「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」の根底にあるもの
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- 「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」 は Team Geek の中で Google が提唱している原則
- HRT はとても大事だけどその根底には 「Thanks (感謝)」 があるかも
- HRT の醸成がビッグジャンプな場合にはまずは 「Thanks(感謝)」 を醸成するスモールジャンプをしてみては
はじめに
チームビルディングやコミュニケーションにおいて、 Team Geek で紹介されている 「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」 の HRT(ハート)の原則については、Team Geek も多くの方に読まれていたり、それについてのブログや記事も沢山あるのでご存知の方が多いのではないかと思います。
Team Geek という本を読んで考えたこと、HRT の根底にある「Thanks (感謝)」という概念についてポエムしていきます。
Team Geek を読んで考えたこと
Team Geek を読んで何かと HRT の原則のみがフォーカスされますが、サーバントリーダーシップ(「リーダーはまず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という考えのもとに生まれた支援型リーダーシップ)や理想的なマネージャーについても書かれていて、そちらも学びは多かったです。
一方で、HRT が大事なことはわかったけど私としては実践するまで解像度が上がっていたかといえばそうではありませんでした。本書の中で「エゴをなくす」等の実践 HRT のセクションはあるのですが、正直ピンと来ていなかったです。
💭 「HRT 大事だよね」ってチームとしての共通認識が持てたとしてどうやって浸透してくんだろう?腹落して、行動変容起こるのかな?
もちろん、HRT の解像度を上げたり、共通の認識を持つために、チーム内での言語化をしまくる、 チーム内での HRT / not HRT の定義付けをする、振り返りを行う、評価に取り入れる ... etc 諸々の How はあると思いますし、実践されているチームもあると思います。(こんな取り組みが効果あったよ、というものは是非コメントでフィードバックください!)
ただ、 HRT が存在しないチームに突然 「HRT 意識していきましょう!」と言ってもうまくワークしないのではないかと思います。
じゃあそんなチームに少しずつ浸透させる・ HRT を醸成していくためにはどうすれば良いのか?
私が辿り着いた答えは「Thanks(感謝)」です。
Thanks(感謝) という土台
私たちが子どもの頃に親や保護者から最初に教えてもらう言葉の1つに「ありがとう」という言葉があると思います。
この誰しもが身近にある 「ありがとう = Thanks (感謝)」 こそ「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」 の根底にあるのではないか? まずは感謝が土台としてあって、その上に形を変えた概念として存在するのが謙虚、尊敬、信頼なのではないかということに辿り着きました。
逆にいうと、感謝の概念が存在しないチームに謙虚、尊敬、信頼は成立し得ない、醸成することができないのではないかと。
- 相手の存在に感謝しているから「謙虚」になる
- 相手に感謝の気持ちがあるから「尊敬」できる
- 感謝の気持ちが積み重なって「信頼」になる
という繋がりがあるのではないかと考えました。
「謙虚でいよう」「尊敬しよう」「信頼しよう」でも良いのですが、複数のことを並列に実行するのは難しくて、チームとしてはビッグジャンプな場合もありそうです。
そんな場合は、ただただシンプルに「ありがとう」の気持ちを素直に伝えることをファーストステップとして、スモールジャンプにしてみるのもありかなと思います。
誰しもが幼い頃に習った、相手に「ありがとう」を伝えること。
「ありがとう」から始めるコミュニケーション
「ありがとう」を相互に送り合う
「ありがとう」をもらえるようにベストを尽くす
そんな「ありがとう」が日常に溢れるチームであれば、きっと HRT も醸成されていく。
私はそう思いました。
数ある会社の中で、会社の中でも複数チームがある中で、今このチームとしてのご縁があることに「ありがとう」を。
PullRequest レビューしてくれたことに「ありがとう」を。
体調悪くて休んだ時に代わりに対応してくれたことに「ありがとう」を。
仕様について質問してくれたことに「ありがとう」を。
バグの報告をしてくれたことに「ありがとう」を。
...
恐らくかなりの数の「ありがとう」が身の回りには溢れているはずです。
これを一つ一つ丁寧に拾っていくことが HRT の浸透・醸成に繋がって、素敵なチームが形成されていく...そんな風に思います。
まとめ
Team Geek を読んで考えたことを整理しつつポエムを書いてみました。
「Humility(謙虚)」、「Respect(尊敬)」、「Trust(信頼)」 の根底には 「Thanks (感謝)」がありそうなんじゃないかなぁ。
まずは Thanks (感謝)が溢れるようなチームにしていくというのも良さそう。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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