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WindsurfのCustom Workflowsを試してみた【PR作成や環境構築の自動化等の実例公開】

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2025年5月のWindsurf最大規模のアップデート「Windsurf Wave 8」では、Cascadeのカスタマイズ性や使いやすさが大幅に強化されました。特に Wave 8の Day 2で発表された「Custom Workflows」と「File-Based Rules」はCursorのプロジェクトルールと同じ機能だけでなく、それ以上の機能として追加されています!

今回は「Custom Workflows」を実際に使ってみたので、主にその部分を説明します。実務の繰り返し作業を自動化する例もいくつか紹介します。この機能、かなり便利です!

Custom WorkflowsとFile-Based Rulesって何か?

詳細は公式ブログを参照してください。

1. Custom Workflows(カスタムワークフロー)

  • .windsurf/workflows/ フォルダにMarkdownでワークフロー定義を書くと、/ワークフロー名 でAIから即実行できる
  • チーム全体で共有・改善でき、繰り返し作業の自動化が容易に
  • 例:ビルド→デプロイ→PR作成の一連作業や、APIドキュメント生成、環境構築など

2. File-Based Rules(ファイルベースルール)

Cursorのプロジェクトルールと同じ機能ですが、より柔軟に適用ルールを指定できます。

  • .windsurf/rules/ フォルダにMarkdownでルールを細かく定義できる
  • ルールの適用条件(手動/常時/モデル判定/グロブパターン)を柔軟に指定可能
  • 例:特定ディレクトリだけに適用、常に推奨ライブラリを指定、など

Windsurf Custom Workflowsの作例3選!

読むだけじゃ実際の威力がわからなかったので、実際に作ってみました!

GitのBranch作成 -> Commit -> Push -> GithubのPR作成の自動化

PR作成までの一連の流れ(GitのBranch作成から、Commit、Push、そしてGithubのPRのOpenまで)をCustom Workflowsで自動化しました。びっくりするくらい楽になりました!

Pull Requestの作成にはGithub MCP(Model Context Protocol)サーバーのcreate_pull_request ツールを利用しています。ナチュラルにMCPも組み込んだ柔軟なワークフローを定義できます。

/git-pr-branch-commit-pushを実行し、行った内容を伝えるだけでこれまでの変更履歴をCommit(メッセージも考えてくれる), PushしPRの作成までを自動化できました!

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Command一つでPR作成まで出来てしまった!
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https://github.com/gotalab/ide-rules/blob/main/.windsurf/workflows/git-pr-branch‑commit‑push.md

Pythonプロジェクトの環境構築

Pythonプロジェクトの環境構築を行うとき、パッケージマネージャーにuvを使って行いたいですが、LLMで環境構築をすると知識が古いこともあり、だいたい従ってくれません。そこで、uvを使った環境構築のワークフローを定義しました。

/python-project-setupをCascadeで実行するだけで、私自身が作りたい環境構築手順で環境構築を行ってくれます!環境構築の手順について毎回調べる必要がなくなりそうです!

チーム開発でも共有して、より効率的に環境構築を行えるようになりそうな予感!

https://github.com/gotalab/ide-rules/blob/main/.windsurf/workflows/python-project-setup.md

Zenn CLIでの新規記事作成

Zennで記事を書くときに、Githubと連携して記事を書くことが出来ます。Zenn CLIを使って新しい記事を書くときにどのように新規作成して、プレビュー見るんだっけ?とだいたい毎回忘れており、zenn CLIの使い方を毎回確認していました。

しかし、WindsurfのCustom Workflowsを活用することで、ワークフローを起動するだけで、Zenn CLIで記事を新規作成し、プレビューすることができるようになりました!

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https://github.com/gotalab/ide-rules/blob/main/.windsurf/workflows/zenn-article-create-and-preview.md

その他

下記にも様々なワークフローの実例が紹介されています。例えば、毎週のメンテやトラブルシューティングのワークフローなどです。
https://gist.github.com/jasonkneen/3a24b7eb2af1f873cfc3925285eb6a6c

Windsurfのhead of product engineerの方のポストにも様々な実例が紹介されています!
https://x.com/kevinhou22/status/1920198374655209525


Custom Workflowsの使い方

本当に簡単です!

Cascadeの右上の「Customizations」を開くとWorkflowのリストが表示されます。Workflowの追加ボタンを押しWorkflowのファイル名を入力すると、ファイルが開くのでそのファイルに具体的なステップをMarkdownで記載するだけです!
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DescriptionとContentを記載するだけ!
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簡単に使えますので、是非使ってみてください〜!

まとめ

WindsurfはUXが非常に良く、個人的にはCursorより使いやすいと思っているので是非使ってみてください〜!

今回紹介したワークフローは下記にあるので、もし良かったら使ってください〜!もっとたくさん作るつもり!
https://github.com/gotalab/ide-rules/tree/main/.windsurf/workflows

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