AI 時代のプロトタイピング「デザインスプリント」in 金沢工大 2 日目 イベントレポート
はじめに
本記事は、2024 年 6 月 30 日に金沢工業大学にて開催された GDG Greater Kwansai による『AI 時代のプロトタイピング「デザインスプリント」in 金沢工大』2 日目のイベントレポートになります。
1 日目の記事も併せてお読みいただけると幸いです!
GDG Greater Kwansai とは
GDG Greater Kwansai は、広域関西圏で活動する Google Developer Group です。
大阪、京都、奈良、神戸、岡山、四国、広島大学、大阪大学、金沢工業大学など、広い意味での「関西」を活動範囲にしています。 主に AI や Cloud Computing など、最新のテクノロジーに関するセミナーやワークショップを行っています。
GDSC 支部を作ってみた
講演者: 大石 幸長さん
2023 年 10 月に GDSC 金沢工業大学支部を立ち上げた大石幸長さん。その経験についてお話しいただきました。
GDSC とは、Google Developer Student Clubs の略称で、Google Developerの支援を受けて活動する、テクノロジーに関心のある学生向けのコミュニティです。その 1 つである GDSC 金沢工業大学支部は「技術挑戦を支える団体」をテーマに活動しているそうです。
コミュニティ活動を行う中でさまざまな苦悩もあったそうですが、現在はそれを実践したからこそ気づけた学びとして今後の活動に活かしていこうと考えているとお話しされていました。
モバイルアプリ開発のすすめ 〜 ポジショントークを添えて 〜
講演者: 有山 圭二さん
「ポジショントークをしに来ました」Alpha+ Project の講師である有山圭二さんの講演はその言葉から始まりました。
技術やプラットフォームは広まることで力を得るという側面があります。そのため、これらの話題が持ち上がるときはポジショントークである可能性を考慮する必要があり、有山さん自身の話もそういった側面があるそうです。その前提が共有された後、モバイルアプリ開発に関するお話がありました。
モバイルアプリ開発者は、毎年発表されるOSや開発環境のアップデートに対応するための力は必要ですが、プラットフォームに関する知識は Google の開発チームには追いつくことはありません。また、Android Studio の登場や Kotlin first など、Android では数年に一度大きな潮目の変化が起こっているため、新しく始める人の方が有利なこともあるそうです。
モバイルアプリ開発者として生き残る能力と、ソフトウェアエンジニアとして生き残る能力は必ずしもイコールではありません。有山さんとしては、フレームワークやライブラリの使い方や、モダンな設計思想を学ぶ前にアルゴリズムやメモリ管理といった基礎的な知識を学ぶことを推奨しているそうです。
ポジショントークとは
自分の所属する組織や部署に有利な情報しか話さないこと。
自分にとって有利になることばかり恣意的に選んで話し、自分に都合が悪いことは話さず黙っているようなトーク。
Alpha+ Project 最初の1か月を終えて
講演者: 高角 樹さん
Alpha+ Project の 2 期生である高角樹さんに、受講者として取り組んでいることと、そこから学んだことについてお話しいただきました。
Alpha+ Project の講義の一環としてチーム開発を行なっており、高角さんのチームでは「人狼チェス」というゲームの開発に取り組んでいるそうです。
また、とくに役に立ったと感じたセッションとして、本イベントでも実施したデザインスプリントを挙げられていました。日常の些細なことを考えるのにも使えることに、価値を感じているとのことです。
Alpha+ Project とは
Greek Alphabet Software Academy が主催する Alpha+ Project は元シリコンバレー企業、そして世界のテクノロジーをリードする会社の元エンジニアがシリコンバレー流の開発スタイルを教えています。
実践的かつ効率的、そして何より楽しい開発手法やマインドセットを学ぶことができます。
https://greek-academy.org/
デザインスプリント
1 日目に引き続き、デザインスプリントを行いました。
1 人 3 枚のおもちゃのお金を使って模擬投資を行いました。
チーム内で自分の考えたサービスを発表し、それを聞いた他のメンバーはその場で投資するかを決めます。投資できるのは発表が終わった直後だけで、すべての発表を聞き終わってから選ぶことはできません。
実際の投資でもチャンスは一度きり、それを再現することで実際のサービスが生まれる状況に近づけているそうです。
最後のプログラムとして、各チームで生まれたサービスの発表を行いました。それを聞いた他のメンバーは、「幸福度」という指標で投票を行いました。
来場者数
現地参加:33 人
オンライン参加:6 人程度
次回イベントについて
次回は 2024 年 7 月 18 日に、生成 AI の使い勝手や活用事例について初心者の方向けにセミナーを行います。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
まとめ
GDG Kwansai は、毎月各地を巡ってイベントを開催しています。
最新情報は以下のアカウントでお知らせいたしますので、ご興味のある方はフォローをお願いいたします!
各種アカウントリンク
Greek Alphabet Software Academy トップページ: https://greek-academy.org/
X: https://twitter.com/gdgkwansai
GDG Greater Kwansai トップページ: https://gdg.community.dev/gdg-greater-kwansai/
Connpass: https://gdgkwansai.connpass.com/
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