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初めてEMとして転職して大きな不安に襲われたが救われた話

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4月から株式会社HacobuにEM(エンジニアリングマネージャー)として入社したkpといいます。どうぞよろしくおねがいします!

転職は数回しているのですが、EMとして転職したのは今回が初めてなのでそこで思った苦労ポイントや気づきなどを書いていけたらと思います。

初めてのEMとしての転職

前職ではEMをやっていたのですが、そこではエンジニアとして入社して時間も経ち、エンジニアとしての実績を積んだ上でEMになりました。

なのでプロダクトやコードについて知見がある状態だったためEMを始めてもそれらを活かして仕事に取り掛れていました。

ところが、今回は違います。

会社に馴染むためのオンボーディング期間こそあれ、プロダクトについてもコードについても、それどころか当然ドメイン知識もチームで「一番ない」状態からスタートということになります。

これは予想できた事とはいえ焦りました。

自分が前職でいかに過去の開発経験や社歴の長さに支えられていたかというのを痛感もしました。

表にするとこんな状態です。

今まで 今回
プロダクトの知識 ある ない
コードの知見 ある ない
顔の広さ ある ない

転職自体久しぶりというのもあって、こうもないない尽くしなのかと驚きました。冷静に考えればそういうものなんですけどね。すっかり転職をする側の視点を見失っていた事に、誰にとはなく申し訳ない気持ちにもなりました。

しかも、大きめの開発プロジェクトにアサインされてプロジェクトマネジメントもやらないといけなくなり、より自分的には焦りました。

焦りの中身としてはこういうものがあったと思います

  • プロダクトの知識が不足していてメンバーから信頼されるか不安
  • エンジニアとして成果を出していないのでメンバーから信頼されるか不安
  • 人を知らないために問題が起こった時に聞ける人がいない不安

こう書き出してみると原因こそ違えどなんとなく似た中身な気がしますね。

しかしこれらは全て杞憂だったのです!

実際にどうやってこれらの原因や不安に対処したのか、またHacobuだからそれが可能だった理由について書いていこうと思います。

自分が一番理解度が低いと認め、オープンにする

まずは自分が何にしても理解度が一番低い事は認めて、オープンにすることから始めました。こればかりはいかんともしがたい事ですし、仕方ないと思い直しました。

そして実はこれが一番重要なポイントだった気がします。それを表明するためにも「いろいろ分からないので聞かせてください!」とデイリーの朝会で言いました。

それをオープンにしても大丈夫な空気がHacobuにあるのもすごく助かったなと思います。

この空気は
「険しき道も、共に進もう」
「当事者意識に、火をつけよう」
などのValueもありお互いを助ける文化が根付いているからだと感じています。

「Valueがしっかりある会社」というのは転職時の軸でもあったのですが、「転職活動時の自分ナイス!」とも思った点でした。

これによって、例えば新入社員が入った時に「お手並み拝見モード」的な空気にならず、社歴の浅い人に知識をインプットするためにオンボーディングが充実していて、それをサポートする人たちもいる心理的安全性の高い空気になっています。

その文化のおかげで「助けを求めても大丈夫なんだ」という心理的な安全性にもつながっていきました。

このおかげで仕事を進める上で分からないことは聞けるようになりましたし、周りのメンバーに助けられながら少しずつキャッチアップもできました。そして自分からも価値を提供出来るようになったと思っています。

こうやって自分ができない事をオープンにするのは当然重要ですが、心理的には難しい事でした。やはり転職してきて「この人は仕事の出来る人だ」と思われたいですしね。
ただ、それは時間をかければみんなに認められるようになるはずと割り切る事が大事だったなと思っています。

Hacobuの7 Values
Hacobuの7 Values

助け合いの文化のありがたみ

これはもしかしたらEMかどうかに関係ないかもしれません。新しい組織に入る時は得てして不安だったり焦ったりするもの。そこに助け合い精神が強い文化があればその人たちの能力を早く、確実に引き出すことが可能だと思います。前述の通り心理的安全性にもつながる話だと思います。

そういう点でも今回はHacobuが持っているValueの強みやそれによる組織の力を強く感じることの出来る機会でした。

今更かもしれませんが、転職を通して心理的安全性のある組織の重要性を強く感じ、今後入ってくるメンバーや既存のメンバーたちに対してもそれを提供し続けることでみんなで成長できると思います。

また、そういう組織であり続けたいとも思った出来事でした。

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