freee株式会社の2025年度サマーインターンシップに参加した話
はじめに
こんにちは!さんかくです!
2025年の夏、freee株式会社のエンジニア就業型インターンシップに、8/18(月)〜8/29(金)の2週間参加させていただきました!
この記事では、freeeでどのような体験ができたのか、選考からインターン中の学びまでを具体的にお伝えします。
freeeのインターンに興味がある方や参加を目指す方の参考になれば幸いです!
自己紹介
現在、ネットワークとセキュリティを専攻する研究室に所属している情報系大学院の1年生です。
普段は研究室のネットワーク構成に手を出したり、ネットワーク関連のイベントに顔を出したりしています。
使用経験のあるプログラミング言語は以下の通りです。
- Python,Java: 大学の授業で使用
- C,C++: 主に研究で使用
- Kotlin,Swift: モバイルアプリ開発で使用
freee株式会社とは
簡単に紹介させていただきます。
freee株式会社は「スモールビジネスを、もっと強く。」というミッションを掲げ、統合型のクラウド経営プラットフォームを開発・提供している企業です。
なぜfreeeのインターンに応募したのか?
私がfreeeに興味を持ったのは、スカウトサービス「アカリク」で人事の方からスカウトをいただいたのがきっかけでした。
そこからfreeeについて深く調べていくうちに、技術的な挑戦を歓迎するオープンな社風、そして何よりも「マジ価値」というユーザーへの提供価値を真剣に追求する姿勢に魅了され、「この環境で働いてみたい!」と強く思い応募を決意しました。
選考から参加までの道のり
ここからは、私が経験した選考フローと、インターン参加が決定してからの流れについてお話しします。
freeeのインターン選考フロー
私が参加した際の選考フローは、以下の通りでした。
- 会社説明会への参加
- コーディングテストの受験
- エンジニアによる面接(1回)
この記事ではコーディングテストと面談について、少しだけ振り返ります。
コーディングテスト
オンラインで受験する形式で、問題は全部で2問でした。使用言語はいくつか選択でき、私はPythonで受験しました。
何とか時間内に提出はできたものの、自分としては効率の悪い解き方になってしまった感覚があり、テストを終えた時点ではあまり自信がありませんでした。
エンジニア面接
コーディングテストの合格の連絡をいただいた時は驚きました。その後は、freeeで働くエンジニアの方と、45分ほどのオンライン面接を行いました。
主に聞かれた内容は、以下のようなことでした。
- 自己紹介
- 現在の研究について
- これまでの開発経験と、その中での課題や工夫
- 働く上で大切にしたいこと、職場に求めること
面接の最後には逆質問の時間も十分にあり、freeeの事業形態やチームの雰囲気などについて質問させていただきました。こちらの質問にも一つ一つ丁寧に答えてくださり、終始、私の話を真摯に耳を傾けてくださる姿勢が非常に嬉しかったです。
合否発表
正直なところ、面接では上手く話せた自信があまりなかったので、合格のご連絡をいただいた時は、驚きのあまり実感が湧きませんでした。
その後、リクルーターの方との面談が組まれ、そこでは面接に対する丁寧なフィードバックをいただくことができました。自分自身に対する客観的な評価を知ることができ、非常に和やかで有益な時間となりました。
しばらくして、配属チームの希望アンケートが送られてきました。アンケートには非常に多くのチームが記載されており、改めてfreeeの事業の幅広さと企業規模の大きさを感じました。
配属とインターン形式
配属先は「エンパワーメントプロダクト」チームに決まりました。
freeeのインターンでは出社形態を選択することができ、私は最初の9日間をリモート、最終日をオフィス出社という形式を選びました。リモートでの参加は少し不安もありましたが、結果としてそれを払拭してくれる手厚いサポート体制が整っていました。
インターンが始まる数日前、自宅にMacBookが届きました。私は事前アンケートでUSキーボードのPCを希望しており、自身にとって初めてとなるUSキーボードに感動しました。PCの性能も、私が普段使用しているPCよりも圧倒的にスペックが高いものでした。最高の環境で開発に臨んでほしいという心遣いに、開始前からモチベーションが大きく上がりました。
また、就業型インターンということでお給料が発生するのも、とても嬉しいポイントでした。
リモートでの開発体験 (1〜9日目)
初日は参加者全員がオンラインで集まり、PCのセットアップや環境構築から始まりました。その後、配属チームのメンバーやメンターの方々と顔合わせを行いました。私のチームは、私を含めてインターン生が3名配属されていました。
特に印象的だったのが、メンターの方が示してくださった開発方針です。それは「まずはインターン生主体で考え抜き、本当に行き詰まった時に頼ってほしい」という、私たちの成長を第一に考えたものでした。この方針のおかげで、粘り強く問題解決に取り組む姿勢が身につき、技術力以上のものを得られたと実感しています。
最初の1週間は主に環境構築や開発する機能の仕様をまとめるDesign Docの作成、既にfreee内に存在しているコードのリーディングに取り組み、次の週から本格的な開発に入っていくという流れを取りました。
私たちのチームが担当したのは、freeeの人事レポートに関する機能の開発です。機密情報も含まれるため詳細はお話しできませんが、その中でも私は主にフロントエンド部分の実装を担当しました。
英語環境での挑戦と手厚いサポート
配属された「エンパワーメントプロダクト」チームは、日常的に英語が使われるグローバルな環境でした。朝会やDesign Docの作成、Slackでの質問もすべて英語で行われます。英語を流暢に話せるわけではない私にとって、これは大きな挑戦でした。
しかし、Slackには英文を日本語に翻訳してくれるBotが導入されていたり、メンターの方が丁寧にサポートしてくださったりしたおかげで、言語の壁を感じることなく、楽しく学びながら日々を過ごすことができました。
また、開発だけでなく、定期的にfreeeで働いている社員の方との1on1面談の機会を設けていただけたことも、大変ありがたかったです。
技術的な挑戦と学び
私は普段から頻繁に開発をしているわけではなく、Web開発に至っては全くの未経験でした。そのため、今回の開発環境はすべてが新しい挑戦の連続でした。
開発環境はAWSのEC2インスタンス上に構築し、バックエンドにRuby on Rails、フロントエンドにReactという構成で開発を進めていきました。
私にとってはWeb開発自体が初めての挑戦だったため、開発中は多くの壁にぶつかりました。しかし、そんな時に大きな支えとなったのが、同じチームのインターン生の方々です。経験豊富な二人が親身になって解説してくれたおかげで、困難を乗り越えることができました。インターン生同士で切磋琢琢し、共に成長できる最高の環境でした。
また、開発中はエラーが日常茶飯事でした。しかし、freeeの社内ドキュメントが非常に充実しており、基本的にはドキュメント内の先人の知恵を借りる形で作業を進められる部分が大きかったです。
それでも解決しないような問題に直面した時には、freeeの経験豊富なチームメンバーやメンターの存在が本当に頼りになりました。特にメンターの方とは1on1を通じて密にコミュニケーションを取らせていただき、多くの場面で助けていただきました。
開発の教訓
開発を通じて、技術的なスキル以外にも開発者として大切にすべき姿勢を数多く学びました。
一つ目は、品質を担保するためのテストの重要性です。
freeeにはテスト文化が深く根付いており、GitHub Actionsを利用したCIテストなどを通じて、確実に安全なものを生み出す開発スタイルを実体験できました。
二つ目は、AIツールを適切に活用する姿勢です。今回のインターンの開発においては、ClineやGeminiといったAIツールを有効に使うことが推奨されていました。
AIを有効活用することで生産性を高めるという考え方に、実践的な開発を通じて触れることができました。
三つ目は、こまめなコミットの有効性です。当たり前ではありますが、機能や修正内容など、意味のある単位でこまめにコミットすることで、手戻りを防ぎ、コードレビューも依頼しやすくなることを実感しました。
最後に、タスクの見積もりの難しさです。
私が初めに担当したタスクは、チーム内で「すぐに終わるだろう」という考えのもとに見積もられたタスクでした。
しかし、このタスクが実は社員の方が開発中の未リリース機能と関連しており、影響範囲が広く、タスクを完了させるのに想定していたよりも時間がかかってしまうといった経験もしました。
当時は泣きそうでしたが、これも大規模な開発現場ならではの貴重な経験だったなと今は思います!
最終日:いざ大崎オフィスへ! (10日目)
リモートでの9日間を終え、インターン最終日に初めて大崎オフィスへ出社しました。
オフィスに到着すると、これまで画面越しでしかお会いしていなかったチームメンバーの皆さんやリクルーターの方が温かく出迎えてくださり、本当に嬉しかったです。噂に聞いていたオフィスは想像以上に綺麗で、コーヒーやお茶が飲み放題のカフェスペースも完備されており、最高の環境が整っていました。
この日の午前は、開発した機能の最終確認を終え、無事に目標を達成することができました。
その後、午後にはインターン生全員が集まり、成果発表会に臨みました。他のチームの発表も非常にレベルが高く、興味深い内容ばかりで、大きな刺激を受けました。
私たちの成果発表の様子
懇親会
成果発表後には懇親会が開かれ、freeeらしさが感じられる豪華なお食事を囲みながら、皆さんと交流を深めました。
他のチームに配属されていたインターン生ともゆっくり話すことができ、就職活動のことや、お互いの学生生活についてなど、普段はできない情報交換ができました。ここで得られた繋がりも、私にとって大きな収穫です。
freeeケーキ
また、懇親会の最後には素敵なノベルティもいただきました!
freee2025インターンシップ終了証書(リクルーターの方からのメッセージも添えていただき、感慨深い気持ちになりました!)
freee2025インターンシップ限定デザインマグカップ
インターン全体を通して得られたこと
この2週間で得られたのは、単なる技術的なスキルだけではありませんでした。
まず、未経験だったRailsやReactを使った開発プロセスを一通り体験させていただいたことで、Webアプリケーションがどのように作られているのかを深く理解することができました。
次に、フルリモートでの円滑なコミュニケーションの取り方や、チームで一つのプロダクトを作り上げていくことの面白さと難しさを肌で感じ、社会人として「働くこと」への解像度が大きく上がりました。
そして何よりも、freeeの温かいカルチャーに触れられたことが一番の収穫です。スキル不足で苦戦する私を、メンターやチームの皆さんが根気強くサポートしてくださいました。
この「助け合いの文化」こそがfreeeの強さなのだと心から実感しました。
さいごに
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました!
freeeでの2週間はエンジニアとしてだけでなく、一人の社会人としても大きく成長できた非常に濃密で刺激的な時間でした。
何より、ミッションに向かって熱意を持って働く社員の方々と交流できたことが、最高の財産です。
最後になりましたが、手厚いサポートで成長を支えてくださったメンターの皆さん、温かく迎え入れてくれたチームの皆さん、そしてこのような素晴らしい機会を提供してくださった人事の方々に、心から感謝申し上げます。
特に、インターンの日程調整で私がお待たせしてしまったにも関わらず、最後まで丁寧に対応していただいたことは今でも心に残っており、freeeという会社の温かさを象徴する出来事でした。
本当に楽しかったです!ありがとうございました!
皆さんも素敵なハッピーfreeeライフを!!!🌸
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