Claude Code で5時間で2つのミニアプリを作った話
概要
ホロラボ 林です。
AIエージェントコーディングツールClaude Code を使ってみたので、その感想、知見を書きます。割と冗長な文体で書きます。
自分の備忘録的な意味合いも強いのですが、これからClaude Codeを使ってみようという方にとって、活用のヒントになれば幸いです。
GitHub Copilot Agent モードとの比較も書きたいと思います。
Claude Codeとは?
Claude Code(クロード コード)は Anthropicが開発したエージェント型コーディングツールです。
ターミナルに常駐して、コードベースを理解し、自然言語コマンドを通じてコーディングをサポートするエージェント型コーディングツールです。
現時点では Claude Codeは、Anthropicの商用利用規約に基づくベータ版研究プレビューとして提供されています。
ちょうど、本日(2025/5/23) Claude 4 と合わせて正式リリースとなりました。
標準では Anthropic API を経由で Claude 3.7 Sonnet で動作します。
設定次第で Amazon Bedrock や Google Cloud Vertex AI にも接続することができます。
使い方
基本的な使い方などは Zennやネット上に情報があるので割愛します。
この方の記事がわりとまとまっているなと思いました。
ドキュメント/チュートリアル
Claude Codeの日本語ドキュメントはこちらにあります。
結構いろいろな機能があるので、きちんと使いこなすには、やはり、原典のドキュメントを一通り読んだ方が良いですね。まだ、ちゃんとは呼んでないですが、しっかり目を通そうと思います。
使ってみて、奥深いというか、片手間で使っていては、全体像が把握しにくく、奥深いので、Claude Codeの評価を安直に良さを判断するのはもったいなと感じました。
使ってみた1 Bluetooth 通信iOSアプリの開発
まず最初に BLEで動作するガジェットとの通信を行うiOSアプリを作成しました。
日本語PDFの通信仕様書を読み込ませて、これらの機能が一通り動作確認できるSwiftUIのiOSアプリの開発を依頼(丸投げ)しました。
しかし、 Xcode プロジェクトの構成エラーでループが発生してしまい、正常に動作させることができず、いったんあきらめます。
その後、気を取り直して、まずは、swiftではなく、mac上で動作する Python スクリプトとして開発を依頼しました。
そうすると比較的一発で、目的のPythonアプリを作成してくれました。
その後、そのPythonコードを元に SwiftUIで動作するiOSアプリの作成を依頼しました。
Xcodeプロジェクトを開くとファイルの配置場所などでエラーがでましたが、エラー内容を張り付けてあげると2回くらいで正常に動作するアプリを作成してくれました。
UIもいい感じにタブを活用して作ってくれています。
だいたい2時間くらいです。$3くらい
SwiftUI版の画面
使ってみた2 iOSデバイス上のアプリ管理GUI
その後、Windows/mac上から複数のiPhoneデバイスのアプリ管理ができるアプリの開発をしました。
このアプリ開発の目的は、そもそもできるかどうかわからないものを作ることができるのか?という実験でした。
最初に書いた BLEアプリの開発は、めんどくさいけど、実現可能なことはわかっているし、自力で作ることができるものでした。(めんどくさいけど)。
今回のアプリは、そもそも実現できるかわからないものを作ることができるのか?たぶんできないんじゃない?と思っていたものを依頼してみました。
自分の期待を超えてくれるのか?胸の鼓動が高まります。
機能としては
- PCからUSB/WifiでiOSデバイスに接続
- iOSデバイス内のアプリ一覧を取得
- 特定のアプリのインストール/アンインストール/バックアップ
- 画面の録画/スクリーンショット撮影
- 実装はPython
- 上記のGUIでの操作(Windows/mac対応 実行ファイルの書き出し)
を実現するアプリを依頼しました。
まずは実現可能な方法と技術選定の相談をし、その結果 ideviceinstaller を利用すれば、「あなたの望み実現できます!」 という事だったので、実装を依頼しました。
ideviceinstaller はこちらのライブラリ
使い方解説
結果(Claude Code)
以下のような画面のアプリができましたが
- アプリのバックアップ
- 画面の録画/スクリーンショット撮影
の機能は実現できませんでした。
それ以外は実現できています。
- UIの非同期処理
- アプリ一覧のテキストフィルター
機能は後から追加実装してもらいました。
実行バイナリの作成も、自然言語で依頼するとやってくれました。
実現できなかった、アプリのバックアップやスクリーンショット機能は、ideviceinstallerの古いバージョン(古いiOSのバージョン)では実現できていた時期があったり、最新版では動作しなかったりライブラリ側の機能が足りない状況だったようです。
アプリのバックアップが一番やりたい機能で、かつ自分では実現が困難と思っていた機能だったので、期待していたのですが残念です。
だいたい2-3時間くらいです。$5くらい
同じ機能を GitHub Copilot Agent モードで実装
同じ機能を GitHub Copilot Agent でも実装してみました。今まで、 GitHub Copilot はAgentモードでは使ったことが無かったので、その実験です。
先に作ったアプリの仕様を Claude CodeでMarkdownに書き出してもらい、その内容を GitHub Copilot に読み込ませて実装をしてみました。
sonnet 3.7を利用しています。
結果(GitHub Copilot Agent)
同じような、見た目のアプリを作成してくれました。
同じく、アプリのバックアップやスクリーンショット機能は動作しません。
Claude Code と GitHub Copilot Agent の比較
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今回やったような範囲であれば、あえて課金して、Claude Code を使わなくても、GitHub Copilot Agent でも同じような事はできそうだな思いました。
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ただ、Claude Code の方が全体的に応答速度が動作が速く、人間が介入する機会も少なく、自動化が進んでいると感じました。
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Claude CodeはCLIベースであり、他の機能との連携も優れているので今回のようなチャット的な使い方ではなく、チュートリアルにあるような、CIとインフラのワークフローを自動化するみたいなときに、より活用の幅が広がりそうです。
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そういう意味ではちょっと使うだけで判断するのはもったいないツールだなと思いました。
https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/common-tasks#ci
Claude 4 /Claude Code SDKの発表
この時期を書いている最中にClaude 4が発表されました。
紹介文の中でも、最後に書いたようなGitHub Actions との連携や Claude Code SDKについても言及されています。
IDEに加えて、拡張可能なClaude Code SDKをリリースします。これにより、Claude Codeと同じコアエージェントを使用して、独自のエージェントやアプリケーションを構築できます。
また、SDKで何ができるかを示す例として、GitHubのClaude Code(ベータ版)もリリースしました。プルリクエストにClaude Codeのタグを付けることで、レビュー担当者のフィードバックに返信したり、CIエラーを修正したり、コードを変更したりできます。インストールするには、Claude Code内から/install-github-appを実行してください。
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