技術広報活動としての社外報と社内報のススメ
技術戦略部 Developer Engagement ブロックの @ikkou です。Developer Engagement ブロックはいわゆる「技術広報」を担っています。
Developer Engagement ブロックでは技術広報活動の一環として、“社外”向けにZOZO開発組織の活動を月次で振り返るニュースレーター『Monthly Tech Report』を、“社内”向けに開発組織向けのインターナルな情報を届ける『Developer Engagementブロック通信』を発行しています。
技術広報は“社外向け”の取り組みであることが多いかもしれませんが、Developer Engagement ブロックは開発組織のエンゲージメント向上に寄与する取り組みも担っています。
“社外報” Monthly Tech Report でやっていること
Monthly Tech Report は2024年10月に開始しました。厳密な公開日は決めず、上旬〜中旬にかけて前月の取り組みをまとめて公開しています。
実はこの Monthly Tech Report は Leverages Tech Blog さんの『月間技術活動レポート（現在はQ単位の技術活動レポート）』を見かけたのがきっかけになっています。
ZOZO が協賛するカンファレンスや ZOZO 発のミートアップなどは記事化されやすいですが、例えば他社主催のミートアップなどは必ずしも記事として残るわけではなく、より多くの人に知ってもらうためにまとめています。
Monthly Tech Report は主に以下のカテゴリーをまとめています。
登壇に関しては、X での「登壇します」ポストと、Speaker Deck での資料公開がセットになっています。Speaker Deck については先日公開した「ZOZOにおけるSpeaker Deckの運用方法」をご覧ください。
ZOZO 発の登壇はビジネス組織・開発組織を問わず一元管理され、すべての資料は Developer Engagement ブロックでレビューしています。このレビューに際して一元管理されているスプレッドシートをもとにして、X での「登壇します」ポスト ➔ Speaker Deck での資料公開 ➔ そして Monthly Tech Report での掲載という一連の過程を築いています。
掲載に関しては、社内向けのアナウンスを参考にしながら、定期的にニュース検索しているものをログとして残しておき、それをまとめています。
“社外”向けの発信ではあるものの、普段関わる機会の少ない別チームの動向を垣間見えるという観点から“社内”向けにも意味があると考えています。
作業時間は1時間程度です。現時点ではまだ完全自動化には至っておらず、人の手が入っていますが、ある程度フォーマット化しているので、将来的には今以上に効率的に発行できると考えています。
“社内報” Developer Engagementブロック通信でやっていること
“社外向け” の Monthly Tech Report に対して “社内向け” の Developer Engagementブロック通信では、開発組織向けに、よりインターナルな内容を発信しています。Monthly Tech Report よりも早い2023年2月から Confluence 上で運用しています。
“社内向け” のため、お見せできるものは限られますが、Developer Engagementブロック通信は主に以下のカテゴリーをまとめています。
- 特集
- トピック
- 寄稿
- Developer Engagement ブロックからのお知らせ
- テックブログの状況報告
- Internal TECH BLOG の状況報告
- 直近のイベント登壇 & 協賛情報
「特集」や「トピック」はそのタイミングでホットな話題を取り上げています。技術カンファレンスの協賛に関するトピックを取り上げることもよくあります。
一例ですが、開発AIエージェントを全エンジニアに導入したタイミングでは、プレスリリースでも「1人あたり月額200米ドルの基準」をはじめとする取り組みの仕様を記載していますが、Developer Engagementブロック通信内では、より具体的な取り組みや今後の展開予定を社内向けに発信しています。
「寄稿」は最近始めた取り組みで、エンジニアから直接発信してもらう場として設けました。直近では、ZOZO TECH BLOG に掲載する前の速報として、海外カンファレンスの現地レポートを寄稿してもらいました。
「Developer Engagement ブロックからのお知らせ」では前月に公開された ZOZO TECH BLOG の記事一覧の他、社内ブログである Internal TECH BLOG の記事一覧をまとめています。また、直近のイベント登壇 & 協賛情報も掲載し、誰がいつ登壇するのか、何に協賛するのかを知る機会を作っています。
社外報と社内報でメインターゲットは異なりますが、根幹にある部分は一緒なので、一元化された情報を社外向けか社内向けに振り分けるだけとも言えます。もし、社外報の取り組みをやっている方がいれば、社内報にも転用しやすいと思いますし、その逆もまた然りです。
今や AI がサマってくれる時代かもしれませんが、見せたい・見てもらいたい情報を自らまとめて発信することは、この大 AI 時代においても役に立つと考えています。そして、少しでも技術情報を発信する参考になれば幸いです。
現場からは以上です！
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