組織を活性化する良い取り組みを3で辞めてみようと思った
3という数字は乗り越えるべき壁として扱われてきました。三日三月三年とか、3日坊主とかそーいうやつ。別れやすい3ヶ月目をどうやって乗り越えるか?とか。
3回目や3日目に何かを辞めるのは「継続できない」とされ、ネガティブな感じがする。
継続することは素晴らしいけど
私はかなり飽きっぽいです。3日坊主は私のお家芸とも言える。とはいえあまり開き直ると社会不適合感あるので頑張ってる。
継続は素晴らしいことです。継続できる人のことを尊敬しています。
しかしこれは本当に続けたほうが良いのだろうかということもあります。
組織活性化の取り組みにとって、3という数字は壁ではなく分岐として捉え、辞めることを前提に判断してはどうかなという問題提起です。
めっちゃ良い取り組みだったはず
開発者としてイメージし易いのはチームのふりかえりです。ふりかえりは大事です。みんな知っています。きっと誰かが私達のチームには振り返りが必要だ!とエネルギーを発して始め、みんなその効果を実感したことだと思います。
しかし繰り返していくと当初ほどの効果は出づらくなり、スクラムマスターは頭を悩ませることになります。以前もちょっと書きましたが、効果の出ないふりかえりは挑戦への欲を低下させるマイナス効果のほうが大きくなる可能性があります。
他にも、コラボレーション促進のための部門間ミーティング、ミッションを浸透させるためのワーク、技術力向上のための勉強会、成果報告会などたくさんの素晴らしい取り組みが回数を重ねるごとに当初の効果を発揮しなくなります。参加者が減っていつメン化したり、時間が長くなったり、義務的になって特定の人に負担が寄ったり、批判的な反応を受けたり・・・良い取り組みはもっとポジティブにやりたいよ。
ピークで辞める選択
個人的には良い取り組みもピークを越えたら、まだ効果が見込めてもどんどん辞めたら良いと思う。
なぜかというと、その分の時間やエネルギーでもっと良い取り組みが生まれるかもしれないからです。辞めずして始めるエネルギーは捻出できないと思う。似たような目的の取り組みを生み出しにくいのもあります。
もう一つの理由は、辞めた取り組みが復活したときの効果です。
ピークで終わることで、再び必要を感じたときに誰かが自然と復活させようとするはず。その時はきっとまた高い効果を発揮すると思うのです。
良い取り組みをピークで終了、休んで復活を何度も繰り返すのが良い継続ループなのではないかな。
もちろん継続することで効果が増すこともたくさんあるわけで、すべての取り組みを3で辞めるべきというわけではないですが、3回で辞めることを検討するくらいはしても良いのではないでしょうか。
まとめ
良い取り組みをピーク状態で辞めるという判断は、その取り組みを大事にしていることだと考えている。
3という数字は超える壁というより、ピークの効果を下回ったので辞めるべきではないかという判断のタイミングなんだと思う。
そのほうが最終的に良い状態で取り組みを継続できるし、もっと良い取り組みが生まれ、組織がどんどん活性化していくのでは?
辞めることでもっと良い取り組みが生まれるか、良い状態で復活するかどっちかになるということ。
みたいな提案をいくつかの取り組みに対してしてみようと思った。少なくとも私が始めた取り組みは3回で終了を前提にしようと思いました。なんか結果が出たら続き書きたいなあ。
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