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【金欠学生向け】無料でもここまでできるフルスタック開発!

2025/03/16に公開1
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1. はじめに

この記事は1円も使いたくない個人開発のための技術スタックという記事に触発されて作成されました。著者の💣😺氏に感謝を申し上げます。
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この記事では、0円で個人開発・公開できるWebアプリケーションの技術スタックを紹介します。対象読者は、Webアプリの開発経験はあるものの金銭的理由でデプロイ環境の確保が難しい学生などです。フロントエンドからバックエンド、デプロイ先、データベース、認証機構まで、無料プランで利用可能なサービスを組み合わせて、費用ゼロで開発・運用する方法を解説します。適切に活用すればサーバー代は無料で、リスクなく高速なWebサービスを公開可能です (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。各技術の特徴やメリット、他の無料サービスとの比較、利用シーンを順に説明し、最後に全体の比較表と最適な選択肢・今後の展望をまとめます。


2. フロントエンド(Next.js)

特徴とメリット

フロントエンドには Next.js が最有力です (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。Next.jsはReactベースのフレームワークで、サーバーサイドレンダリング(SSR)や静的サイト生成、ルーティング、API構築などフルスタック機能を備えています。コミュニティが既に成熟しており学習資料やプラグインも豊富で使いやすく、さまざまなサービスと統合しやすいのも魅力です (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。公式にVercel社が開発を主導しておりアップデートも活発で、パフォーマンス最適化や開発者体験に優れています。Next.js自体はオープンソースで無料のため、ホスティングを工夫すれば高度なフロントエンドを0円で構築可能です。

どのような場面で使えるか

Next.jsはあらゆるWebアプリのフロントエンドに利用できます。例えば動的コンテンツを扱うサービスでSEOを意識する場合はSSRが役立ち、ブログやドキュメントサイトでは静的生成による高速表示が可能です。シングルページアプリ(SPA)的な使い方もでき、Reactエコシステムの豊富なコンポーネントやライブラリを活用してリッチなUIを構築できます。特にフロントと簡易なバックエンドを一体で開発・デプロイしたい個人開発に適しており、後述するNext.jsのサーバー機能を使えばフロントエンドとバックエンドを同一プロジェクト内で完結できるため、環境構築や配備の手間を大幅に削減できます。


3. バックエンド(Next.jsのuse server + FastAPI)

バックエンド(サーバー側処理)には、Next.jsに組み込みのサーバーアクション("use server"を活用する方法と、別途FastAPI(Pythonフレームワーク)で独立したAPIサーバーを構築する方法があります。それぞれの特徴と使い分けを確認しましょう。

特徴とメリット

Next.jsのuse server(Server Actions) – Next.js 13以降では、コンポーネント内で"use server"ディレクティブを付けた関数を定義することでサーバーサイド処理を直接記述できます。フォーム送信の処理などでAPIエンドポイントを別途用意せずにサーバー上の関数を直接呼び出せるため、従来のようなAPI経由の通信による待ち時間を減らしつつ開発を簡素化できます (Next.js 13.4 全文和訳 と 補足説明)。フロントとバックを同一言語・同一プロジェクトで管理できるため開発効率パフォーマンスの向上が期待でき (Next.js 13.4 全文和訳 と 補足説明)、小規模な処理であればNext.jsのサーバー機能だけで十分実現可能です (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。別途サーバーを立てる必要がないので追加コストなしでバックエンド機能を持たせられる点も大きなメリットです。

FastAPI(Python) – FastAPIはPythonの軽量なWebフレームワークで、必要な機能が揃った高速なREST APIサーバーを構築できます。非同期処理に対応し、Node.jsやGoに匹敵するほど高速なアプリケーション開発が可能で (三週間で駆け抜けたバックエンド個人開発 - docker, mysql, fastapi(jwt認証付き) - #Docker - Qiita)、依存関係を宣言的に記述するだけで自動的にSwagger UIのドキュメントが生成されるなど開発生産性も高いです (三週間で駆け抜けたバックエンド個人開発 - docker, mysql, fastapi(jwt認証付き) - #Docker - Qiita)。Python標準の型ヒントを活用して直感的にコーディングでき、バリデーションやエラーハンドリングも充実しています。またPython製フレームワークである利点として、機械学習を含む豊富なPythonライブラリとの親和性が高い点も挙げられます (三週間で駆け抜けたバックエンド個人開発 - docker, mysql, fastapi(jwt認証付き) - #Docker - Qiita)。科学技術計算やAI機能を伴うサービスのバックエンドに採用すれば、少ないコード量で堅牢かつ高速なAPIを実装できるでしょう。

Next.jsのuse serverとFastAPIの比較

Next.js内蔵のサーバー機能とFastAPIのどちらを使うかは、プロジェクトの要件や開発者のスキルセットによります。Next.jsのServer Actionsはフロントとバックを一体でデプロイでき設定も簡単な反面、動作環境はNode.js上に限られ高度な処理や長時間のタスクには不向きです。一方、FastAPIは独立したバックエンドとしてPythonで自由に実装できるため、重い計算処理や外部システム連携など高度な要件に対応できます。ただし別途ホスティングが必要であり、フロントとの通信はHTTP経由になる分実装と運用の手間が増します。

どのような場面で使えるか

  • Next.jsのuse serverが向いている場面: バックエンド処理が比較的シンプルで、フロントに密接に関連している場合です。例えばフォームの投稿処理や簡単なDB操作程度であれば、Next.js内にサーバー関数を実装するだけで事足ります (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。追加のインフラを用意せずに済むため、まずはNext.jsだけでサービスを完結させ、必要に応じて後から専用APIを切り出す形が効率的です。

  • FastAPIを使うべき場面: バックエンドで高度なロジックや外部ライブラリを使いたい場合、またはPythonでしか実現できない機能(例:機械学習による分析)が必要な場合です。そうしたケースではDjangoやFastAPIといったPythonフレームワークをバックエンドに選ぶのが理にかなっています (T3 Stack と Django+Next.jsについて - フルスタックチャンネル)。FastAPIで構築したAPIはフロントエンド以外からも利用しやすく、将来的にモバイルアプリなど他クライアントからのアクセスを想定する場合にも有用です。なおFastAPIを採用する場合でも、Deta SpaceRender等の無料クラウドホスティングを利用すれば追加費用なくデプロイ可能です (FastAPIで作ったアプリを無料で使えるDetaにデプロイして簡単にWebAPIを公開する #Python - Qiita)(クレジットカード登録不要)。Pythonに習熟しているなら開発もスムーズに進むため、必要に応じてこちらを選択するとよいでしょう。


4. デプロイ環境(Cloudflare Pages)

特徴とメリット

フロントエンドとバックエンドを実装したら、次はそれらをデプロイするホスティングです。Cloudflare Pages は静的サイトだけでなくサーバーレス関数も扱えるホスティングサービスで、Next.jsのプロジェクトもデプロイ可能です (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。無料プランでも1日あたり10万リクエストまで利用でき、個人開発レベルのアクセス量であれば十分収まります (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。利用開始にクレジットカード登録も不要で気軽に使え、しかも通常利用で料金が発生することはまずありません (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。ビルド(デプロイ)もGitHub連携で自動化でき、プレビュー環境(ブランチごとのステージングURL)も提供されるため開発フローも快適です (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。仮に無料枠を超過しても低料金(月数ドル程度)で利用継続できるため安心して運用できます (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。

他の無料サービス(Vercel, Netlify)との比較

デプロイ先の候補としては他にVercelやNetlifyなどもありますが、Cloudflare Pagesは無料プランでも商用利用が可能である点が大きな強みです (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)。例えばVercelは無料プランで商用プロジェクトをホストすることが許可されておらず、将来的に収益化を考える場合には不向きです (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)。Netlifyも無料プランでは日本リージョンのCDNが使えず表示速度の面で不利です (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)。その点Cloudflare Pagesは無料枠が非常に広く制限が少ないため、チームメンバー追加なども無料で行えます (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)。デメリットとしては、Next.js特有の機能(画像最適化など)に一部制限があることやデプロイ設定に工夫が要る場合もあります (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)が、概して個人開発においては最適なホスティング選択肢と言えるでしょう。


5. データベース(Cloudflare D1 vs Supabase vs Cloudflare KV)

バックエンドのデータ永続化にはデータベースが必要です。無料で使える代表的な選択肢としてCloudflare D1SupabaseCloudflare KVの3つを紹介し、それぞれの特徴を比較します。

Cloudflare D1

Cloudflare D1はCloudflare Workers上で動作するサーバーレスなリレーショナルデータベースです。SQLite互換のエンジンを採用しており、軽量で高速なSQLクエリが実行できます。Cloudflare Pages/Workersとシームレスに統合でき、同じプラットフォーム上でフロント・バックエンド・DBが完結するため接続遅延が極小になる利点があります。現在一般提供されたばかりですが、無料プランでもデータベースあたり500MBまで利用可能で(最大10個のDBを作成可) (Release notes · Cloudflare D1 docs)、Supabaseに比べ利用上の制限が圧倒的に少ないため非常に扱いやすいです (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。クラウド上に専用のDBサーバーを立てなくても手軽にRDBを使える点で、個人開発との相性は抜群です。

Supabase

SupabaseはオープンソースのFirebase代替として注目されるBaaS(Backend as a Service)で、フルマネージドなPostgreSQLデータベースを提供します。無料プランでもデータベース容量500MB月間5GBのデータ転送まで利用可能で (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)、個人開発なら十分なスペックです。標準でユーザー認証機能やストレージ(オブジェクト保存)機能も備えており、管理画面からスキーマ設計やAPI設定ができるなど開発生産性が高いのも魅力です (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。PostgreSQLベースなのでリレーショナルクエリは柔軟かつ高速で、リアルタイム通知機能を使ってクライアントへの変更配信も可能です。無料枠を超えてもすぐに課金されるわけではなく、プロジェクトが大きく育つまでは金銭的リスクゼロで運用できる懐の深いサービスです (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)。

Cloudflare KV

Cloudflare KVはCloudflareが提供するキー・バリュー型のデータストアです。Redisやmemcachedのような役割を果たすNoSQLデータベースで、グローバルに分散配置されるため読み取りが非常に高速です。無料プランでも1日100,000回の読み取り1,000回の書き込みが可能で (Pricing · Cloudflare Workers docs)、設定したキーに対して数KB程度の値を格納する用途であれば十分なパフォーマンスを発揮します。KVは最終的整合性モデル(ライト直後に全エッジに反映されるまで若干時間差あり)ですが、構成管理情報やキャッシュ用途など多少の整合性遅延が許容できるデータには最適です。リレーショナルDBほど高度なクエリはできないものの、シンプルなデータ永続化手段としてCloudflare D1と併用することもできます。

比較表

各データベース技術の主要なスペックと特徴をまとめます。

サービス 種類・特徴 無料プランの容量・制限 備考
Cloudflare D1 サーバーレスRDB(SQLite互換)。Workersと統合されたグローバルDB 500MB/DB、最大10DBまで (Release notes · Cloudflare D1 docs)。Supabaseより制限が少なく柔軟 (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック) 2024年一般提供開始。現在も活発に機能拡充中
Supabase マネージドPostgreSQL。BaaSとして認証・ストレージも内包 500MB、月5GBエグレスまで無料 (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想) GUIコンソールやAPI生成機能で開発容易。超過時は段階的に有料
Cloudflare KV キーバリューストア(NoSQL)。グローバル分散キャッシュに最適 1GB、読取100k回/日・書込1k回/日まで無料 (Pricing · Cloudflare Workers docs) 最終的整合性モデル。高速読取が必要な設定情報やキャッシュ向け

6. 認証機構(Supabase Auth)

特徴とメリット

ユーザー認証には Supabase Auth を利用します。Supabase AuthはSupabaseに組み込まれた認証サービスで、メールアドレス・パスワードによるサインアップ/ログインやOAuthプロバイダー連携(GitHubやGoogleでログイン)を簡単に実装できます。セキュリティや認証フローの複雑な部分をSupabase側で担ってくれるため、自前で認証機構を構築するより安全かつ手軽です。無料プランでも月間5万のアクティブユーザーまでは利用料がかからずクレカ登録も不要なので (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)、サービスの初期段階では十分すぎるほどの余裕があります。メール確認やパスワードリセットなどの仕組みも備わっており、開発者はフロントエンド側でSupabaseの提供するライブラリ(@supabase/auth-jsなど)を用いて数行のコードを書く程度で認証機能を追加できます。

どのような場面で使えるか

ユーザーログインが必要なあらゆるWebアプリでSupabase Authは活躍します。特にバックエンドにSupabaseを採用している場合はもちろん、そうでない場合でも認証部分だけSupabaseに任せることも可能です。実際、本記事で紹介しているスタックではデータ保存はCloudflare D1を使いつつ、認証はSupabase Authを利用する構成も取り得ます (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。これにより、開発者は面倒な認証周りの実装から解放されコア機能の開発に集中できます。また無料枠が非常に大きいため、ユーザー数が数万人規模に達しサービスが本格的に収益化できるようになるまでコストを気にせず運用できる点も大きなメリットです。他の選択肢としてFirebase AuthenticationやAuth0などもありますが、前者はリアルタイムデータベースとのセットで使うケースが多く、後者は無料枠が限定的です。総合的に見てSupabase Authは個人開発で最もバランスの良い認証サービスと言えるでしょう。


7. 追加ツール(ngrok)

ローカル開発での活用方法

開発中のアプリケーションを外部に公開してテストしたい場合には ngrok というツールが便利です。ngrokは開発者がローカルで動かしているサーバー(localhost)を一時的にインターネット上に公開できるトンネリングサービスです (ngrokとは?ngrokを使って、簡単にhttps化して外部公開(Deploy)する方法)。手元のPCで動作するWebアプリを外部からアクセス可能にできるため、たとえばOAuth認証のリダイレクトURLをローカル環境に向けて外部サービスと連携開発を行ったり、Webhookの受信エンドポイントをローカルで動かしデバッグしたりできます ( ngrokのインストールと使い方 #Node.js - Qiita)。使い方はシンプルで、ngrokの公式サイトでアカウント登録(無料プランあり)をしてツールをインストールし、コマンドラインで ngrok http 3000 のようにポート番号を指定するだけです。すると自動で生成された公開URL(https://******.ngrok-free.app等)が割り当てられ、そこへのアクセスがローカルのポート3000に転送されます。SSL対応の一時的な公開URLをすぐ得られる手軽さから、プロトタイプをクライアントに見せたい場合などにも重宝します (ngrokとは?ngrokを使って、簡単にhttps化して外部公開(Deploy)する方法)。なお無料プランでは同時に1つのトンネルまで・URLはランダム文字列となりますが、開発用途であれば十分でしょう。


8. 比較表(全体まとめ)

最後に、本記事で取り上げた技術スタックの各要素をまとめます。フロントエンドからデータベース・認証・開発ツールまで、0円で利用可能なサービスを組み合わせた例です。

分野 採用技術 (無料プラン) 主な特徴・メリット その他の無料候補例
フロントエンド Next.js (Reactフレームワーク) SSRと静的サイトの両対応。コミュニティ成熟で情報豊富 (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。SPA的開発も可能で汎用性高。 静的サイトジェネレータ各種(Gatsbyなど)、他のReact系FW(Remix, SvelteKit など)
バックエンド Next.jsのuse server(組込API)+FastAPI Next.js内で簡易なサーバー処理を実装 (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。FastAPIは独立した高速APIサーバー構築に最適 (三週間で駆け抜けたバックエンド個人開発 - docker, mysql, fastapi(jwt認証付き) - #Docker - Qiita)。必要に応じ両者を使い分け。 Node.js+Express, Django (Python) など ※要別途ホスティング
デプロイ Cloudflare Pages (ホスティング) 広範な無料枠(~10万リクエスト/日)で商用利用可 (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想) (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)。グローバルCDNによる高速配信。デプロイ自動化・プレビュー環境あり。 Vercel(商用利用不可) (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ), Netlify(国内CDNなし) (Vercel, Netlify, Cloudflare Pages 無料で使うならどれ? - Shinobi WorksのWebブログ)
データベース Cloudflare D1 (サーバーレスRDB) Cloudflare上のSQLiteベースRDB。500MBまで無料 (Release notes · Cloudflare D1 docs)で制限少 (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。フロントと同一基盤で低遅延。 Supabase (PostgreSQL) (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想), Cloudflare KV (キー値ストア) (Pricing · Cloudflare Workers docs)
認証 Supabase Auth (ユーザー認証) Eメール・OAuth認証を簡単追加。5万MAUまで無料 (1円も使いたくない個人開発のための技術スタック)。認証UIやライブラリが提供され開発容易。 Firebase Auth(無料枠あり), Auth0(小規模プロジェクト向け無料プランあり)
開発支援 ngrok (トンネリングツール) ローカル環境を一時的に外部公開しテスト可能 ( ngrokのインストールと使い方 #Node.js - Qiita)。設定・利用が簡単 (ngrokとは?ngrokを使って、簡単にhttps化して外部公開(Deploy)する方法)。Webhook受信やOAuth開発に必須級。 Cloudflare Tunnel, localtunnel(類似の無料トンネリングサービス)

※上記は2025年時点の情報です。各サービスの無料枠や仕様は変更される可能性があるため、最新の公式情報もご確認ください。


9. まとめ(最適な選択肢と今後の展望)

ここまで紹介したように、Next.jsを中心とした技術スタックを活用することで、サーバーやデータベースに一切課金せずとも本格的なWebアプリケーションを個人開発・公開できます。フロントエンドはNext.js、ホスティングはCloudflare Pages、データベースはCloudflare D1、認証はSupabase Authという組み合わせは、金銭コストを抑えつつ開発体験も良好なバランスの取れた構成です。 (Next.js + Supabase + Cloudflare PagesでWebサービスを開発・デプロイする際に起きた問題と感想)にあるように、世界中の投資家やクラウド事業者の支援による寛大な無料枠を存分に活用させてもらいましょう。

もちろん最適な選択肢はプロジェクトによって異なります。例えばリアルタイム性が重要なアプリではSupabaseのリアルタイム機能やCloudflare KVを活用する、機械学習機能が必要ならFastAPIやそのホスティング先を組み合わせる、といった拡張も考えられます。幸い今回取り上げた各サービスはいずれもスケーラビリティに優れており、必要に応じて有料プランへ移行したり他サービスに乗り換えたりもしやすく設計されています。まずは無料で小さく始めて、ユーザー規模や要求が大きくなった段階でスムーズに拡張できるのもこのスタックの強みです。

最後に、実際に開発を進める際は各種公式ドキュメントやコミュニティ記事を参考にすると良いでしょう。本記事中でも言及したようにセットアップ手順や細かな設定について解説した資料が豊富に公開されています。 (無料でFastAPIで作ったAPIをデプロイする)や ( ngrokのインストールと使い方 #Node.js - Qiita)などに示したリンク先も参照しながら、ぜひ0円個人開発を実践してみてください。金銭的ハードルを気にせずアイデアを形にできる今の環境を活用して、あなたのサービスを世に送り出しましょう!

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