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次世代の Mozilla Hubs で AWS に触れることなく Hubs Cloud 相当のパワーに手に入れる

2022/12/02に公開1

これまでの Mozilla Hubs と Hubs Cloud

“Project Turkey” と呼ばれていた Hubs Early Access が 2022-11-29 に次世代の Mozilla Hubs (The Next Generation of Mozilla Hubs) として発表されました。

https://hubs.mozilla.com/labs/youre-invited-to-join-a-closed-beta/

https://twitter.com/MozillaHubs/status/1597662386155974656

https://hubs.mozilla.com/labs/mozilla-hubs-early-access-release/

旧来の Mozilla Hubs (https://hubs.mozilla.com/demo に残されています!) は「部屋を作成」することで都度ユニークな「部屋」が作成され、スポット的な使い方をすることが多かったです。

そして 2020-04-29 に自分だけの Mozilla Hubs を構築できる Hubs Cloud (https://hubs.mozilla.com/cloud) がリリースされました。

この Hubs Cloud であれば、アバターやワールドはもとより、ロゴをはじめとする「ブランディング」を自身のものに変更できるようになりました。結果として「ブラウザで動作するメタバースプラットフォーム」として Hubs Cloud を活用したものを多く見かけるようになりました。それはさながらブラウザベースメタバースの民主化のようなものでした。

しかし、Hubs Cloud を使うには、一般的に AWS Marketplace で公開されているものを利用して立ち上げる必要がありました。( 公開されているソースをイチからビルドする方法もあります! )

https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-2kj77cx5ya7du

これは少なからず AWS の知識を必要とするため、ちょっとやってみるか! でやるには Hubs のことよりも AWS のことを学ぶ必要があったかもしれません。

そんな状況で発表された「次世代の Mozilla Hubs」は、これまでの Hubs Cloud に比べるといくつかできないことはあるものの、課金してページをポチポチするだけで、一切 AWS に触る必要もなく Hubs Cloud 相当のパワーに手に入れられるようになりました。

次世代の Mozilla Hubs で AWS に触れることなく Hubs Cloud 相当のパワーに手に入れる

それでは早速 https://hubs.mozilla.com/ にアクセスして次世代の Mozilla Hubs を始めましょう。


https://hubs.mozilla.com/

次世代の Mozilla Hubs は現在 $20 のサブスクリプションとして公開されています。年間 $240 を安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、AWS で Hubs Cloud を構築する手間暇を考慮するとコストパフォーマンスは良いのではないでしょうか?

ページ右上の Get Started から「I'm located in UK, Canada, USA, or Germany」にチェックを入れて Early Access Hub に Subscribe しましょう。


https://hubs.mozilla.com/#subscribe

Firefox アカウントを持っていない場合は作成しましょう。その後、必要事項を入力してサブスクリプションを購入しましょう。

Early Access Hub には「30 日間の返金保証」があるので、自分に合うかわからない…という方も試す価値はあるかもしれません。


サブスクリプションを購入

無事に決済できました! なお JP 発行のクレジットカードでは決済できないので、それでもなんとかしたい方は「StatesCard」を利用すると良いでしょう。今回の Early Access Hub をはじめるにあたっての最大の障壁はこの決済です。


サブスクリプションの確認

無事にサブスクリプションを購入できると Dashboard にアクセスできるようになります。このダッシュボードはサブスクリプションを購入しているものに対する Dashboard であり、Hubs Cloud で見慣れた管理画面ではありません。

黒塗りでマスクしていますが、自動的に https:// 文字列 .myhubs.net/ という URL が付与されます。


Dashboard

この初期状態でアクセスすると初期状態のページにアクセスできます。あまりにも初期状態すぎて画像も設定されていないので、画像が表示されるはずの 2 箇所は 404 状態になってしまい何も表示されていません。


初期状態では画像が表示される箇所が 404 状態になっている

一度ダッシュボードに戻り、Edit Details からこの Hubs そのものの設定を済ませましょう…と言っても設定できるのは Hubs の名前と URL だけです。前者の名前は重複しても問題ありませんが、後者の URL は当然ユニーク性を担保しなければなりません。先着順です。取り急ぎ WebXR はいただきました:)


Hub Name と Web Address (URL) を設定できる

Update して Dashboard に戻ると設定した状態にアップデートされています。

WebXR Tech Tokyo in Hubs - https://webxr.myhubs.net/ として設定した、この Hubs は実際にアクセスできますが、記事公開時点ではまだ他の設定を済ませていないのでまっさらに近い状態です。


Hub Name と Web Address (URL) を設定した状態

そして画面右側の Admin Panel にアクセスすると、Hubs Cloud を触ったことがある方であればお馴染みの管理画面にアクセスできます。


Hubs Cloud の管理画面

完了です!これであなたは AWS を触れることなく Hubs Cloud 相当のパワーを手に入れました!

Hubs Cloud の管理画面では、アバターやワールドの設定の他、様々な細かい設定を行えます。Hubs Cloud に関する日本語のドキュメントはそう多くなく、初めての方はここで詰まってしまうかもしれませんが、しっかりと設定したい方は gree/hubs-docs-jp で公開されている日本語ドキュメントを参考にすると良いでしょう! バックエンドのことを気にしなくて良い分、だいぶお気軽に、軽率に、始められますよ!

https://github.com/gree/hubs-docs-jp/wiki

AWS でホスティングする Hubs Cloud と Early Access Hub の違い

  • Early Access Hub で使えるアセットは合計 2000 MB までです
  • Early Access Hub にアクセスできる最大人数は 25 人までです
    • Setting の Maximum room size を 50 人にすることもできますが実態は未検証です
  • Early Access Hub ではバックエンドを弄れないので Reticulum をカスタマイズしてパフォーマンスチューニング! みたいなことができません
  • Early Access Hub では example.com のような独自ドメインを利用できず https:// 文字列 .myhubs.net/ 固定になります
    • もしかすると要お問い合わせの Business プランであればできるかもしれませんね!

現場からは以上です! 気軽に Early Access Hub を触っていきましょう:)

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