マネジメントに携わる方々にこそ、心に安らぎを
はじめに
現職では、エンジニアとしての開発業務より、エンジニアのマネジメントを行うポジションで業務している。ここではエンジニアメンバのピープルマネジメントを行う人へのケアがとても大事ということを記載したい。
空前の売り手市場
今、IT市場は空前の売り手市場と思われる。特に若いITエンジニア人材は不足しているので争奪戦になっている。新卒入社数年が経過し、ある程度の開発スキルを手に入れた若手は、条件の良い環境を求めて転職していくという流れが、ツヨツヨの企業以外は直面している問題であろうと思う。マネジメントしている人にとって、退職者が出ることは心を痛めてしまう。頭では他社のほうが良い条件なので仕方ないと思っていても、自分に矢印を向けてしまうことのほうが多いのではないか。
また、辞めてほしくない人であればあるほど、市場価値は高いので辞めてしまうのは必然となってしまう。ようやく体制を整えて、さあこれからって時にコアメンバが離脱する、また1からやり直しみたいなことが繰り返される環境も多いのではないか。
- 退職を見込んだ開発計画を立てる
給与体系において、市場とギャップがある環境であれば、ある程度の退職者がでることを見込んで開発計画を立てる。退職者が要因の業務過多を作らない。 - 退職者が出ても、開発可能な仕組みをつくる
インフラ構築であれば、IaC化。各種マニュアルの整理 等々
マネージャーは自分を責めないこと
条件の良い環境への転職であれば、1on1を繰り返そうが、労働環境を良くしようが、給与が目的なのでギャップがあれば、退職する。これは会社の仕組みを変えるしかないから、どうしようもない。
あの時フォロー出来てれば、もっと親身になって寄り添っていれば等々考えるかもしれないですが、辞める人は辞めます。しょうがないです。残ったメンバにも伝搬する不安もあるかと思いますが、伝搬したとしてもしょうがないです。それはマネジメントの責ではない。マネジメント資質がある人は自分の責にしちゃいがち。しょうがないです。
かくいう私も、残ってほしいメンバの好条件環境への離職を複数回経験しており、何度も心が折れています。リモートワーク中に、ビズリーチに登録して、1ヵ月後には転職先が決まる。そういう世界で生きているのです。
退職のカードをちらつかされても、プロジェクトを遂行する為には時には厳しいことを言ったりしなければならない。それで退職されても、何度でも立ち上がって、手持ちの戦力で粛々と業務を遂行するしかないのです。一緒に頑張りましょう。
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