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「プロダクトマネジメント」を徹底分析:成功するための3つのポイント

2024/07/30に公開

趣旨

「プロダクトマネジメント」というオライリー本読みました。
良い本だったので、内容をかいつまんで自分なりにまとめてみたいと思います。

プロダクトマネジメント

ポイント1: 「ビルドトラップにハマるな。」

本書でもっとも作者が伝えたかったことは 「ビルドトラップにハマるな」
ということでしょう。

具体的には、機能やコードを作ること自体に満足したり、
デリバリーがチームの目標になってしまっていてはならない。

ということです。

別の言い方をすると
「アウトプット」ではなく「アウトカム(価値)」を軸として
プロダクトを作成する必要がある。

プロダクトチームは、ついついビルドトラップにハマりがちです。
こうなると我々は、本質的でないものの開発に我々の限りあるリソースを
費やすことになります。

その後に待つのは、「プロダクトの死」です。
(一例が、「プロダクトの死のサイクル」です。ドキッとします。)

死のサイクル

「ビルドトラップにハマるな。」
これが最初にして最大の教えだと思います。

ポイント2: 優れたプロダクトマネージャーは、「なぜ」それを作るのか?の特定を行う。

「プロダクトマネージャーの本当の役割は、チームと協力して、ビジネスニーズとユーザの問題解決を同時に満たす適切なプロダクトを作ること。」
というのが本書の説明です。

これを別の表現をすると
「なぜ」それをつくるのか
を明らかにする。ということになります。

大事なのは2つの観点です。

  1. 顧客の状況と課題を深く理解していること
  2. 自社の状況とニーズを深く理解していること

その中で、プロダクトの「なぜ」それを作るのかを明らかに死ていくのです。
(これに関しては、絶え間ない調査と検証が必要)

逆に「なに」を作るかという部分は、チームといっしょに仕事を進めていくのが一般的なようです。

またプロダクトマネージャーには

  1. 戦術的仕事
  2. 運営的仕事
  3. 戦略的仕事

の3タイプがあるというのも分かりやすいです。
下に行けば高次になっていき、シニア職やCPOに近い人がより持つ責務となっていきます。

ポイント3: 戦略とは、計画ではない、意思決定を下すのに役立つフレームワークだ。

ここは、個人的には最も難しく、ただ最も学びの大きな部分でした。

スティーブン・バンギーは「The Art of Action」の中で次のように書いています。

戦略とは実行可能な意思決定のフレームワークであり、現在のコンテキストとの整合性を保ちながら、現在の能力の制約のもとで、望ましいアウトカムを達成するための行動を可能にするものである。

ちょっと難しいのですが、
戦略を計画と考えることが「ビルドトラップ」にハマっていくことになるというのが作者の主張です。

戦略は、意思決定のフレームワークとして存在し、それは頻繁に変わることなく、自分たちの日々の意思決定の礎となるものである必要があるのです。
それにより、プロダクトはそのフレームワークに則って、継続的に成長しつづけることが出来ます。

また、プロダクト組織が持つ戦略は大きく4つのレベルがあります。

  1. ビジョン
  2. 戦略的意図
  3. プロダクトイニシアティブ
  4. オプション

です。

戦略4レベル

そして、この高次の1,2,3などは組織の幹部が作ることが多いとは思いますが、
組織全体で状況を共有すべきです。

特に、幹部の最大の問題の1つは、
「意思決定に必要なデータがない」ことになります。

そのデータの収集、学習、テスト、分析ををチームが行い、
そこで発見したことを同僚やマネジメントチームに伝えることで、
初めて「よい戦略」が生成されます。

プロダクトのカタ

これの学習を続けていかなければならないというのが
戦略策定の肝となると思います。

まとめ

ふと手に取った本でしたが、
「プロダクトマネジメント」に関して深い洞察が多数含まれており
勉強になりました!!!

「ビルドトラップ」にハマらないで、アウトカム思考・プロダクト手動のチームになる。
これを実践していきたいと、強く感じました。

本記事は、かなり恣意的なまとめなので、ちゃんと学びたい方は、原著をお読みください!!
読んで頂きありがとうございました!!!

プロダクトマネジメント

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