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[JAWS DAYS 2024 参加録①]ひよこ、はじめてオフラインイベントに行く。

2024/03/05に公開

1. はじめに

みなさん、こんにちは。ひよこインフラエンジニアです。普段はAWSを中心に、既存システムの保守運用や新規システムの設計・構築・テストなどのお仕事をしています。この度2024/3/2(土)に開催されたJAWS DAYSで初のオフラインイベントに参加してきましたので、記録を残したいと思います。

JAWS DAYS 2024とは

JAWS DAYSは、日本全国に60以上の支部を持つAmazon Web Services(AWS)のユーザーグループである、JAWS-UG(AWS User Group – Japan)が開催するリアルイベント[1]です。COVID-19の影響もあり、今回は東京で5年ぶりの対面イベントとのこと。

https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/

本イベントのテーマはLEAP BEYOND。「ビジネスとテクノロジー」「地方と都市」「学生と社会人」など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が同じ空間を共有し、異なる価値観の人たちが、自分たちのコミュニティを飛び越えて偶然に出会う場を提供することで、新しい可能性を探っていきたいという思いが込められています。とっても素敵ですね。

会場エントランスの様子 (2024/3/2 著者撮影)

2. 参加目的

今回は非常にありがたいことに、業務の一環として地方からJAWS DAYSに参加させていただくことができました。参加するにあたり、下記の目的意識を持っていました。

■ 他社から学ぶ -会社のコミュニティを飛び越える-
普段の業務や自社の研修ではなかなか触れることはできないものの、今後お仕事を行っていくにあたって必要となりそうな仕事上の意識感や、技術的な知見を得ること。

  • 自社以外のSIerがお客様にAWSを提案~導入するにあたり、どのような点を意識してビジネスを行っているか。
    → このような機会でないと伺うことができないお話のため。

  • クラウドからIT業界に参入した若手が、どのようにキャリアを形成しているか。
    → 私自身クラウド経験のみであり、後輩もクラウドから入ったものの、周りに似た環境の先輩が少なく、今後について悩んでいたため。

  • お客様環境のセキュリティ対策はどのように実施しているか。
    → 日頃はセキュリティに前向きなお客様が少なく、自社ではAWS Organizationsを利用する機会がほとんどないため、特にマルチアカウント下でのセキュリティ対策に関心があったから。

■ 他者から学ぶ -今までの常識を飛び越える-
ひよこが個人として、今後どのように技術とかかわっていきたいか・何に挑戦していきたいかを考える契機とすること。

  • 同じAWSを利用する人同士、仲間づくりをする
  • 地方のコミュニティを推進している方のお話をきき、刺激を受ける
  • アウトプットを活発に行っている方のマインドに触れ、自分のアウトプットの一助とする
    → 私も地方に生息しており、社外へアウトプットすることに関心があるから。特に、ブログや本の執筆などの文章面での発信方法を考えたかったから。


おなじみのサメさん
(2024/3/2 著者撮影)

3. 体験内容

今回体験した内容は下記の通りです。

・Keynoteの聴講
Jeff Barr氏による基調講演です。入場受付で参加者一人一人にセッション聴講用のレシーバーが配られるのですが、そちらでなんと日本語の同時通訳がついていました。JAWSの成り立ち・成長過程や、海外のJAWSのユニークな取り組みなどが紹介されていました。
「上司の指示ではなく、自主的に自ら選んで参加するのがコミュニティ」の魅力であることや、参加への感謝の念が述べられた後、日本だけではなく、ネパールや韓国などのアジア圏のJAWSについても触れられていました。特に印象的だったのは、下記の2点です。

  • ネパールではIT職の女性割合が0.5%だが、JAWSで発信することによりロールモデルとなった
  • 韓国では学生主体でJAWSの運営が行われており、JAWSを運営していた学生が新たなコミュニティを立ち上げ、JAWSには新しい学生が入ってくることで、運営ノウハウが若い世代へと継承される

私は今まで外国のコミュニティについて知らなかったので、日本よりも女性のIT業界比率が少ない国があることや、若い世代がコミュニティ運営を積極的に行っている国があることを聴き、驚きました。一方、今回のJAWS DAYS参加者には学生さんも女性の方も多かったように見受けられました。Keynoteを聴くことで、改めてJAWSの幅広さを知るとともに、自分もコミュニティに携わっていきたいと感じました。

・セッションの聴講
2. 参加目的 に記載の方針に沿って、下記のセッションを聴講しました。

No. タイトル スピーカー(敬称略)
1 CIer・SIer集まれ!!クライアントワークな私たちとAWSの良い関係を考えよう! Takeki Oizumi (Journeyman), 山口 正徳, 小寺 加奈子, 木澤 朋隆
2 Japan AWS Jr.Championsまでの道のりとこれから TIS(株) 村松 祥, 矢儀 丈博
3 みんなこのセッション聞かないで!ここだけでしか言えないAWSやらかし大激論 NECソリューションイノベータ(株) 長崎 和久, 林 秀保, 石川 竜矢, 加藤 寛士
4 【MSP認定取得奮闘記】AWS Security HubとAWS Organizationsで最強のセキュリティを設定している話 (株)アイディーエス 大島 雪乃
5 AWS認定 Specialityレベルで満点取った時の勉強法 藤原 麻希
6 エンジニアリングの多様性を活かすキャリアデザイン:研究からビジネスへの道 宇都宮 聖子
7 サーバーレスで豊島区の緊急設備トラブルを解決するアプリを作った話 小林 賢司
8 技術書を書く技術:あなたの知識を世界に届けよう!! 佐々木 拓郎
9 AWSセンセーション私とみんなが作ったAWSセキュリティ 臼田 佳祐

発表内容はもちろんのことですが、スピーカーの皆さんの発表の雰囲気やセッションの構成、強調の仕方なども勉強になりました。また、立ち見が出るほど盛況なセッションがあったことや、スピーカーの皆さんが生き生きと楽しそうに発表されている姿が印象的でした。セッション個別の内容や感想については、後日別の記事に記します。


「みんなこのセッション聞かないで!ここだけでしか言えないAWSやらかし大激論」の様子
(2024/3/2 著者撮影)

・懇親会の参加
17:30-19:30にかけて、会場レイアウトを変更した上で懇親会が開かれました。初めての対面の懇親会ということで非常に緊張していましたが、AWS社のパートナーソリューションアーキテクトの方や、弊社の先輩方のお力をお借りしつつ15人以上の方とご挨拶・名刺交換をすることができました。この場を借りて御礼申し上げます。
普段ではお会いすることができない、他社からAWS社へ転職なされた方や、10年以上同一のお客様とともにAWSの導入に携わってきた方、クラウドのセキュリティ対策を推進されている方、関西でJAWSを運営している方をはじめ、たくさんの方とお話することができました。

4. 感想

今回、初めてオフラインイベントに地方から参加させていただきましたが、結論としては参加してよかったと感じます。当初の目的と照らし合わせると、下記の通りです。

■ 他社から学ぶ -会社のコミュニティを飛び越える-

  • 自社以外のSIerがお客様にAWSを提案~導入するにあたり、どのような点を意識してビジネスを行っているか。
    → 複数の部署の強みを活かしたシステムづくりを行うこと
    → お客様が本当に困っていることを見抜いて、その点を解決できる提案を行うこと

  • クラウドからIT業界に参入した若手が、どのようにキャリアを形成しているか。
    → オンプレの知見がないからと委縮せず、クラウド分野でリードできるよう資格取得+実案件
    → 社内外で知見を共有し、一緒に成長していく意識を持って行動すること

  • お客様環境のセキュリティ対策はどのように実施しているか。
    → Well-Architected Frameworkに準拠するのを目的とするのではなく、お客様がシステムのリスク
    をご自身で把握し、一緒に対策を考えていけるような状態を作る
    → 新規案件の場合は、構築後にWell-Architected診断を実施することで、改善期間を設ける

■ 他者から学ぶ -今までの常識を飛び越える-

  • 同じAWSを利用する人同士、仲間づくりをする
  • 地方のコミュニティを推進している方のお話をきき、刺激を受ける
  • アウトプットを活発に行っている方のマインドに触れ、自分のアウトプットの一助とする

→ 私は業務からAWSとかかわりはじめ、今も業務上必要な知見を中心に学んでいることが多いですが、皆さんご自身の実現したいことを明確に持たれており、すぐに活動に移していらっしゃる方ばかりでした。また、自社の成長だけではなく、クラウド界隈ひいてはIT業界全体を活性化したいという考えを持っている方も多く、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

このように、当初の目的を達成できたこと、会場ならではの熱気を感じられたことから、今回は本当に参加してよかったと感じました。改めまして、運営の皆様、ボランティアスタッフの皆様、登壇者の皆様、懇親会で話しかけてくださった皆様に感謝申し上げます。次回以降も参加する機会がありましたら、さらに交流を深めたり、運営側のお手伝いにも挑戦してみたいなと感じています。

最後に、本記事をお読みくださったあなた、ありがとうございました。
またどこかでお会いしましょう。

脚注
  1. JAWS DAYS 2024 https://jawsdays2024.jaws-ug.jp/ ↩︎

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