Omnara: セットアップ(ほぼ)0で外出先からClaude Code
TL;DR
- omnaraというGitHubリポジトリの紹介
- 自宅PCで動作しているClaude Codeを外出先からスマホで操作できるようにする
- マネージドサービスを利用することが出来るため、セットアップが手軽に完了するのが魅力
概要
外出先からClaude Codeを利用したい
Claude Codeのヘビーユーザーの中には、「外出先からもClaude Codeを監視/利用したい」と思う方が少なくないようです。
そのようなニーズの実現方法として、下記の記事などがあります。
上記の手法では Tailscale (VPN) と Termius (SSHクライアント)を利用して、自宅PCにリモートアクセスを行っています。
シンプルな構成ではありますが、VPNのセットアップやSSHクライアントの設定が必要で、ものぐさな身としては少し面倒に感じていました。
もっと手軽な方法はないのか
今回は、より手軽に外出先からClaude Codeを利用する方法として、omnaraというGitHubリポジトリを紹介します。
omnara.com でホストされているサーバーを経由することで、スマホなどからClaude Codeを利用できるようにするツールです。
外部サーバーを経由するためセットアップが非常に簡単で、すぐに利用を開始できるのが特徴です。[1][2]
基本的には以下の操作だけで利用を開始できます。
- 自宅サーバーにomnara をインストール (
uv pip install omnara
) - omnara / Claude Code を起動 (
uv run omnara
) - Webダッシュボードから会員登録
- Googleアカウントで登録可能
- 操作端末からwebダッシュボードへログイン
以下で動作イメージについて簡単に紹介します。
動作イメージ
動作環境
- 自宅PC:
- Windows 11 (WSL) [3]
- uv / npm / node インストール済み
起動~操作
omnaraの起動(自宅サーバー)
まず最初に、自宅サーバーからomnaraおよびClaude Codeを起動します。
私はuvを利用してインストールしたので uv run omnara
で起動します。
omnara起動後、ターミナルではいつもと同じClaude Codeのプロンプトが表示されます。
起動時の画面
Webダッシュボードにアクセス(操作端末)
omnara.comにアクセスし、 GetStarted for Free
ボタンをクリックすると、ログインポップアップが表示されます。
Webログイン画面
ログイン完了後、ダッシュボードが表示されます。
ログイン後に表示されるダッシュボード
画面左側のサイドバーに、既存のセッションが表示されます。
セッション画面に移動すると、チャットベースのUIが表示されます。
この画面から、自宅サーバーで動作しているClaude Codeに対して操作/監視を行うことができます。
以下では検証のため、デスクトップ左にターミナル、右にブラウザを表示させて動作確認を行います。
今回は、適当なプロンプトとしてブラウザから「Web上で動作する簡単な電卓アプリを作成してください。」と入力してみました。
ブラウザからプロンプト送信後、ターミナルにもその内容が反映されます。
(逆に、ターミナルからプロンプト送信した場合もブラウザに反映されます)
ウェブUIからプロンプトを送信。ターミナルにも反映される様子
Claude Codeを利用している方にはおなじみの Yes/ No
の入力選択もブラウザ上から行うことができます。
ユーザー入力を待機している時は黄色枠で表示される
スマートフォンから操作する場合も同様に、omnara.comにアクセスしてログインするだけで、Claude Codeを操作できます。
ChatGPTなどのサービスと同様のUI/UXとなっており、かなり使いやすいように感じます
スマホからアクセスした時の画面(切り抜き)
まとめと感想
omnaraを使うことで、外出先からでも手軽にClaude Codeを利用できるようになります。
VPNとSSHクライアントを組み合わせた方法と比べて、セットアップが非常に簡単で、すぐに利用を開始できるのが大きなメリットです。
一方、外部サーバーを経由するため、セキュリティリスクは一定あり、個人開発向けという印象はあります。
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ただし同時にセキュリティリスクは一定あり、個人開発向けという印象はあります ↩︎
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READMEを確認するとおそらくセルフホストも出来そう。その場合は結局VPNセットアップが必要ですが... ↩︎
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READMEではWindowsのセットアップ方法が記載されていますが、依存ライブラリの問題でWindowsでは動きません。WSLを使いましょう。 ↩︎
Discussion