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JANOG56に若者支援プログラムで参加した話

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はじめに

先日、2025年7月30日から8月1日にかけて島根県松江市で開催されたJANOG56 Meeting in Matsueに、若者支援プログラムを通じて参加させていただきました。

https://x.com/triangle0724/status/1950396608589492683

結論から言うと、勇気を出して参加して本当に良かったです!
技術的な知見はもちろんのこと、日本のネットワークを最前線で支える技術者や同じ志を持つ学生の方々と直接お話しすることができ、とてつもなく貴重な経験となりました。

この記事では、拙い文章ではありますが、私が体験したJANOGの魅力についてお伝えしたいと思います。

そもそも君は誰?

現在、情報系大学院の修士1年で、ネットワークとセキュリティを専攻する研究室に所属しています。
普段はネットワーク関連の研究をしたり、研究室のサーバ構成に手を出したり、IPv6について学びを深めたりしています。

https://x.com/triangle0724/status/1941111094782894223

JANOGと若者支援プログラムについて

JANOGとは?

JANOG (JApan Network Operators' Group)」は、日本のネットワークに携わる技術者が集い、技術的な課題や運用について議論する場です。年に2回、全国各地で開催され、ISP、IX、CDN事業者、データセンター事業者、そして一般企業や大学のネットワーク担当者など、多様なバックグラウンドを持つ方々が集結する場になっています。

https://www.janog.gr.jp/

私が参加したJANOG56のテーマは 「縁(en)」
まさに、人と人、技術と未来を結ぶ「縁」が生まれる場所でした。

若者支援プログラムとは?

そんなJANOGには、「若者支援プログラム」という素晴らしい制度があります。これは、一般社団法人IPネクスト育成協会様が運営している制度であり、未来のネットワークを担う学生を対象にミーティング参加にかかる交通費や宿泊費、懇親会費等を支援してくれるものです。

https://ipnx.jp/janog-support/

「参加したいけど、地方開催だと金銭的に厳しい⋯」という学生にとって、本当にありがたい制度です。私は以前のJANOGで若者支援として参加した研究室の先輩方からこの制度の存在を教えていただき、「こんなチャンスはない!」と思い、応募を決意しました。

選考プロセスは、応募書類の提出とリモートでの面談でした。

応募書類では、ネットワーク技術への純粋な興味や、JANOGに参加して何を学び、どう成長したいかといった熱意を自分なりに精一杯アピールしました。その過程で、先輩方からJANOGコミュニティの雰囲気や議論の面白さについて色々と教えていただき、私の「JANOGに参加したい!」という熱意はますます高まっていきました。
面談では、応募書類の内容を深掘りされたり、自分の言葉で想いを伝えることが求められました。とても緊張しましたが、面接官の方々が真摯に話を聞いてくださったのが印象的です。

後日、採択の連絡をいただいた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。

さらに、本会議の前には、若者支援参加者向けの「プログラムを眺める会」というオンラインイベントも開催されました。そこでは、参加者同士の自己紹介から始まり、プログラム委員の方々による「おすすめプログラム紹介」や企画編成委員の方々による「企画紹介」などが行われました。数多くのセッションの中からどれに参加すべきか迷っていた私にとって、見どころを事前に知ることができ、当日の行動計画を立てる上で非常に助かりました。こうした手厚いサポートのおかげで、安心して本会議に臨むことができました。

JANOG56での学びと体験

圧倒的な熱気に満ちたプログラム

3日間の会期中、会場では数多くのプログラムが同時進行で行われました。どれも興味深いものばかりで、期間中は常に「もっと色々見たいのに、体が足りない⋯分身したい⋯」といった思いを抱えて過ごしていました。

https://www.janog.gr.jp/meeting/janog56/program-ja-timetable/

アーカイブでは見ることのできないオフレコのプログラムも存在しており、現地ならではの雰囲気を感じることができる貴重な体験をしました。
また、どのプログラムも、登壇者の「日本のネットワークをより良くしたい」という強い意志と情熱が感じられ、ただ聞くだけでなく、自分自身もネットワークを学ぶ者として何か社会に貢献したい、という気持ちが高まりました。

広がる「縁」

JANOGの醍醐味は、プログラムだけではありません。休憩時間や企業ブース、そして懇親会は、まさに「縁」を育む絶好の機会でした。

最初は「すごい人たちばかりで、話しかけるなんて無理…」と尻込みしていましたが、「若者支援プログラムで参加させてもらってます!」と挨拶をすると、たくさんの方から「学生さん?どんなことに興味があるんですか?」と優しく声をかけていただきました。

例えば、会場に数多く出展されていた企業のブースでは、ネットで検索しただけでは分からない、現場で使われている最新の技術等について詳しく教えていただくことができました。企業の文化や働きがいについても質問でき、業界研究にも繋がる非常に有意義な時間でした。

また、休憩時間や懇親会では、企業のエンジニアの方と直接お話しする機会にも恵まれました。実際の業務でどんなことをされているのかをお聞きしたり、深いネットワーク技術の話で盛り上がったり、私が研究している内容についてアドバイスをいただいたり、まさに夢のような時間でした。そのままの流れで「エンジニアのキャリアパスって、どんなものがありますか?」といった普段は聞けないキャリア相談にも親身になって答えてくださり、自分の将来像をより具体的に描くきっかけになりました。

そして、社会人の方々だけでなく、同じく若者支援で参加していた他の学生との出会いも大きな財産になりました。大学や専門分野は違えど、「ネットワークが好き」という共通点で打ち解けることができ、語り合えた時間は最高の刺激になりました。

若者支援プログラムでJANOGに参加して得られたこと

まず、書籍やネットだけでは得られない、現場のリアルな課題と最先端の技術動向を知ることができたのは大きな収穫でした。第一線で活躍する方々から直接学ぶアプローチは、何物にも代えがたい経験です。

また、日本のネットワークを支えるコミュニティの温かさに触れ、多くの目標となるエンジニアや切磋琢磨できる同世代の仲間と出会えました。まさに今回のテーマである「縁」を体感し、高いモチベーションを得られました。

もし、JANOGへの参加を少しでも迷っている学生がいるなら、「絶対に挑戦するべきだよ!」と背中を押したいです。
技術に関する知見を完璧に理解できなくても全く問題ありません。分からなかったことはその場で質問したり、後で調べたら良いのです。現地の熱気を感じ、一つでも心に残るものを見つけることができれば、それだけで大きな収穫になります。

また、会場にいる皆さんは、未来のエンジニアである学生を温かく迎え入れてくれます。勇気を出して話しかけましょう!

若者支援プログラムは、そんな貴重な体験への扉を開けてくれる最高の制度です。興味を持った学生の方は、ぜひ、次回の募集をチェックしてみてください!

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

JANOG56への参加は、間違いなく私の人生の大きなターニングポイントになりました。このような素晴らしい機会を提供してくださった、IPネクスト育成協会の皆様、スポンサー企業の皆様、そしてJANOG56実行委員会の皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げます。

そして、現地で交流してくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。
松江でいただいた数多くの「縁」を大切に、これからも日々精進していきます。

皆さんも素敵なハッピーJANOGライフを!!!🌸

おまけ

参加時の私の𝕏の投稿(一部抜粋)
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