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Oracle Cloud Free TierでA1インスタンスが作れない?詰まったポイントを完全公開(後編)
前回
⚠️ A1が作れない現実:無料プランの限界に直面
Oracle Free Tier の目玉である「Ampere A1」インスタンスは、正直常に空いていません。
「VM.Standard.A1.Flex」を選んでも "Out of host capacity" というエラーが出続け、何時間も無駄にします。
原因はシンプルで、物理マシンの空きがないこと。無料ユーザー向けリソースは常に争奪戦。
💡 プランB:AMDベースのE2インスタンスで代替運用
どうしても何か動かしたいなら、以下の構成でとりあえず起動だけは可能です。
- OS:Oracle Linux 8
- シェイプ:VM.Standard.E2.1.Micro
- リージョン:Tokyo (固定)
- AD:AD-1(唯一使える)
この構成ならFree Tierでもたいてい空きがあり、起動に成功しました。
🛠 実際の手順(画像付き)
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インスタンス作成 → 名前をつける
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OSはOracle Linux 8を選択
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シェイプはVM.Standard.E2.1.Microを指定
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デフォルトでAD-1が指定されている(他は使えない)
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すべて確認して最終チェック
🔄 最終的には自動化したい:A1空き監視スクリプトの構想
A1でしか動かない用途や、性能・アーキテクチャの相性を考えるとやはりA1を使いたい。
そのため、以下のような自動化構成を計画中:
- 目的:A1が空いた瞬間に自動作成し、通知を受け取る
- 方法1(正攻法):Oracle Cloud の課金/制限情報APIを叩いて空き状況を定期確認
- 方法2(監視系):コンソール上のインスタンス作成画面をスクリプトで模倣し、失敗・成功を判定
- 通知:LINE NotifyやPushbullet、Slackなどで即時通知
この仕組みは今後の記事で公開予定です。
🧠 学び:無料にこだわりすぎると遠回り
「無料でできる」は魅力的ですが、
・何時間も空き待ち
・無駄なクリックや再試行
・Live agentへの相談疲れ
など、時間コストの方が高くなる瞬間があります。
まずはE2で暫定稼働 → 余裕があればA1へ切り替え、という柔軟さが重要です。
次回は「A1空き監視スクリプト」を自動実行する仕組みと、通知方法を解説します!
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