「ねこGIF事件」年内しくじり供養
「めぐろLT Advent Calendar 2024」ー 20日目の記事です。
はじめまして、今年TechPdMとして入社した安井です。
今回は、私が入社直後にやらかしてしまったしくじりと、そこから学んだ改善策についてお話させてください。
要件定義が進まず、本番環境のデータを確認し始める
入社直後、私は要件定義がなかなかスムーズに進まず、苦戦していました。原因を振り返ると、QA環境のデータだけでは実際のユーザーの行動の解像度が低いままで、実際にどう業務で使われているかをイメージするのが難しい状況でした。
そこで、解決策として本番環境のデータを確認するという選択を取りました。
本番環境には、実際に業務で使用されている生データが存在します。それを見ながら要件定義を進めたことで、ユーザーの実態が把握できるようになり、要件定義の精度も向上していきました。
しかし、その選択が後に別の問題を引き起こすことになるのです。
【しくじり】本番環境でねこのGIFをアップロードする
ある日のDaily Scrum後、エンジニアからこんな質問を受けました。
「この添付ファイルの場所にGIFもアップロードできるんでしたっけ?」
「試せばすぐわかる」と思った私は、その場で画面共有をしながら検証を始めました。結果としてGIFファイルは問題なくアップロードできました。
ただし、問題が発覚。実は検証を行ったのが本番環境だったのです。そして、アップロードしたのは下記のようなねこの画像のGIFファイルでした(著作権があるので手書きで書いてます)。
冷や汗が止まりませんでした。しかも、添付ファイルは一度アップロードすると画面から削除できない仕様になっていました。
【対応】チームのサポートで無事に解決
転職して間もなかったこともあり、私の心中はパニックでしたが、チーム全体が冷静に対応してくれました。
- ビジネスサイドに報告し、関係者に経緯を説明
- エンジニアに削除用のジョブを作成してもらう
結果として大事には至りませんでしたが、この経験は私にとって忘れられない教訓となりました。
【改善】仕組みでミスを防ぐ
このしくじりをきっかけに、チームで「どうすれば同じミスを防げるか」を議論しました。
そこで、別チームのエンジニアから以下のChrome拡張機能が提案されました。
この拡張機能は、指定したドメインにアクセスした際、画面上に警告を表示してくれるツールです。本番環境にいることが一目でわかるようになるため、うっかり操作を防ぐことができます。
この拡張機能はチーム全体で導入することになりました。
導入後4ヶ月以上経ちますが、チーム全体で本番環境の誤操作は一度も起こっていません。
【まとめ】ミスを責めず、仕組みで解決する文化
今回の経験を通して感じたのは 「ミスを責めず、仕組みで解決しようとする文化」 の大切さです。(どの口が言っているかはさておきですが笑)
私のようなミスをする人はなかなかいないかもしれませんが、この経験をきっかけにチームで建設的な議論を重ねたことで、新しい仕組みを導入し、同じ過ちを防ぐ環境を作ることができました。
この会社に入社して良かったと感じた出来事でした。
この話が皆さんの参考や共感につながれば幸いですし、何より、こうして「しくじり」を供養できたことに少しだけホッとしています!笑
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