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AWS Summit での立ち回りを改善する

2024/08/10に公開

2024年、6/20 6/21 の2日間で AWS Summit(以下 Summit) に行きました。この記事を見て頂いてる時点で Summit を知らない人はあまりいないと思いますが、とにかく楽しい日本最大級の AWS イベントです。

https://aws.amazon.com/jp/summits/japan/

2024年は狙っていたセッションを、ひとつも取りこぼさないように立ち回ることができました。当たり前のことを言ってるように思う方もいるかもしれませんが、Summit では 別の誘惑に負けてセッションをスキップしてしまう なんてことがよくあります。私は狙ったセッションに予定通り出るか出ないかで、充実度が大きく変わるということを体感しました。

この「充実度」を上げるために、Summit の各コンテンツを考察したり、実際の立ち回りを考えます。

各コンテンツの考察

セッション

Summit でのセッションは何がよいのか?というポイントに焦点を当てて書きます。

熱量

単純にスピーカーを目の前にして聞けるという時点で感じることができるのですが、Summit というぶっ飛んだ会場できくセッションは圧倒的です。私も年中いろんなセッションをきいてますが、この場所だけはやはり特別だなと感じます。

セッションとしての質が高い

Summit で発信されるだけあって、どのセッションも質が高いです。とくにAWS セッション(社員の方)はその印象が強いです。純粋なセッション内容はもちろんなのですが、あの語り口とスライドの見やすさのレベルは、特別な教育がされてるのかと思わせられるくらいです。登壇エンジニアたちの憧れの的ですね。

確実に学びがある

これは Summit だからというわけではないですが、セッションは学びが大きいです。セッション以外でももちろん学びはありますが、やはりトータルでみるとセッションは安定した学びを得ることができます。アウトプットされるブログもセッションの内容が多いというのは、これの裏付けになるでしょう。

どういうセッションをきくとよいか

ご自身がエンジニアなら、AWS セッションを中心に攻めるのがよいと思います。またレベルも重要で、それなりに経験のある人がレベル 100(初級者むけ)のセッションを取ったりすると、得るものが少なかったりします。そのため、セッションタイトルだけで予約するのは注意です。自分のレベルにあったセッションを取りましょう。

パートナーソリューション展示ブース

フラフラしてると、キラキラしてるブースはつい立ち寄りたくなります。ノベルティが欲しい人は、とくにそうかもしれません。そしてブースに入ると楽しくて、ついブースの人と話し込んでしまいます。もともと聞きたいと思ってたセッションと、どちらを優先すべきかはよく考えるようにしましょう。 ブース側の目的は認知や営業のはずです。そう考えれば、純粋なエンジニアがよる優先度はおのずと決まってくるはずです。

逆にこのブースの人とこんな話がしたいと、狙って会話しに行くならそれは全然OKです。わたしも Hashicorp はきいてみたいことがあって行きましたし、知り合いがブースに立っているところもあったので、そういうところには行きました。自社のブースがあるなら、むしろできるだけ応援に行ってあげましょう。

AWS Village

パートナーブースの AWS 版です。AWS エンジニアからすると魅力的なものばかりで、より脳汁が出やすくなってます。とはいえ、AWS のイベントですから AWS を使うエンジニアがほとんどだと思いますので、実りある会話や情報を拾いに、パートナーブースよりは費やす比重を大きくしてもよいかもしれません。

GameDay や DeepRacer

DeepRacer は Summit 限定と思われますし、GameDay はパートナー企業でなければ出場の機会はないと思われますので、このイベントは貴重かと思います。パートナー企業の方はアンテナ張っていれば、GameDay は拾えるはずなので、そっちで参加できるならそっちで参加しても良いかなとは思います。GameDay はオンラインもオフラインも等しく開催されてるイメージです。ただし、オフラインは東京メインなので、首都圏外の方はより Summit 参加の重要性はあがるかと思います。GameDay の事前登録は瞬殺なので、心して事前登録に挑みましょう。

ちなみに GameDay は私も過去3回参加してますが、学びと楽しさを高次元で兼ね備えた神イベントです。ここでしか参加できないという方には、強くおすすめしておきます。

※ 知人 / 友人

これは Summit 自体のコンテンツではないですが、こういうイベントは、なかなか会えないひとに会えるというも大きな魅力です。当たり前ですが、お知り合いや友人は大事にしましょう。

立ち回りを考える

2023年の立ち回り(反省)

https://zenn.dev/iret/articles/0162d9925b6933

ブースたのしー感がすごいです。やっちゃってます。最後に気持ち程度の AWS セッションがありますが、反省が書かれてました...

立ち回りの軸を考える

2023年の反省をもとに立ち回りの軸を考えました。やはり重要なのは計画性であって、Summitでこれがしたいんだ!これがききたいんだ!という思いを大事にする のが良いです。私は3つの軸をもって挑みました。

1. 事前に狙っておいたセッションをすべてきく

前述の通りです。セッションをメインの軸に据えました。

2. ブースは決めたブースだけに行く

HashiCorp、Nutanix、AWS Village の IaC ブースに絞りました。

3. 自社展示に貢献する

自社の展示に半日協力することになっていたので、会社から求められてること考えて、それに全力で応えようと思ってました。

2024年の立ち回り

では実際に2日間をどう立ち回ったのかを、事前の準備的なところも含めて書いていきます。一例として参考にしていただければと思います。

事前準備

セッション登録

セッションが登録開始になったらメールを受け取れるシステムがあるので、事前に登録しておきましょう。 Summit が近くなったら公式サイトをチェックです。X でも界隈の人たちをフォローしていれば、ちらほら情報流れてきたりします。

あとはセッションをとってから考えれば良いですが、セッション詰め込みすぎると、会場で時間の余裕がなくなります。そのため、セッションを詰め込んだ状態から、セッションを1つか2つマイナスしておくとほどよいです。そうなると午後(午前の基調講演をのぞいて)は、3つか4つのセッションになるはずです。

ホテル予約

家が近所でなければ、ホテルを予約しておくのがおすすめです。最低限1日目と2日目の間をとればよいですが、体力温存のためにも、できれば前泊できるとベストです。界隈ではアパホテルに泊まってる人が多いようでした。私はセッションを登録してからホテルをとりましたが、日程が決まった時点で予約しておくとより安心かと思います。

イベント当日

1日目

午後のセッションを重視したかったので、早起きしないときけない基調講演は事前に諦めておきました。

  • 【12:50 ~13:30 セッション】AWS でセキュリティ対策を強化
  • 【13:50~ 14:40 セッション】生成 AI を推進するデータ基盤の高築
  • 自社ブース / Nutanix ブース / AWS Village の IaC ブース
  • 【15:30 ~ 16:30 セッション】大規模クラウドインフラ設計・構築案件の歩き方
  • HashiCorp ブース
  • 【16:50 ~ 17:20 セッション】リファレンスアーキテクチャによるガバメントクラウド活用と Amazon Bedrock を活用したモダン化アプリの例
2日目

この日は朝から自社ブースのお手伝いを半日やったので、14時頃からセッションに流れました。

  • 自社ブースにて出展お手伝い
  • 【14:50 ~ 15:30 セッション】チームのつながりを Infrastructure as Code でデザインする
  • 【15:50 ~ 16:30 セッション】アーテキテクチャ道場
  • 【16:30 ~ 17:30】 表彰セッション

さいごに

2024年の Summit は2023年より楽しめたので、2025年の Summit がもう既に楽しみです。AWS を学べば学ぶほど楽しめるイベントだと思うので、今年もたくさん AWS を学んで、2025年の Summit を楽しみに待ちましょう!そして2023年の私のような立ち回りで後悔しないよう、計画的に立ち回る と良いな思いました!

Summit 後、感無量になった私のツイートをおいておきます↓

https://x.com/hiyanger/status/1804220997140386104

アイレット株式会社

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