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ふりかえりでセレブレーショングリッドを使ってみた

2024/12/04に公開

こんにちは、@rch850 です。jig.jp Advent Calender 2024 の 4 日目の記事を担当します。

今回は、私がグループマネージャーを担当しているウェブグループのふりかえりで 「セレブレーショングリッド」 を使ってみた話をします。

セレブレーショングリッドとの出会い

よく聞いているポッドキャスト fukabori.fm の ep.122 で、「ふりかえりの手法はいくら持っていてもいい」とか「チームの状態によって使い分けている」とかいった話が出てきました。良さそうだなーと思って聞いていたときに、具体例として紹介されていたのがセレブレーショングリッドです。

この時点での印象は、チャレンジして失敗したことについても学びとして祝えるいい方法だなというものでした。

セレブレーショングリッドについて学ぶ

聞きかじっただけで使うのは不安だったので、セレブレーショングリッドについての記事をいくつか読みました。

色々読んだ結果、スムーズに導入するために少し工夫すると良さそうだなと思いました。次からはその工夫を説明します。

ふりかえりで使うための準備

私達のチームはいつも FigJam に付箋を貼ってふりかえりをしているのですが、今回は以下のような図を用意して、付箋を貼ってもらうことにしました。

FigJam に用意した枠

付箋を貼る枠として用意したのは 「間違えたこと」「チャレンジしたこと」「いつもやっていること」の3つだけ です。成功と失敗の軸はあえて外しました。これは、チームのメンバーが「どうやって成功と失敗を判断するんだ?」と悩んでしまうことを避けるためです。

とはいえ、この枠だけ用意しても何がなんだかだと思うので、以下のような説明も付け加えておきました。

セレブレーショングリッドを使って、学びを促進!
ちょっと難しいので、まずは「間違えたこと」「実験したこと」「いつもやっていること」を付箋で貼り付けておいてください。
ふりかえりの最中に、それらの結果として成功したのか、失敗したのかで分けていきます。
成功、失敗は後で見るので、「間違えたけどうまくいった」のようなものも書いておいてください。
〇〇をして✗✗になった という形で書くといいかもですが、そうじゃなくてもいいです。

最後に、ひとつだけ自分の付箋(ポッドキャストを聞いていて、セレブレーショングリッドという手法を知れた)を例として「いつもやっていること」に貼った後、「ふりかえりの時間までに付箋を貼っておいてくださいー」とチームにアナウンスしました。

実際にふりかえりで使ってみた

ふりかえりの時間になって FigJam を開くと、たくさんの付箋が貼られていました。

実際にふりかえりした結果

※これは成功と失敗を分類した最終的なグリッドです。途中で枠の名前を「チャレンジ、実験したこと」に変えました

パッと見ての感想は 「チャレンジ多っ!」 でした。チームとしてたくさんチャレンジをしたことが可視化されて、やりたかったことができたなと思った瞬間です。

チャレンジしたことに「ライブラリ〇〇を使ってみた」という付箋が貼ってあったのですが、これについては「使ってみて良かったことやハマったことは?」という問いで深堀りし、「デバッグしやすかった」という感想を「成功」に、「初期化タイミングによっては見た目が崩れる」といった感想を「失敗」に分類しました。このやりとりも、ひとつのチャレンジから数々の学びが得られて、やってよかったなと思った部分です。

当初心配していた導入の難しさについては、そんなに問題にならなかったなと思います。いつも付箋を積極的に貼ってくれるチームに感謝です。

今後の展開

最初に想像していたチャレンジからの学びがまさに達成できたので、やってよかったと思いました。

一方で、自分自身の行動ではない意見、例えば「あの技術を使ってみたい(まだ行動していない)」とか「部屋が寒い(行動ではない)」といった意見は、この手法ではなかなか出てこないだろうなと感じました。

なので、冒頭で紹介したポッドキャストで話されていた通り、ふりかえりの手法の一つとして道具箱に入れておいて、状況によって使っていくのがいいんだろうなと思っています。

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