. 操作端末からwebダッシュボードへログイン

以下で動作イメージについて簡単に紹介します。

動作イメージ

動作環境

  • 自宅PC:
    • Windows 11 (WSL) [3]
    • uv / npm / node インストール済み

起動~操作

omnaraの起動(自宅サーバー)

まず最初に、自宅サーバーからomnaraおよびClaude Codeを起動します。
私はuvを利用してインストールしたので uv run omnaraで起動します。
omnara起動後、ターミナルではいつもと同じClaude Codeのプロンプトが表示されます。

起動時の画面

Webダッシュボードにアクセス(操作端末)

omnara.comにアクセスし、 GetStarted for Freeボタンをクリックすると、ログインポップアップが表示されます。

Webログイン画面

ログイン完了後、ダッシュボードが表示されます。

ログイン後に表示されるダッシュボード
画面左側のサイドバーに、既存のセッションが表示されます。
セッション画面に移動すると、チャットベースのUIが表示されます。
この画面から、自宅サーバーで動作しているClaude Codeに対して操作/監視を行うことができます。

以下では検証のため、デスクトップ左にターミナル、右にブラウザを表示させて動作確認を行います。
今回は、適当なプロンプトとしてブラウザから「Web上で動作する簡単な電卓アプリを作成してください。」と入力してみました。
ブラウザからプロンプト送信後、ターミナルにもその内容が反映されます。
(逆に、ターミナルからプロンプト送信した場合もブラウザに反映されます)


ウェブUIからプロンプトを送信。ターミナルにも反映される様子

Claude Codeを利用している方にはおなじみの Yes/ Noの入力選択もブラウザ上から行うことができます。


ユーザー入力を待機している時は黄色枠で表示される

スマートフォンから操作する場合も同様に、omnara.comにアクセスしてログインするだけで、Claude Codeを操作できます。
ChatGPTなどのサービスと同様のUI/UXとなっており、かなり使いやすいように感じます

スマホからアクセスした時の画面(切り抜き)

まとめと感想

omnaraを使うことで、外出先からでも手軽にClaude Codeを利用できるようになります。
VPNとSSHクライアントを組み合わせた方法と比べて、セットアップが非常に簡単で、すぐに利用を開始できるのが大きなメリットです。
一方、外部サーバーを経由するため、セキュリティリスクは一定あり、個人開発向けという印象はあります。

脚注
  1. ただし同時にセキュリティリスクは一定あり、個人開発向けという印象はあります ↩︎

  2. READMEを確認するとおそらくセルフホストも出来そう。その場合は結局VPNセットアップが必要ですが... ↩︎

  3. READMEではWindowsのセットアップ方法が記載されていますが、依存ライブラリの問題でWindowsでは動きません。WSLを使いましょう。 ↩︎

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