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AI 時代のプロトタイピング「デザインスプリント」in 金沢工大 1 日目 イベントレポート

2024/06/30に公開

はじめに

本記事は、2024 年 6 月 29 日に金沢工業大学にて開催された GDG Greater Kwansai による『AI 時代のプロトタイピング「デザインスプリント」in 金沢工大』1 日目のイベントレポートになります。
https://gdgkwansai.connpass.com/event/316372/

GDG Greater Kwansai とは

GDG Greater Kwansai は、広域関西圏で活動する Google Developer Group です。
大阪、京都、奈良、神戸、岡山、四国、広島大学、大阪大学、金沢工業大学など、広い意味での「関西」を活動範囲にしています。 主に AI や Cloud Computing など、最新のテクノロジーに関するセミナーやワークショップを行っています。

Must UX / Better UX


講演者: すみれさん
Alpha+ ProjectのTAであるすみれさんに、UX についてお話しいただきました。
UX とは「User Experience」の略であり、プロダクトやサービスからユーザーが得られる体験のこと。今回はそれらを「達成すべき UX」と「達成したい UX」に分けて考えました。

達成すべき UX 「アクセシビリティ」

アクセシビリティ(Accessibility)とは、「利用のしやすさ」や「便利であること」を意味する言葉です。
利用者の障がいの有無や年齢、利用環境にかかわらず、あらゆる人が利用できるよう考慮しなければなりません。

国際基準となっている Web Accessibility のガイドライン「WCAG」や、デジタル庁が公開している「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を参考にすると良いそうです。

Web Accessibility とは
利用者の障害などの有無やその度合い、年齢や利用環境にかかわらず、あらゆる人々がウェブサイトで提供されている情報やサービスを利用できること、またその到達度を意味します。

https://waic.jp/translations/WCAG20/Overview.html

https://www.digital.go.jp/resources/introduction-to-web-accessibility-guidebook

達成したい UX 「ユーザビリティ」と「ユーティリティ」

ユーザビリティ(Usability)は「使いやすさ」、ユーティリティ(Utility)は「役立つか」を意味しています。
ユーザビリティは品質であり、必須なものだそう。サービスが使いづらければ、ユーザーは離れてしまいます。ユーティリティは価値であり、品質が保たれることを前提に生まれます。
これらの関係を意識しつつ、製品やサービスを作り上げていくことが必要だそうです。

Go 言語 × 高保守性パラダイム


講演者: たくてぃんさん

Go 言語とはどんな言語なのか、コーディングスキルはどう伸ばしていけば良いのかについて、Alpha+ ProjectのTAであるたくてぃんさんにお話しいただきました。

Go 言語では、主導権を持ってコーディングすることが求められるそう。アーキテクチャを自分で決めたり、main 関数を自分で書く必要があります。
何をどう作っても良いという特徴から、スパゲッティコードが生み出されてしまうことも多いそうです。

スパゲッティコードとは
スパゲッティコードとは、ソースコードのロジックがあいまいで、構造が乱雑なさまを、長く絡まったスパゲッティにたとえた俗語です。「スパゲッティプログラム」または「スパゲッティ」とも呼ばれ、他人には読み取りにくいソースコードを意味します。


コーディングスキルを向上させるためには、データ構造・コンピューターの理解をベースに、速度・効率の改善や保守性の向上を考えることが必要になるそうです。

デザインスプリント


講師: 安藤 幸央さん
Google 認定デザインスプリントマスターである安藤幸央さんによって、Google Ventures が考案した課題解決の手法であるデザインスプリントが実施されました。

安藤 幸央さん
株式会社エクサ クリエイティブサービスデザイナー
北海道生まれ。
3次元コンピュータグラフィックス、UX(ユーザエクスペリエンス)デザインが専門。
Google Earth の前身 Keyhole 時代からデジタルアース、デジタルマップに関わる。
2008 年より Google Maps / GEO 分野の Google Developer Experts、2015 年より Google 認定デザインスプリントマスター。「Google Maps API プログラミングガイド」(共著)」シビックテックをはじめよう」(翻訳)ほか多数
2022 年より、スタートアップ企業を支援するアクセラレーター Google for Startups のメンターも務める。


成功には再現性がありませんが、失敗は避けられます。
デザインスプリントは製品を作る前の段階で、失敗を見つけ出すために行う意味もあるそう。

安藤さんが紹介されていた「スタートアップが失敗する理由トップ 20」は、製品やサービスを企画する上で、非常に参考になりそうです。

https://www.idaten.vc/post/スタートアップが失敗する理由トップ20


実際に行われたデザインスプリントの様子
個人でアイデアを出す時間とチームで意見を共有し合う時間を交互に設けることで、個人とチームのそれぞれの力を最大限に発揮し、多種多様なアイデアを生み出していました。

来場者数

現地参加:34 人
オンライン参加:15 人程度

次回イベントについて

次回は 2024 年 7 月 18 日に、生成 AI の使い勝手や活用事例について初心者の方向けにセミナーを行います。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

https://gdgkwansai.connpass.com/event/316372/

まとめ

1 日目は UX から Go 言語、デザインスプリントなど、さまざまなテーマのセッションを行なっていただきました。

GDG Greater Kwansai は、毎月各地を巡ってイベントを開催しています。
最新情報は以下のアカウントでお知らせいたしますので、ご興味のある方はフォローをお願いいたします!

各種アカウントリンク

Greek Alphabet Software Academy トップページ: https://greek-academy.org/
X: https://twitter.com/gdgkwansai
GDG Greater Kwansai トップページ: https://gdg.community.dev/gdg-greater-kwansai/
Connpass: https://gdgkwansai.connpass.com/

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