チーム読書会の成功術!スタートから継続のコツまで
はじめに
Genieeでは、この記事の執筆時点で、年間6万円までの書籍購入補助があり、
社員は、成長のために積極的にこの制度を活用しています。
社内で働くエンジニアにとっても、
知識を広げる手段の一つとして、評判の良い福利厚生のひとつです。
私たちのチームでも、この書籍購入補助を有効活用し、
チーム全員で取り組む「読書会」の企画・実施に取り組んでみました。
試行錯誤の末、7ヶ月間にわたってこの取り組みを継続し、
ついに1冊の書籍を全員で読み切ることができました。
この記事では、実際に読書会を行って感じた効果や、
進め方の具体例、そして長く続けるためのポイントを、私の体験談を交えてお伝えします。
これからチームでの学びを深めたい方の参考になれば幸いです。
この記事について
このブログ記事では、チームでの読書会を成功させるための具体的な始め方や、
実施時に気をつけるべきポイントについてお伝えします。
また、読書会を長期的に続けていくためのコツや工夫もご紹介します。
この記事を読み終える頃には、読書会の計画から実行、そして継続までの流れを理解し、
実際にチームで実践できるヒントを得ることができるはずです。
やったこと
私たちの開発チームには、社会人1年目や2年目の経験が浅いエンジニアも多く在籍しています。
そのため、コードレビューの活性化やチーム全体の開発効率向上を目指し、
チーム全員で協力して読書会の題材選びを行いました。
選定した書籍は、株式会社技術評論社様より出版されている
『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』を選定しました。
この書籍は、設計やコーディングの良し悪しを具体例を交えて学べる内容で、
私たちのチームの成長にぴったりの教材でした。
もちろん、読書会の目的やチームメンバーのレベルに応じ、
最適な書籍は変わると思いますので、それぞれのチームの状況に合わせた選書が重要です。
事前に準備しておくこと
- 勉強会の目的について、参加者で認識合わせができている
- 決めた書籍を、参加者が一冊ずつ購入し、手元においてある状態
- 実施日や実施時刻について、チームで継続していける日程で勉強会の予定が決まっている
■ 勉強会の目的を明確にする
まず、読書会の目的について参加者全員で共通認識を持つことが大切です。たとえば、「チーム全体のスキル向上」や「コードレビューの改善」など、目的が共有されていれば、議論もより実りあるものになります。
■ 書籍の準備
選んだ書籍を各自が購入し、手元に用意しておくことが必要です。
全員が同じタイミングで内容に触れられるように、事前に揃えておきましょう。
■ スケジュールの調整
読書会の実施日や時刻を、チーム全員が無理なく継続できるスケジュールで設定します。
定期的に実施するためには、全員の都合を考慮し、無理のない日程を決めることがポイントです。
具体的な流れ
今回取り組んでみた読書会では、インプット・アウトプットを効率的に行う事を意識しました。
インプットとして、前半の30分間で読書を行い、アウトプットとして、後半30分で学んだことや新しい発見について参加者が順番に共有し合うという流れで読書会に取り組みました。
まず、前半の読書パートでは、事前に決めた範囲を各自が黙々と読み進めます。
リモート実施の場合、多くのメンバーはマイクをミュートにして、集中して取り組んでいました。
ここでしっかりインプットを行い、次のアウトプットパートに備えます。
後半のアウトプットパートでは、各メンバーが約5分ずつ、
自分が新しく学んだことや感想を発表します。
さらに、他のメンバーに聞いてみたい意見や疑問点も共有しつつ、議論を深めます。
発表内容は、事前に各自がノートやスライドにまとめておき、順番に発表する形式で行いました。
この形式を取ることで、他のメンバーの視点や考え方を知ることができ、
自分だけでは気づけなかった新たな発見が多く生まれました。
異なる視点からの意見が交わされることで、
学びが相乗効果を生み出し、チーム全体の成長につながっていると感じました。
継続のための秘訣
読書会を長く続けるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
■ 特別な事情がない限り、スキップしない
特別な事情がない限り、読書会をスキップしないことを心がけましょう。
一度スキップしてしまうと、次も簡単に休むことが習慣化しやすくなります。
進行役が参加できない場合でも、
他のメンバーが代わりに進行を引き継げるように、準備を整えておくことが大切です。
予め、進行役を交代できる体制を作っておくとスムーズです。
■ 成果を実感する
読書会で学んだ内容を、実際の業務や日常生活で試してみることが大切です。
学んだことを実践し、その成果を実感できると、
読書会に対するモチベーションも自然と高まります。
例えば、読書会で得た知識をプロジェクトに応用したり、
日々の作業で取り入れることで、メンバー間の成長を実感できる機会を増やしましょう。
おわりに
業務が忙しい中でも、手軽に始められて継続しやすい取り組みとして、
チーム読書会は非常に効果的です。
書籍選びから始まり、読書会での議論を通じて新たな視点を得ることで、
エンジニアとしてのスキルやチームの結束力が向上します。
また、読書会で得た知識を実際の業務に活かすことで、
個々の成長だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上も期待できます
この記事でご紹介した内容が、
これから読書会を始める方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。
小さな一歩からでも、継続することで大きな成果を得ることができます。
ぜひ、チームの一体感を高めながら、
学びを共有する場として、読書会を取り入れてみてください。
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