会場ベストサーチ開発チームのテックブログはじめます
はじめまして。法人・団体専用のパーティー会場検索サイト「会場ベストサーチ」を運用する株式会社アイデアログの取締役CTOの松川と申します。
この度、諸先輩方からもアドバイスを頂き、チームの雰囲気や文化を発信したり、我々が発信する内容が誰かの学びにつながればという思いで情報発信を行ってゆくことにしました。
他社さんが取り組まれている「テックブログ」のようにテクニカルな情報を発信してゆくというよりは、当社にご興味を持っていただいた方が会社・チームの雰囲気をお伝えする助けになればと思っています。雑文もあるかと思いますが、何卒宜しくお願い致します。
今回は初回なので僕たちのチームの簡単な紹介をいたします。
何をやっているのか(2025年春時点)
まず、法人・団体専用のパーティー会場検索サイト「会場ベストサーチ」というサイトの運用保守を行っています。"法人・団体専用のパーティー"というニッチなマーケットではありますが国内シェアNo.1のサイトとなっています。
そういった背景もあり、宴会業界のDX化において一翼を担うのは我々であり、その発展を願うとともに社会的責任があると思ってシステム開発を行っています。
会場ベストサーチは、宴会・パーティーをしたい方とその会場様をインターネットサイト上でマッチングするサービスですが、少しでもサイト上でのやり取りの負担が減らせるように様々な機能開発・改善を行ってきております。
直近ではサイト上でチャット形式でやり取りできる機能を開発したり、会場ベストサーチに蓄積された集客・マーケティング情報を分析可能なダッシュボード機能を開発したりしています。
また、将来を見据えた新サービスの開発を行っています。
※ 新サービスの詳細はまた別の機会で発信したいと思います
メンバーの人数や構成など
現在は内製化し、完全に自社開発を行っています。チームメンバーはエンジニア7名(私を含む)とテストやUX品質を改善のサポートメンバーとして3名の計10名のチーム構成となっています。
大きな特徴としては女性メンバー比率が多く10人中6名が女性メンバーとなっています。
ミッションや大切にしている価値観など
株式会社としての経営理念・ミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)といったものは私たちも必要と考えていまして、詳しくは以下の コーポレートサイト や Company Deck にて詳しい説明があります。
・コーポレートサイト 企業理念
・Company Deckこれらの企業理念やアイデアログ全体のMVVに沿って、「開発チームのMVV」を設定しています。
これらのMVVは「お題目」になってしまうのが、あるある、ではありますが、僕たちのMVVは昨年までの業務を通した原体験(失敗・成功)から紡ぎ出し言語化したものなので、「浸透」という課題は現状はありません。ただし、最近ジョインしたメンバーやこれからジョインするメンバーに浸透させてゆくことに課題感はあります。
これらの課題感や解決するために取り組んだことなどは、この場で発信してゆけたらと思っていたりします。
ミッション(チームの存在意義)
事業成長に必要なスピードとクオリティを提供する
【当社がこのように考える背景】
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現在は内製という手段で競争力を得ています。これには受託開発・業務委託形態に比較して内製化のほうがスピードとクオリティーの追及の面で優位な場合が多いという、当社の考えの背景があります
- これは賛否両論あるので別のお考えもあることは承知しています。当社も内製に切り換えた際に従来とは比べ物にならない組織・事業展開の変化があった経験からの持論です
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ただし、自社サービスは内製化が一般的になりつつあるので、競合との差別化は常に研究が必要と考えています
ビジョン(目指す姿)
アイデア・創意工夫を追求し社会に新しい価値を創る
【当社がこのように考える背景】
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持続可能な技術の組合せにより、その独自性や工夫で優位性を獲得する
- 当社にはオープンソースのコミュニティーへのコントリビューターやLLMを1から作成できるエンジニアは在籍していませんし、そのような人材を育成してゆく方向性も現状はありません。先人の知恵や各種コントリビューターさんの尽力で利用できる資産をフル活用し、それを自分たちが効果的かつ快適に開発できるように組み合わせる姿を目指しています
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ビジネス視点を持ち、理解したうえで技術者目線で実現可能な解決策・改善案を具現化する
- 自社サービスを提供する企業の開発チームとしては、自社のビジネス戦略、業界の知識、営業・カスタマーサクセスチームなど社内の関係部署との相互理解・尊重が必須と考えます。
- そのうえで、ITエンジニアとしての職業の専門性の高い知識をもって事業にまつわる課題を解決する集団でいたいと思っています。
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積極的に情報発信を行い、他の組織の学びに貢献する
- これはこの取り組みをスタートする動機となったビジョンです。
- 当社に興味を持ってくださったエンジニア向けの情報発信という目的は短期的にはありますが、大きなビジョンとしては、これからテクノロジーの進化により、ユーザー企業が自らの手でIT化・DX化を推進・実現できる時代が到来すると我々は考えています。その際に、我々の発信した情報が何かのお役に立ったり学びに繋がることで日本の企業がもっと元気になってゆけばいいなと、とても大きなことを考えています。
バリュー(大事にしたい価値観)
① 複雑なものを嫌い、シンプルなものの組合せで解決することを好む
② 実現可能性・持続可能性が高い選択をする
③ 早期に検証して、早期に失敗して、変更を歓迎する
【当社がこのように考える背景】
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心理的安全性を重んじ、チームの文化として守る
- これは当社が会社全体に掲げている「心理的安全性の高い組織を目指す」という方針に準じています。実際に月一の1on1を通じて開発メンバーからも「心理的安全性が高い状態で働けている」という声を聴くこともあり、そのメンバーを見ていても私もそう思ったりすることはあります。
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変更は改善の好機ととらえ感謝する
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当社では営業・CS部門などからお客様の声を背景にした機能開発要望が来ます。システム開発経験のある方であれば、出来上がったものを見せて「やっぱりこうしたい」「思ってたのと違う」「そういうことじゃなかった」となって残念な思い(時にはイラっと!?)したことがあるのではないでしょうか?
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ただし、営業・CS部門はシステムのプロではありませんし、実際動くものを見て気づくこともありますし、そもそも誰にでも間違いはあります。できるだけ想像力を働かせて、ミスが無いように依頼をすべき、という議論はあることは別の話として、「やっぱりこうしたい」という動きは「プロダクトが良い方向に1歩進んだ、ありがとう!」と捉えるようにしています。
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実際に当社で取り組んでから、要望を出す営業・CS部門の心理的安全性を下げる事にもなり、不毛な衝突を避け、気持ちよく仕事ができています。僕たちにとってはとても効果があった方法です。
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あるべき論を持ちながら、現在置かれている状況(事業・市場・開発体制・開発業界のトレンド・システムの現状)から多角的に事実考察し、現実的に判断する
- 新しいものだけに飛びつかず、技術者の学習容易性、習得実現性、学習負荷など多角的な視点でサステナブルなのかどうかという判断軸も大事にしています
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僕たちがやらないこと
- 再現性の低い属人的なノウハウに依存したプロジェクト推進
- 労働集約モデルに依存した売り上げを捻出するための開発
- 人を粗末に扱うプロジェクト・タスクアサイン
- 効率性だけではなく、その人のキャリアパスに責任を持ち、仕事を通して成長する確固たる意志を持ってアサインする
今後の展望
現在、会場ベストサーチとは別の新サービスを開発しています。新サービスの開発に合わせてモダンフレームワークをベースとした開発基盤の刷新も行っています。
また、新しい開発プロセスについても積極的にチャレンジしていて、開発チームのメンバーは毎日挑戦の日々を送っています。時には議論がぶつかる事はありますが、建設的に話し合い、解決してゆくチーム文化となっているのでマネジメントを担う私の立場としても安心して進行できますし、他社さんに胸を張って自慢できるチームが出来上がってきたかな、と心から思えています。
当然、課題感や解決したい課題、理想とのギャップは常にあり、それを埋めてゆく努力は常に継続してゆきます。月に2本は情報発信をしてゆく目標となっているので、継続できるかは自分たちとの戦いになりますが、じっくり取り組んでゆきたいと思います。
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