はじめに
株式会社ジンズのバックエンドエンジニア兼データエンジニア兼開発環境保全活動家の中島です。
今年の6月にサンフランシスコで開催されたSnowflakeSummit2025に参加してきたためその記録を公開します。
背景
Snowflakeとは米国Snowflake社が提供するSaaS型データクラウドプラットフォームです。
弊社JINSでも日本国内では比較的早いタイミングでSnowflakeを導入し, 現在の弊社のデータ分析基盤の根幹をなすサービスとして大いに活用しています。
そのSnowflakeの世界最大のSummitが毎年6月に開かれており, Snowflakeや周辺サービスの最新情報キャッチアップのため今年は私が単身で参加してまいりました。
Summitの規模
米国サンフランシスコのMoscone Centerの南棟(Moscone South)と南北棟を貫く地下スペース全体+近隣にあるYerbaBuenaGardensが主なSummit会場です。
Moscone South
2025/6/2～2025/6/5の4日間に渡って開催されており, 会場内の各会議室やブースでは合計で500を超えるセッションが開かれていました。
このセッションではSnowflakeの最新アップデートの詳細や有名企業のCEO/テックリードによるSnowflakeの活用例の共有, 業界としてのこれからの展望など, 様々な切り口でのトークが行われていました。
地下エリアはほぼまるごとサードパーティベンダーのExpoとなっており, 200を超える企業のブースが出展されていました。
Snowflake仕様のExpo中央通り。この左右+手前に大小様々な200以上のブースがありました。
Snowflakeアップデート
Snowflakeは2024年よりAIデータクラウドとしての機能拡充を進めています。
データウェアハウスとしての安定感・自由度の高さはそのままに, ユーザー向けUIであるSnowsightを中心としたデータ活用プラットフォームとしての機能が次々に発表されました。
個人的に興味深かったのは以下の4つです。
- AIサービスの統合インターフェース: Snowflake Intelligence
- ETLツールのスタンダードが実質的に確定: dbt Projects on Snowflake
- データテーブル形式の標準化: Apache Iceberg Table対応の強化
- ウェアハウスの自動スケーリング機能: Snowflake Adaptive Compute
Snowflake Intelligenceは早速社内データを対象として実装してみたのですが, その強力さに感動を覚えました。
キーノートでは外部のAIモデルとの連携強化を象徴すべく, OpenAIのCEO Sam Altmanも登壇していました。
サードパーティサービス
Snowflakeの急成長とともに連携する各種サードパーティサービスも次から次へと生まれてきています。
やはりトレンドはAIを利用するサービスで, Snowflakeを土台としたAI+BIなサービスやパイプラインの解析・障害検出を自動で行ってくれるサービスなどがありました。
Snowflake営業の方にお話を伺ったりもした中では, 北米を中心にBIツールSigmaが流行っているとのこと。(ハンズオンにも参加しましたがいまいちハマらなかったです。)
またデータカタログサービスに興味があったのでMonteCarloやAtlanにも着目していたんですがどうにもお高そう…まずはOpenMetadataから触ってみようかなと思っています。
Secodaも興味があったんですがゴルフシミュレータのブースしか見当たらず。何も分からん。
MonteCarloのブース。デカい。ブースがデカいサービスはお高い。(偏見)
会場周辺
出立前に「治安は良くない」と聞いて戦々恐々としていたのですが, 身構えていたほどの治安の悪さはありませんでした。
そもそもの会場が大通りに面しているのと, 6月であれば20時頃でも日が出ているため, 会場周辺の移動は特段気にすることなく行えました。
ただ去年も参加された方曰く 治安はかなり良くなった とのことでした。
宿泊場所の近くにサンフランシスコ名物のケーブルカー折り返し地点がありました。
現時点でのアナウンスでは来年のSnowflakeSummit2026もサンフランシスコで開催されるようなので, 参加される方はご参考までに。
最後に
我々株式会社ジンズITデジタル部、社内では比較的若い部署ではありますが、少しずつ需要も規模も拡大していっています。そのため新たなエンジニアを随時募集しています。
- 大局を見ながらプロジェクトを運営してビジネスを動かしたい！という方
- 実際に動くシステムをバリバリ実装しながらベンダーさんと殴り合いたい！という方
どちらの志向でも活躍できる土壌があります。
興味ある方はぜひ、下記募集ページをご覧ください！
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