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エンジニアマネジメントの学び

2024/05/05に公開

はじめに

私が参加しているPJに新人エンジニアがジョインしました。

初めてエンジニア教育(フロント)を行う機会があったので、そこでの学びをいくつか紹介します。

研修内容

参考程度に、以下のような内容で研修を進めました。

  • 期間は3ヶ月程度
  • 事前にチームで作成した研修課題を進める
    • コンポーネントの作成、フォームの作成、単体テストの実施など
  • 毎日、夕礼で進捗確認・質問タイムを実施

研修のゴールや目的がそもそも伝わっていなかった

研修の目的は研修課題を完了させることではなく、課題を通して実装メンバーの一員としてタスクをこなせるようになって欲しいです。

上記の内容を事前に伝えることができておらず、とにかく研修課題を期限内に終わらせることが目的になってしまいました。

今後はまずゴールと目的を新人エンジニアと擦り合わせた上で、研修内容を進めてもらうことを心がけていきたいと思います。

分からないところを言語化してもらう

毎日最低1PUSHはすることをルールにし、実装したものをプルリクエストで確認しながら研修は進めました。

しかし、上がってきたアウトプットに対してどこまで理解しているかが分からず、FBがしにくい状況にありました。(実装自体はできているが、コピペでも実装できる状態だったので、どこまで理解しているか分からない)

なので、以下を研修用プルリクエストのテンプレートを作成しました。

# できたこと

# できなかったところ

# 分からないところ/質問など

### 質問

### その問題に直面した場面

### 調べたことや仮説

記入してもらった内容をもとに、更に質問などのやり取りを繰り返すことで1つのプルリクエストを効果的に進めるようになりました。

同期的なコミュニケーションが必ずしも有効ではない

進捗確認は毎日おこなっていますが、それとは別枠で研修のために夕礼1hを実施していました。

毎日決まった時間に夕礼を行うことで、その時間に確認する癖がついてしまい効率的ではなくなりました。

なので、夕礼を廃止しました。

その結果、質問は都度連絡してくれるようになり効率が上がり、テキストでのコミュニケーション能力も上達しました。

決められた時間を用意することが必ずしも良いことではないと学びになりました。

課題を具体的に分析した上での改善を考える

自身の課題を深掘り、改善策(ネクストアクション)を考えるのが大事だと思います。

毎週末に振り返りをKPT方式で記入する時間を設けていますが、課題の要因が深掘りできておらず、「意識を持つ」などの抽象的な改善策になってしまいがちでした。

なので、まずは挙げてもらった課題を一緒に深ぼっていくように進めました。

❌抽象的な例

▼課題(P)
レビューに時間がかかり、課題が遅れてしまっている。

▼改善策(T)
早くマージできるようにこまめにコミュニケーションを取ることを意識する。

⭕️具体的な例

▼課題(P)
自身の仕様確認モレや見逃しが多いので、レビューに時間がかかり、課題が遅れてしまっている。

▼改善策(T)
プルリクエストにデザインや仕様書のキャプチャを撮影し、エビデンスとして貼る。
貼った内容に対してセルフチェックを今一度行った上でプルリクエストを出す。

少し大袈裟に例を挙げてしまったのですが、課題をもう一段階深ぼっていくと、具体的なアクションを考えることができ良いサイクルが生まれると思います。

まずは一緒に考えて、振り返りをしてもらい、最終的には自身で改善しながら業務を進めるようにしていけると良いと思います。

おわりに

まだまだエンジニアマネジメント歴は浅いですが、初めて教育に携わり色々なことを学ぶ良い機会になりました。

ただし、全員に当てはまるわけではないと思うので、その人に合った教育方法を模索していくのが良いと思いました。

少しでも参考になれば幸いです。

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