Macの生産性を高めるRaycastの活用法【よく使う機能4つ+小技3つ】
Raycastとは?
RaycastはMac用のランチャーアプリで、アプリケーションの起動、ファイルの検索、スニペットの管理など、様々な機能をショートカットキー一つで素早く実行できるようにするツールです。
インストール
Raycastは公式サイトから無料でダウンロードしてインストールできます。
初期設定
これ以降、各キーを下記のように表します。
⌘:commandキー
⌥:optionキー
^ :controlキー
⇧:shiftキー
個人的におすすめの初期設定はMacのSpotlightのショートカットを削除し、Raycastを⌘ Spaceで立ち上がるようにすることです。
まず、デフォルトのSpotlightのショートカットをシステム設定から解除します。
設定のキーボード > キーボードショートカットから変更できます。

その後、Raycastのデフォルトの立ち上げのショートカットを変更します。
デフォルトでは⌥ SpaceでRaycastが立ち上がるのでそこを設定から⌘ Spaceに変更します。

これにより、Raycastが⌘ Spaceで立ち上がります。
よく使う機能4つ
Raycastは色々な機能がありますが、私が主に使っているのは下記の4つです。
1. 各アプリへのショートカットキーを設定

例えば、⌥ NをNotionの立ち上げに割り当てることで、キーボードショートカット一つでNotionを素早く起動できます。
下記は私が設定しているショートカットキーの一覧です。
| Name | Hotkey (ショートカット) |
|---|---|
| Arc | ⌥ A |
| Brave | ⌥ B |
| Cursor | ⌥ C |
| Deep L | ⌥ D |
| Figma | ⌥ F |
| LINE | ⌥ L |
| NotePlan | ⌥ P |
| Notion | ⌥ N |
| Notion Calendar | ⌥ Q |
| Spark | ⌥ S |
| Spotify | ⌥ M |
| Warp | ⌥ W |
| Slack | ⌥ ⌥ |
| Finder | ^ ^ |
⌥ ⌥や^ ^はキーを2回連続で押すことです。
⌘は他のショートカットと被ることが多いため、⌥や^を利用するのが一つのコツです。
基本的にこのあたりの作業は脳死でやりたいので、あまり考えないように⌥ アプリの頭文字をメインにショートカットは作っています。(^はキーボードの左側にしかないというのもある)
設定方法
RaycastのSettingsのExtensionsからアプリのショートカットは設定できます。

2. ウインドウ操作のショートカットキーを設定

RaycastのWindow Managementという機能を使用して、選択しているウィンドウのサイズ変更や配置を簡単に管理できます。
下記は私が設定しているショートカットキーの一覧です。
| Name | Hotkey (ショートカット) |
|---|---|
| Left Half | ^ ⌥ ← |
| Right Half | ^ ⌥ → |
| Maximize (ウインドウ最大化) | ^ ⌥ Enter |
| Center Two Thirds | ^ ⌥ ↓ |
| Next Desktop(選択しているアプリのウィンドウを隣の仮想デスクトップに移動) | ^ ⇧ → |
| Previous Desktop(上記の逆の動き) | ^ ⇧ ← |
| Next Display(選択しているアプリのウィンドウを外部モニターに移動) | ^ ⌥ ⌘ → |
| Previous Display(上記の逆の動き) | ^ ⌥ ⌘ ← |
直感的に行いたいので基本的には←や→を使用します。
矢印キーはショートカットが他のアプリで特に重複しやすいので上記のように若干複雑になっていますが、慣れてしまえば大したことないです。
ウインドウ操作は^ + 何かしら + 矢印キーと覚えておくと楽です。
ちなみに
Left HalfやRight Half(^ ⌥ ←や^ ⌥ →)を連続で打つと2分の1 → 3分の2 → 3分の1に順にサイズが変化します。

設定方法
アプリのショートカット設定同様RaycastのSettingsのExtensionsから設定できます。(下の方にあります)

JIS配列(日本語配列)のキーボードを使用している方は^ ⌥は同時に押しにくいと思うのでcaps lockキーを^に変更するとやりやすくなります。

引用:Apple
下に示すようにこちらもシステム設定のキーボードショートカットから変更できます。

3. ローカルのプロジェクトからエディターを起動

Raycastを使用して、保存してあるプロジェクトフォルダを検索し、選択したエディタで直接開くことができます。これにより、プロジェクトの作業に取り掛かるまでの時間を短縮できます。
設定方法
まず、Git Reposという拡張機能を入れます。
その後下記の画像のように設定をします。

すると、⌥ Gでリポジトリの一覧が表示され、リポジトリを選択してEnterを押すと指定したエディターでそのリポジトリが開いてくれます。複数案件に携わっている方に特におすすめのショートカットです。
今まではVSCodeのProject Managerという拡張機能を使用していましたが、登録の手間も省けるので楽チンです。
4. スニペット登録

キーボードの辞書ツールと似ていますが、入力した瞬間に即時変換されるので気に入ってます。
私は主にメールアドレスや絵文字を登録しています。
また、即時変換される故にメールアドレスをmailのように登録してしまうと、mailと入力した時点で変換されてしまうので;のような普段文中で使わない文字をスニペットの最後に入れると使いやすいです。
Keywordに入力したものが入力されるとSnippetに変換されます。
設定方法
Create Snippetから行うことができます。

また、今まで作成したスニペットはSearch Snippetsで確認できます。

ちょっとした小技3つ
ここからはちょっとした小技を紹介します。
1. 電卓

Raycastの検索バーに数式を入力することで、簡単な計算ができます。
pxとremの変換もできるのが良い点です。
2. ささっとGoogle検索

RayCastから直接Google検索を行うことができ、ブラウザを開く手間を省けます。

| Name | Hotkey (ショートカット) |
|---|---|
| Quicklinks / Search Google | ⌥ Space |
3. Floating Notes

Raycastでメモを取ることもできます。
Toggle Floating Notes Focusと入力すれば出てきます。
例えば、zoom等のミーティングで自分が画面共有をしている際にちょっとメモしたいときなんかに使いやすいです。
ウインドウを切り替えたときも常に最前面に出るという点も嬉しいです。
私はあまり使う機会が多くないのでHotkeyは設定していませんが、よく使用する人はHotkeyを設定するのもいいかもしれません。
まとめ
Raycastを使いこなすことで、Macの操作効率が大幅に向上します。日常的に行う作業をショートカットキーで瞬時に実行できるようになるため、作業のスピードアップはもちろん、作業中のストレスも軽減されます。この記事で紹介した機能や小技を活用して、ぜひあなたも良いRaycastライフを送ってください。
こちらもおすすめ
参考記事
Discussion