[登壇! JAWS FESTA 2024 in 広島]AWS Jr. ChampionsとしてLTしてきました
1. はじめに
みなさん、こんにちは。ひよこインフラエンジニアです。普段はAWSを中心に、既存システムの保守運用や新規システムの設計・構築・テストなどのお仕事をしています。
この度2024/10/12(土)に行われたJAWS FESTA 2024 in 広島に現地参加及び登壇してきましたので、その記録を書こうと思います。
JAWS FESTA 2024 in 広島とは
日本のAWSユーザーグループであるJAWS-UGでは、年に2回全国規模のイベントが開催されています。春に東京で行われるJAWS DAYS、秋に地方で行われるJAWS FESTAです。今年のJAWS FESTAの会場は広島であり、中国地方での記念すべき初開催とのことでした。
「地域を超えて同じ課題に取り組む人々と出会い、新しいアイデアやつながりが生まれること」[1]が期待されており、実際にAWSのエキスパートや広島県内の企業によるセッションが複数実施されるなど、地域色強めなイベントとなっていました。
2. 体験した内容
今回体験した内容は下記の通りです。
・キーノートの聴講
「~AIで未来を切り開く~広島県におけるAI活用の取組」という題で、なんと現広島県知事の湯﨑さんのお話から始まりました。広島県内企業がIT産業を支えている話や、カキの養殖や路面電車の点検といった場面でAIが活用されている話、広島県が積極的にAI活用を支援する取り組みを行っている話等がありました。特に、AI×SANDBOXの取り組みでは県内企業が費用負担なく開発実証ができるよう多大な金額を県が補助している点、広島AIラボで自由なアイディアの創出を促している点が印象に残りました。
・セッションの聴講
地元企業のユーザー目線のお話をうかがえる機会は滅多にないということで、自身の発表直前以外は主に広島県内企業トラック(TRACK E)を聴講していました。最近は直接お客様と会話する機会が少ない業務が続いていたため、地元企業様のユーザー目線でのリアリティあふれるお話がきけたのはありがたかったです。皆さんモノ売りからコト売りへシフトしていく中で、どのようにAWSを使用して自社製品のニーズを満たしていくのかといった点や、大手企業や地元の他企業と連携していく上でどのように
自社の強みを活かしていくのか、といった点が非常に勉強になりました。
No. | タイトル | スピーカー(敬称略) |
---|---|---|
1 | 乾燥機遠隔監視システムのAWS移行 | (株)サタケ 堀岡 和則 |
2 | たるポで拓く 地方都市における地域共通プラットフォームの可能性 | 中国新聞社 石井 将文, 明知 隼二 |
3 | Otafukuグループのデータ分析基盤の構築 | オタフクホールディングス(株) 岡本 侯子 |
4 | こわくない!?販売システムのクラウド移行 運用事例のご紹介(検討~運用まで)+Monitron買ってみた! | 三島食品(株) 前永 克之 |
5 | AWSを利用した新しい乗車券システムの構築 | 広島電鉄(株) 大上 明紀 |
6 | グローバルAWSユーザーコミュニティとJAWS-UG | アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 沼口 繁 |
・自身の登壇
長くなるので後述します。
・懇親会の参加
広島大学東広島キャンパス近くの西条HAKUWAホテルさんにて、懇親会一次会に参加しました。セッションを聴講してくださった方や他社のJr.Championsの方、実行委員の方とお話させていただきました。発表時よりも、懇親会のほうが非常に緊張していました・・・。
3. 登壇について
JAWS FESTAのコミュニティトラック(TRACK B)において、光栄にもトリとして発表枠をいただけることになりました。大きな社外オフラインイベントで実名・会社名あり・顔出しで発表するのが初めてだったため、非常に緊張していました。資料は下記[2]に公開しています。
登壇の経緯
以前JAWS DAYS[3]にオフライン参加していたのですが、そこで他社の先代AWS Jr.Championsが登壇していました。そのため、今年のJr.Championsを拝命してから機会があればオフラインで外部イベントに登壇したいな、でもすっごくハードル高いな・・・と考えていたところ、6月下旬にJAWS FESTAでの登壇枠が募集されることを知りました。応募自体は、悩みに悩んで締め切り間近で実施しています。改めて確認したところ、応募にあたって実行委員さんに提出した内容はセッション概要236文字、アピールポイント806文字でした・・・。書きすぎですね。
そこからは通常業務を行いつつ、徐々にFESTAに向けて登壇に対する恐怖心が払拭できるようにJr.Championsとしてアウトプット活動を行っていきました。大まかなスケジュールは下記の通りです。
- 6月下旬:JAWS FESTAでJr.Champions登壇枠が設けられるらしいことを風の噂できく
- 8月上旬:締め切り間近で応募、約1週間後に実行委員の方からご採択の連絡が届く
- 8月下旬:元ネタ①のオンラインLT 10分、社外
- 9月上旬:元ネタ②のオフラインLT 15分、社外
- 9月下旬:元ネタ③のオフラインLT 15分、弊社のチーム内
- 10月上旬:JAWS FESTA発表資料作成、通し練習
発表内容の検討
JAWS FESTAでは完全に新規のLTを実施したわけではなく、過去に行ったLTをもとに需要の見込まれるテーマを選定し、次第に内容を改良していきました。
元ネタ①
2024/8/28にオンラインで開催された「Jr.Championsに選ばれるためにやってきたこと」[4]にて、初めて会社名・氏名公表のもと10分間の社外LTを実施しました。題は「私とAWS Jr.Champions」です。このイベントはJr.Championsに興味はあるがどのような活動を行えば選ばれるのか分からない、先輩の話を聞いてみたいという若手エンジニア向けに開催されたものです。応募のきっかけや選考に向けて実施したことを等身大で紹介するというコンセプトで発表しましたが、以前の私と同じように「アウトプットが怖い」「どうしていいか分からない」という方からご好評をいただきました。また、「社内の若手にも勧めたいと思います」というご感想をいただき、予想よりもアウトプットをテーマにしたLTは需要があるのでは?と感じるようになりました。
登壇資料の公開版[5]は下記となります。
元ネタ②
私も運営メンバーとして参加しているJr.Champions関西の企画で、2024/9/6(金)にAWSさんの中之島オフィスをおかりし「AWS Meetup 関西 for Jr.Champions/Top Engineers/Ambassadors」を開催しました。この中で、「SIerでもアウトプットしたい!」というタイトルで約15分のLTをさせていただきました。元ネタ①をブラシアップした形で時間は問題ありませんでしたが、社外でオフラインLTをするのが初めてだったので、緊張してあまり聞き手の方を見られなかったという反省がありました。また、個人的に話しにくいスライドが判明したため、その箇所をJAWS FESTAに向けて改良していこうと目星をつけました。
元ネタ③
元ネタ②のLTを聴いた弊社のメンバーから、社内でも同じ話をしてほしいというリクエストがあり、まずは自分のチームの朝会で実施してみることにしました。「がんばらない発信活動のやり方」という緩いタイトルで、ちょうど新人が配属される時期だったので参考になる内容があればいいなという思いで行いました。社外発信(Zenn・LT)だけでなく、普段の業務でのTeamsチャットやサポートへの問い合わせ方法なども取り上げ、どのようなパターンで文章を組み立てているのか・普段何を考えているのかを中心とした解説でした。普段の頭の中を吐き出しているようで恥ずかしかったですが、意外にもベテラン陣からも参考になったと感想をもらえたため嬉しかったです。
JAWS FESTAに向けて
元ネタ①~③でアウトプットを題材にした内容は若手からベテランまで意外と需要があることが分かったため、そちらをメインに据えることにしました。また、Jr.Championsとして発表する貴重な機会を頂戴したため、下記の内容を盛り込もうと考えました。
-
Japan AWS Jr. Championsとは何か
公式サイトから出ているJr.Championsの定義と評価観点について紹介し、次期Jr.Championsを目指す方やその関係者の方に参考としていただきたいため。 -
2024 Japan AWS Jr. Championsの活動内容
今年度は内部コミュニティ(地域軸、テーマ軸ともに)が複数立ち上がって活動しているため、その紹介及びアウトプットの活発さについて皆さんに知ってほしいから。また、若手のアウトプットを応援する企画が並行して動いているため、本LTでアウトプットに関心を持った方がそちらで登壇に挑戦してくだされば嬉しいなと考えたから。
後者の活動内容の紹介は、AWS Japanの髙橋さん(Yukkiさん)や各内部コミュニティの運営メンバーのお力添えがなければ叶いませんでした。この場をかりて、感謝申し上げます。
前述の内容を追加した段階でリハーサルをしたところ17分ほどだったので、"当日会場タイム"として、発表当日は聴衆の方の人数やリアクションを見ながらアドリブや宣伝の量を調節することにしました。余談ですが、このあたりの時間間隔や調整の仕方は学生時代の演劇部の経験が活きているように思います。
4. 感想
緊張のあまりどうなることかと思いましたが、30人以上の方の前で時間内(19分54秒だったとのこと)に内容を伝えきることができました。
2024/10/12 弊社参加メンバー撮影 発表中の様子
2024/10/12 弊社参加メンバー撮影 会場の様子
2024/10/12 弊社参加メンバー撮影 発表中の様子
個人的な反省点と良かった点は下記の通りです。
反省点
- 発表者用モニタが遠くて見えないため、発表者ビューが使えない
→ あまり発表者ビューを見れない前提でリハーサル練習をしていたので、事なきを得ました。LT内でも触れましたが、「この内容だけ伝わればOK!」なものをスライド上で太字・赤字にしておくと発表者本人も当日助けられたりします。 - 自分が上手(かみて)or下手(しもて)のどちらに立つか決めておらず、立ち位置を決めるため開始前に檀上でウロウロする
→ 入口が上手、司会の方が下手だったので、最終的に下手にしました。 - 資料の確認・ページ送り依頼の際に誤ってクイズの回答ページを投影してしまう
→ これが一番の反省です。"当日会場タイム"は2024年度のJr.Championsとアウトプットに関わるクイズを3問出題したのですが、その回答スライドを発表前に会場に映してしまいました。全員がご覧になったわけではありませんが、「純粋にクイズとして難しい」という方と、「発表前に回答ちらっと見てしまったので手を挙げて答えるのはちょっと・・・」というお気遣いをされる方が生まれ、二重の意味でクイズの難しさを生み出してしまいました。
良かったこと
- 会場を見渡したり、身振り手振りを少し入れれるようになった
→ 元ネタ②での反省点を振り返り、事前に下見をして教室の広さを把握したり、この部分は弊社メンバーの方を見よう、ここはこういう動作が合いそうとリハーサル段階からあたりをつけていたので何とか実現できました。この点に関しては、いつもお世話になっている営業経験のある先輩からアドバイスをいただきました。 - 直接フィードバックをいただけた
→ 5分後に別会場に移動して閉会式+写真撮影というタイトなスケジュールでしたが、ありがたいことに発表後に複数人の方とご挨拶+ご感想+質問などお話させていただく機会がありました。初代Jr.Championsの方から「今年のジュニチャンは活発だと思っていましたが、活動の全体が分かってよかったです。負けてられません」と宣戦布告されたり、「普段はAWSとは別の技術を追いかけているんですが、アウトプットの仕方が参考になりました。自分もやりたいと思います」と他社のエンジニアさんにお言葉をいただいたり、IT業界を目指している学生の方から質問をいただきました。 - アウトプットに対して気軽に意見交換ができた
→ 私は書く・(たまに)話すが性に合っているのですが、「作ってみた」系のアウトプットはしたことがあるものの書く・話すはやったことがない方や、その反対の私のような方など、様々なご意見をうかがうことができました。また、当日や後日にもSNSなどでご紹介いただいた模様で、社内でアウトプット活性化の参考にしたいという嬉しいご意見もいただきました。
社外の方とアウトプットをテーマに意見交換する機会はこれまであまりなかったため、貴重な体験でした。
5. おわりに
さて、本記事ではJAWS FESTA 2024 in 広島の参加者としてイベント内容と、発表者として登壇内容について振り返りました。今後はJr.Championsとして自分自身の発信活動だけではなく、社内のアウトプットをより活性化していくような取り組みができればと思います。
当日聴講いただいた皆様、後日資料をご覧になった皆様、ありがとうございました。
改めまして、この場を借りて主催者の皆様、参加者の皆様に感謝を申し上げます。
最後に、本記事をお読みくださったあなた、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。
2024/10/12 弊社参加メンバー集合写真
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