チームトポロジー感想

2022/04/29に公開

はじめに

本記事はプレゼント企画に応募し当選したものです。3か月程度で感想を書くことが応募条件だったのですが、すっかり遅れてしまいましたが、ようやく時間に余裕が生まれたので記載いたします。

書籍の紹介については翻訳者の方がわかりやすい解説をすでにされているので、あまり触れず自身がこの本をどのように活用できたのか記載しようと思います。
吉羽さん
【資料公開】30分で分かった気になるチームトポロジー
永瀬さん
69. チームトポロジー(前編) w/ miholovesq
70. チームトポロジー(後編) w/ miholovesq

感想

自身のプロジェクトについて

自身の担当する顧客は何十年も前から業務として存在していたため、業務1つ1つに対してシステム化を実施してきたため、システム間の連携ができない状態であった。
そのため、業務全体で分析を行いたい場合、エンドユーザーが各システムからCSV等に出力してExcelやAccessに入れて分析するのが常態化し、作業は俗人化され共有知となっていなかった。
これを解消するため、複数のシステムからデータを集めビジュアライゼーションするアプリケーション開発を行った。

このビジュアライゼーションアプリは成功し一定層のエンドユーザーが日常的に参照してくれるようになり、顧客内でも認知度があがり業務で必要なアプリケーションとみなされ、開発チームの人数は徐々に増えていき、「2枚のピザルール」上限までチームメンバーが増えていた。
加えて、エンドユーザーからはビジュアライゼーションしているデータを自分たちで分析してみたいという要求も上がっており、ビジュアライゼーション専用だったデータストアをエンドユーザーにも徐々に公開する準備をしていかなければならなかった。
これらを考慮した結果、チームを分割しデータをキュレーションするチームとビジュアライゼーションするチームで分けることになった。

チームトポロジーの活用

上記の状態でどのようにチーム分割するか悩んでいるときに、ちょうどチームトポロジーは発刊され、チームをどのように分割するかで多いに参考になった。

  1. 認知負荷
    「2枚のピザルール」上限の状態で数か月開発を続けており、全員の詳細な状態を見渡せない状態となっていたのですが、マネジメントにうまく説明できない状態でした。しかし、この「認知負荷」という単語に出会い、認知負荷をコントロールするという考えを知り、自身が悩んでいたことに対して解を見出すことができました。解を見出すことができたため、頭の中が徐々に整理されていき、現状うまく回っていないことを認知負荷削減の必要性と絡めてマネジメントに説明をして理解を得ることができました。
  2. チームタイプ
    チームを二つに分割する際にはチームタイプの考え方がとても役になった。チームを分割した際にチームをどのような役割分担で分割すればいいのか考えていたのだが、このチームタイプの分類に従って分割するのが最良だろうと判断できた。結果的にはデータキュレーションチームはプラットフォームチーム型、データビジュアライゼーションチームはストリームアラインド型という形で落ち着きました。
  3. チームインタラクションモード
    2つのチームをどのようにインタラクションさせるかについては、データキュレーションチームは複数業務から参照されるようなデータストアを構築することが目的なので、今後発生するどのチームとも疎結合であることが望ましいので、X-as-a-Service型を目指すのがよいと明確な目標を持つことができました。
    また、データビジュアライゼーションチームについては認知負荷削減に必要性はあるもののチームを分割し2つのチームにしたことから、分割初期は2つのチームは密接に絡む必要性がありました。それは、データキュレーションチームは他業務のデータをキュレーションするとはいえ、まずは現業務のデータキュレーションが中心となることや、データキュレーションメンバーはデータビジュアライゼーションのアーキテクチャや業務に詳しかったりと様々な理由がありました。
    そのため、分割当初は「コラボレーション」でスタートすることにしました。ここではコラボレーションのメリットとデメリットが記載されており、どのようなことに注意しなければいけないかを理解したうえで「コラボレーション」を始めることができました。その際、認知負荷というキーワードを意識して各チームの共有範囲を必要最低限にするようミーティングを設定しました。

終わりに

自身の業務でチーム分割が必要な時期で悩んでいるというタイミングでこの本にであることができ、チーム分割を円滑にできたな感じています。簡単ですかチームトポロジーを読んだ感想となります。

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