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Oracle Cloud Free TierでA1インスタンスが作れない?詰まったポイントを完全公開(後編)

に公開

前回

https://zenn.dev/harieshokunin/articles/5c7d66dac55c2d

⚠️ A1が作れない現実:無料プランの限界に直面

Oracle Free Tier の目玉である「Ampere A1」インスタンスは、正直常に空いていません
「VM.Standard.A1.Flex」を選んでも "Out of host capacity" というエラーが出続け、何時間も無駄にします。

原因はシンプルで、物理マシンの空きがないこと。無料ユーザー向けリソースは常に争奪戦。


💡 プランB:AMDベースのE2インスタンスで代替運用

どうしても何か動かしたいなら、以下の構成でとりあえず起動だけは可能です。

  • OS:Oracle Linux 8
  • シェイプ:VM.Standard.E2.1.Micro
  • リージョン:Tokyo (固定)
  • AD:AD-1(唯一使える)

この構成ならFree Tierでもたいてい空きがあり、起動に成功しました。


🛠 実際の手順(画像付き)

  1. インスタンス作成 → 名前をつける

  2. OSはOracle Linux 8を選択

  3. シェイプはVM.Standard.E2.1.Microを指定

  1. デフォルトでAD-1が指定されている(他は使えない)

  2. すべて確認して最終チェック



🔄 最終的には自動化したい:A1空き監視スクリプトの構想

A1でしか動かない用途や、性能・アーキテクチャの相性を考えるとやはりA1を使いたい。
そのため、以下のような自動化構成を計画中:

  • 目的:A1が空いた瞬間に自動作成し、通知を受け取る
  • 方法1(正攻法):Oracle Cloud の課金/制限情報APIを叩いて空き状況を定期確認
  • 方法2(監視系):コンソール上のインスタンス作成画面をスクリプトで模倣し、失敗・成功を判定
  • 通知:LINE NotifyやPushbullet、Slackなどで即時通知

この仕組みは今後の記事で公開予定です。


🧠 学び:無料にこだわりすぎると遠回り

「無料でできる」は魅力的ですが、
・何時間も空き待ち
・無駄なクリックや再試行
・Live agentへの相談疲れ
など、時間コストの方が高くなる瞬間があります。

まずはE2で暫定稼働 → 余裕があればA1へ切り替え、という柔軟さが重要です。


次回は「A1空き監視スクリプト」を自動実行する仕組みと、通知方法を解説します!

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