Jetson Nanoをヘッドレスでセットアップする
用意するもの
- Jetson nano本体
- 今回は
2GB
モデルを使用
- 今回は
- 電源
- マイクロSDカード
- ブートSD作成用PC(今回はMacbookを使います)
- マイクロUSBケーブル
- Jetson Nanoへのシリアル接続に使用します
- ネット環境
- Wi-Fiがよい方はこちらのUSBドングルがおすすめです
電源アダプタやUSBドングルなどの選定については、公式でサポートされているデバイスの一覧がありますのでそちらも参考にしていただくとよいと思います。
Jetson Nano 2GB Developer Kit User Guide | NVIDIA Developer
やること
- OSイメージ作成、ヘッドレスで接続するための前準備
- Jetson Nano起動、初期設定
OSイメージ作成・前準備
公式から2GBモデル用のOSイメージをダウンロードします。4GBモデルとは共通ではないので注意しましょう。
SDカードへの書き込みはラズパイのときと同じように行います。
自分はこのときもRapsberry Pi Imager
を使って書き込んでいます。
Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
起動、初期設定
PCとJetson NanoをマイクロUSBで繋ぎます。
ケーブルによってはうまく接続できないので、それっぽいものを探しましょう。
コマンドラインから接続されたJetson Nanoを探します。
他にUSB機器を接続していなければcu.usbmodem
で始まるデバイスが一つ表示されると思います。
❯ ls /dev/cu.usbmodem*
/dev/cu.usbmodem14238200007743
screen
コマンドを使ってセッションをオープン
sudo screen /dev/cu.usbmodem14238200007743 115200
Welcome
次に、ライセンスについての説明が表示されます。
ここから怒涛の初期設定セクションです。
言語設定
Japaneseを探します。
ロケール設定
言語設定で日本を選ぶと自動的にJapan
が選択されてると思います。
UTCの設定
yesを選択
ユーザーアカウント名設定
お名前を入力
次にアカウントのユーザー名を設定
パスワードの設定
もう一度入力して
パスワードの長さによっては短いよと怒られるかもしれませんが、とりあえずyesで続行
パーティションサイズの設定
デフォルトで最大値になっているので問題なければそのまま続行
スワップファイルの作成
4GBのスワップファイルを作るかどうか尋ねられる おすすめとのことなのでお言葉に甘えて作成しておく
スワップファイルがあることで、今後重たいソフトをビルドするときに踏ん張ってくれると思います。
未使用のブートローダー領域削除
余分なパーティションを削除してたくさん領域を確保してくれるとのこと
OKを押すと2分ほどお時間いただきます
ネットワーク設定
有線、Wi-Fi(USBドングル)、USB経由などいろんなインターフェースから選べます。
Wi-Fi、USB経由どちらも上手くいかなかったので有線接続を選びました(環境のせいかもしれません・・・)。
ホスト名を設定 デフォルトはlinux
電源モードの設定
フルパワーで動かしたいのでMAXN
を選択
設定完了
しばらくごにょごにょして・・・
ログインできました!
ネットワークの設定も行なったのでSSH接続もOKです。
Jetson NanoはデフォルトでSSH有効化されてるんですね。
最後に
ネット環境がなくてもシリアルコンソールで接続してセットアップできるので、シチュエーションによっては重宝しそうです。
今回はうまくいかなかったですが、クライアントPC経由でネットワークが繋がれば有線LANもいらないですね。
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