Java × Spring Boot 開発のためのローカル環境構築ガイド
JavaでSpring Bootを使った開発を始めるために、ローカル環境を構築しました。
この記事では、その手順をわかりやすくまとめています。
やったこと
- IntelliJ IDEA Community のインストール
- JDK(Java開発キット)のインストール
- Spring Initializr(https://start.spring.io/)を使ったプロジェクトの作成
- IntelliJ IDEAで使うプラグインの追加
- GitHubとの連携設定
IntelliJ IDEA Community とは?
IntelliJ IDEA は、JetBrains社が提供するJava向けの人気IDE(統合開発環境)です。
Community Edition は無料で利用でき、Java・Kotlin・Groovy などの言語に対応しています。
IDEとは?
IDE(Integrated Development Environment)とは、
プログラミングに必要な機能が1つにまとまったアプリケーションのことです。
IDEに含まれる主な機能:
- ソースコードエディタ
- コード補完機能(自動補完)
- 実行・ビルドボタン
- デバッガ(バグを見つけるためのツール)
- Gitなどのバージョン管理機能
- プロジェクト構造の管理機能
Visual Studio Codeとの違い
項目 | Visual Studio Code | IntelliJ IDEA |
---|---|---|
種類 | テキストエディタ(軽量) | IDE(統合開発環境) |
特徴 | 軽量で拡張性が高い | Javaに特化していて機能が豊富 |
Javaとの相性 | 拡張機能が必要 | 初期状態でJava開発に最適化 |
Java開発を本格的に行う場合は、IntelliJ IDEAの使用が推奨されます。
IntelliJ IDEA のインストール
- JetBrains公式サイトからCommunity版をダウンロード
https://www.jetbrains.com/idea/download/?section=windows - インストーラーを実行し、基本的には「次へ」で進めばOK
- 初回起動時にテーマ(ライト/ダーク)などを選択して完了
※私の環境では、日本語化プラグインが自動で有効になっていました。
JDK(Java Development Kit)について
JDK は、Javaでアプリケーションを開発・実行するために必要なソフトウェアです。
Spring Bootを使うには必ず必要になります。
使用したJDKのバージョン
- JDK 17.0.2
JDK 17を選んだ理由
JDKには複数のバージョンがありますが、JDK 17はLTS(長期サポート)版であり、
安定していて多くの開発現場でも採用されています。
Spring Bootや各種ライブラリとの相性も良好です。
JDKアーカイブ:
Spring Initializrでプロジェクトを作成
Spring Bootとは?
Spring Boot は、JavaでWebアプリやAPIなどを効率よく構築できるフレームワークです。
複雑な設定を自動化し、開発者がビジネスロジックに集中できるように設計されています。
Spring Initializrとは?
Spring Bootのプロジェクトを簡単に生成できる、公式のプロジェクトジェネレーターです。
利用手順
-
https://start.spring.io/ にアクセス
-
以下のように選択:
- Project:Maven(またはGradle)※今回は Maven を使用
- Language:Java
- Spring Boot:最新の安定バージョン
- Project Metadata:任意で入力(Group、Artifact など)
- Dependencies:Spring Web, DevTools, Lombok などを追加
-
「Generate」ボタンを押してZIPをダウンロード
-
解凍して、IntelliJ IDEAで「Open」からフォルダを開く
プロジェクトの初期設定(IntelliJ IDEA)
-
src/main/java
ディレクトリを右クリック →Mark Directory as > Sources Root
を選択 - メニュー「File」→「Project Structure」
- 「Project」設定から JDK を設定(先ほどインストールしたJDKを指定)
- 言語レベルをJDKと合わせる(例:17)
-
main()
を含むクラスを右クリック → 「Run」 - エラーが出なければ設定完了です
プラグインの追加
以下の記事を参考に、便利なプラグインをいくつか追加しました。
まだ作業が始まっていないため、効果のほどはこれから確認予定です。
参考記事:
GitHubとの連携
ソースコード管理には Git + GitHub を使用しています。
IntelliJ IDEAでは、GitHubとの連携も簡単に行えます。
手順
- GitHub アカウントを作成(https://github.com/)
- IntelliJ IDEA で「VCS」→「Share Project on GitHub」 を選択
- GitHubアカウントの認証画面にログイン
- 「Share」ボタンを押すと、リモートリポジトリが作成されます
まとめ
JavaやSpring Bootを始めるために、以下の環境構築を行いました。
- IntelliJ IDEA Community のインストール
- JDK 17.0.2 の導入
- Spring Initializr でのプロジェクト作成
- 開発を補助するプラグインの追加
- GitHub との連携設定
初めての方は少し手間取るかもしれませんが、一度セットアップしてしまえば開発が非常に快適になります。
次回は、実際にアプリケーションを作成していく予定です。
Discussion