# IBM Cloudとは
IBM Cloudとは?
こんにちは、HESの川添です。
10月からIBM Cloudに関する業務に参画することになりました。
クラウドと言えば AWSやAzureのイメージが強かったので、IBMという会社は聞いたことあるぐらいでIBM Cloud についてはその単語すら知りませんでした。
せっかく関わる機会をいただいたので、自分なりにIBM Cloudについて調べて整理してみたいと思います。
そもそも「クラウド」とは?
まずは「クラウドって何?」というところから簡単に整理したいと思います。
クラウドは、ざっくりいうと インターネットなどのコンピュータネットワークを経由して、コンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態である。
昔は企業が自前でサーバーを買ってデータセンターに設置し、電源や空調、保守などを自社で管理して行っていた。
クラウドではそれをクラウドベンダーが用意してくれて、必要なときに必要な分だけ使えます。
今はオンプレ環境はクラウドの登場により、縮小していっている。
IBM Cloud もこのクラウドサービスを提供するベンダーの一つです。
代表的なのは以下の3種類:
-
IaaS(Infrastructure as a Service)
仮想サーバーやストレージなどアプリケーションを実行するためのITインフラを提供する。 -
PaaS(Platform as a Service)
アプリケーションの開発、実行、管理のためにクラウドのベースとなるものを提供している。 -
SaaS(Software as a Service)
Gmail や Office 365 のようにインターネットさえあればサービスを利用することができる。
IBM-Iaas、Paas、SaaS違い(参照:2025-09-22)
Wikipedia-クラウドコンピューティング(参照:2025-09-22)
IBM Cloudとは?
IBM Cloudとは何なのか一から調べました。
IBM CloudはIBMが提供するクラウドサービスの総称になります。
IBM Cloudは2023年3月にISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)認定を取得するなど、クラウドベンダーとしての存在感を高めつつある。
先ほど紹介したIaaS / PaaS / SaaS の分類にあてはめると、IBM Cloudには次のような具体的なサービスがあります。
- IaaS:IBM Cloud Virtual Servers、IBM Cloud Bare Metal Servers
- PaaS:IBM Cloud Foundry、Db2 on Cloud、Red Hat OpenShift on IBM Cloud
- SaaS:IBM Watson Assistant、IBM Security QRadar on Cloud、IBM Planning Analytics
日経XTECH-ハイブリッド推しのIBM Cloud、3大クラウドとの違いはどこに(参照:2025-09-22)
IBM Cloudの特徴
① AIサービス「Watson」
IBM は「Watson」という AI が有名です。
質問応答システムで、米国の人気クイズ番組「ジェパディ!」に登場し、2011年2月14日にはクイズ対決で人間に勝利するなど話題を集めました。
15年前からAIで人間の知能に勝てるぐらいのシステムをすでに開発していたというのが衝撃的だなと感じました。
Wikipedia-ワトソン (コンピュータ)(参照:2025-09-22)
② ハイブリッドクラウド戦略
もう一つの特徴は「ハイブリッドクラウド」です。
ハイブリッドとは、オンプレミスとクラウドを組み合わせて使う考え方です。
実際、大企業では「全部クラウドに移行」というのは難しいケースが多いです。
金融や医療のように「データを社内に残さないといけない」業界もあります。
IBM Cloud はそうした業界向けに オンプレとクラウドを連携させる仕組み を強く打ち出しています。
上記が特徴と書いてありましたが、反対にAWSやAzureなどはオンプレとクラウドを連携させる仕組みは
ないのかなと疑問を持ちました。
また、確かにデータセンタサービスに関わっていて秘匿サーバなどはオンプレ環境として使用したいという顧客の希望もあったりするのでこのオンプレとクラウドを連結できるというのは大きな特徴だなと感じました。
TDSYNNEX-IBM Cloudとは?サービスの強みや特徴、他社製品との比較をわかりやすく解説(参照:2025-09-22)
③ ベアメタルサーバーの提供
以下記事にIBM Cloud ではベアメタルサーバー(クラウド上にある物理サーバー)が利用できることも大きな特徴であると書かれていました。
TDSYNNEX-IBM Cloudとは?サービスの強みや特徴、他社製品との比較をわかりやすく解説(参照:2025-09-22)
ただ、正直この「ベアメタルサーバー」という言葉を見たときに、「あれ?ベアメタルって仮想サーバーの一種じゃなかったっけ?」という疑問を持ちました。
以前、下記自分が書いた記事の中でも「ベアメタル型ハイパーバイザー」について触れています。
今回改めて調べてみると、「ベアメタルサーバーは仮想化されていない物理マシンそのもの」という説明が多く、戸惑いました。
何がどう違うのか、結局どちらも物理マシンを指すのか、仮想化の話なのか意味が分からなくなりました。
よく私自身、今までなんとなくで理解してたつもりになっており、間違った理解で進めていたことがただあるので今回もそのパターンだなと感じました。
このあたりをしっかり理解することが、今後クラウドやインフラ系の仕事を進めていく上でも大切な気がしています。
ということで、このテーマは次回の記事で改めて整理してみたいと思います。
おわりに
今回は「IBM Cloudってそもそも何?」というところから、サービス概要や特徴をざっくりまとめてみました。
まだまだ表面的な理解しかできていない部分も多いですが、業務に関わる以上、基礎からしっかり押さえていきたいと思っています。
次回は、今回意味がわからなくなって混乱した「ベアメタルサーバー」と「ベアメタル型ハイパーバイザー」の違いについて、しっかりと深掘りしてみる予定です。
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