Windows と Ubuntu を LAN ケーブル1本で通信する方法
はじめに
Ubuntu22.04.4 は HDMI を使用すれば直接操作できるので問題ないのですが、稀に Windows11 にあるファイルを送信したり SSH で通信したくなることがあります。
今回は Windows11 PC と Ubuntu PC を有線 LAN で直接接続した方法についてまとめておこうと思います。
使用する機器および、環境
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ハードウェア
- Ubuntu 22.04.4 インストール済みのPC
- LAN ケーブル
- ストレート、クロスどちらでも可能ですが、今回はストレートケーブルを使用。
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ソフトウェア (Windows11)
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ソフトウェア (Ubuntu20.04.4)
- SSH
事前準備
有線 LAN ルータに接続したり WiーFi に接続する場合は不要です。
上記のいずれも接続できない環境で Windows PC と Ubuntu PC を直接繋ぐ手段しかないときに役立つと思います。
LAN ケーブル
Windows PC と Ubuntu PC を LAN ケーブルで直接接続します。
これから設定する固定 IP アドレスによって、ルータや Wi-Fi に接続しなくてもやりとりできるようになります。
固定 IP アドレス Windows11
Windows11 有線 LAN の IP アドレスを固定します。
以下の手順に従って IPv4 のプロパティを開き IP アドレスとサブネットマスクを設定します。
設定完了後、イーサーネットを無効 ⇒ 数秒のち有効 にすることで、初期化されます。
Windowアイコンを右クリック ⇒ 設定
ネットワークとインターネット ⇒ ネットワークの詳細設定
その他のアダプターオプション 編集
インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)⇒ プロパティ
次の IP アドレスを使う
無効にする ⇒ 有効にする
固定 IP アドレス Ubuntu22.04.4
Windows11 と同じように有線 LAN の IP アドレスを固定します。
以下の手順に従って IPv4 のプロパティを開き IP アドレスとネットマスクを設定します。
右上をクリックし設定画面へ
Network の歯車アイコンをクリック
IPv4 の必要事項を設定
設定完了後 Window11 と同じくイーサーネットを無効 ⇒ 有効 にして初期化します。
無効 ⇒ 有効
ファイヤーウォール Ubuntu
初期状態のままであれば無効化されていると思いますが、念のため確認します。
sudo ufw status
以下のように inactive と表示されていれば無効化されています。
# ファイヤーウォールが無効
Status: inactive
# ファイヤーウォールが有効
Status: active
ファイヤーウォールが有効の場合は以下のコマンドで無効化します。
sudo ufw disable
SSH を使えるようにする
以下のコマンドを打ち込むと、インストール後にすぐ使用できます。
sudo apt-get install ssh
systemctl start sshd
Tera Term 4
SSH で Ubuntu と通信できるソフトを Windows 11 へインストールし、疎通確認します。
ダウンロードとインストール
以下からダウンロードします。
Tera Term は 4 と 5 がありますが、今回は安定板の 4 を使用します。
exe 形式で問題ありませんが、気になる方は Zip 形式でダウンロードし 任意の場所から実行することも可能です。
Tera Term 4
インストールは特に変更せずに進めれば問題ありません。
インストール手順が気になる方は、以下の記事が参考になると思います。
※こちらの記事では窓の杜からダウンロードしていますが、内容は同じです。
SSH で疎通確認
Teraterm を起動すると接続先を要求されます。
Ubuntu PC 側の IP アドレスを 192.168.10.3
と設定したので Tera Term でも同じように入力します。
他の設定は画像の通りになっていれば OK です。
新しい接続
ここで通信が正常であれば、ユーザ名 / パスフレーズ入力画面に移行します。
SSH 認証
WinSCP
Windows11 PC から Ubuntu PC へファイルをやりとり出来るソフトを導入します。
ダウンロードとインストール
以下からダウンロードします。
インストールは特に変更せずに進めれば問題ありません。
使用方法
初回起動時には何も存在しないのため新しいサイトを選択して必要事項の入力を行い、保存をクリックします。
ログイン画面
入力した設定を識別できる名前を入力します。複数の設定がある場合にどの設定なのか把握しやすくなります。
パスワードを保存にチェックを入れるとパスワードを入力せずにログインできるようになりますが、推奨されていないのでここでは無効のまま進めます。
セッションの保存
新たに追加されたセッション名を選択しログインを行います。
保存済みのセッションへログイン
Ubuntu PC で設定されているパスワードを入力するとログインできます。
パスワードの入力
正常に接続できていれば、このような感じで表示されます。
ファイルをドラッグ&ドロップしたりも可能なので、ファイルの移動がやりやすいと思います。
接続後
おわりに
以前から Windows PC から Ubuntu PC へ直接 LAN ケーブルを接続してやりとりしたいと思ってたんですが、やっとできるようになって良かったなという感想です。
Wi-Fi に接続したり ルータに繋いでというのはできてたんですけどね。
結構便利なので、この記事が役立てば幸いです。
おまけ
ufw を有効状態で SSH を使う
もしもファイヤーウォールが有効の状態で SSH を使用する場合は、以下のコマンドを実行します。
sudo ufw disable
sudo ufw allow 22
sudo ufw enable
sudo ufw status
以下の通りに表示されれば正常に設定できています。
Status: active
To Action From
-- ------ ----
22 ALLOW Anywhere
22 (v6) ALLOW Anywhere (v6)
この状態であれば Tera Term から SSH で接続できます。
ファイヤーウォール有効状態で SSH 接続
ポート 22 を削除したい場合は以下のコマンドを実行すれば OK です。
sudo ufw delete allow 22
sudo ufw status
以下の表示のみになっていれば削除成功です。
Status: active
その他の ufw の機能については、以下の記事が参考になると思います。
以上
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