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iOSDC 2022 で「Swift アクターモデルと Elm Architecture の融合」を発表しました

2022/09/13に公開約2,900字

こんにちは、@inamiy です。
今年も iOSDC Japan 2022 (2022/09/10-12) で登壇しましたので #iwillblog の感想ブログで締め括りたいと思います。

Swift アクターモデルと Elm Architecture の融合

7回目の登壇となる今年は、一昨年 2020 年に発表した SwiftUI 時代の Functional iOS Architecture の続編として、 Elm Architecture に Swift アクターモデルの機能を加えた Actomaton という状態管理+副作用管理フレームワーク について紹介しました。

当日のデモで紹介したサンプルアプリはこちらになります。

今回の発表内容については、すでに Composable Architecture に慣れ親しんでいる方にとって分かりやすかったという声もあり、例年よりも手応えを感じて一安心しています。

Actomaton を MVVM として簡単に扱う設計方針については、こちらのチュートリアルも合わせてご参照ください。

また、発表の終盤では唐突に Comonadic UI と余代数のキーワードを出して、若干話を盛った感がありますが、今回の発表の裏側を支える理論(関数型とオブジェクト指向の融合論)として頭の片隅に置いてもらえれば幸いです。

後日談

当日は時間の都合上、紹介し切れませんでしたが、Actomaton では Reducer による単純な再帰計算モデルを採用しており、必ずしも UI アプリ開発用途にとらわれる必要がなく、基本的にどんな計算でも扱える のが特徴です。
例えば、コマンドラインツールとしての 最大並行数付き Web クローラー を、 EffectQueue という仕組みを組み合わせて簡単に実装することができます。

(Actomaton + Python interop + Playwright を使った例)

また、OS プラットフォームや View フレームワークの種類を問わない設計のため、最近話題の SwiftWasm + Tokamak UI 上でも期待通りに動作します。

なお、SwiftWasm については、@kateinoigakukun さんの今年の登壇発表が参考になりますので、合わせてチェックしてみて下さい。

全体の感想

今年の iOSDC はオフラインとオンラインの同時開催という新しい試みで、私はオンラインで参加させていただきましたが、とても楽しかったです。
特に今年は Lightning Talk のレベルが高くて、笑いが止まらないものばかりでした。
SF Symbols で描く ForEach Hair と「Xco治郎」の劇に、新たな才能を感じずにはいられません。

あと個人的にとても印象的だった LT が、 Roku さんの 神速iOSDC 〜6年分〜 まとめでした。

6年前の UIKit とリアクティブプログラミング全盛の時代から、 SwiftUI と Swift Concurrency の新しい時代へと移り変わっていく様が、懐かしい思い出アルバムを見ている気持ちになりました。
自分の興味関心もこの時代の流れを追っているのだと思うと、なおのこと感慨深いものがあります。
奥の深い Swift / iOS の世界に身を置きながら、エンジニア同士で自由に語り合える環境の有り難さを実感します。

おわりに

最後に、今回初のオフライン・オンライン同時開催にも関わらず、円滑にイベントを運営して下さったスタッフの皆様に感謝します。
また、イベントを盛り上げてくれたスピーカーの方々、現地・オンライン参加者の皆様もありがとうございました。
また次回も参加したいと思います。

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