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AzureFileSyncを試してみる その3

2022/10/11に公開

はじめに

Azure File SyncをTerraformで作るの3回目です。前回はこちら。今回はAzure File Sync周りを書きたいと思います。

システム構成

1回目の再掲ですが、こんなイメージのものを作っていきたいと思います。以降、tfファイルごとにリソースの定義を説明してきます。

AzureFileSync周りの定義

Azure File Syncのリソースを定義し、そこにストレージ同期グループを定義します。定義したストレージ同期グループに2回目の記事で定義したAzureファイル共有(st-share-dev)を紐づけてます。

storagesync.tf
resource "azurerm_storage_sync" "this" {
  name                = "st-sync-dev"
  resource_group_name = azurerm_resource_group.this.name
  location            = azurerm_resource_group.this.location
}

resource "azurerm_storage_sync_group" "this" {
  name            = "st-sync-group-dev"
  storage_sync_id = azurerm_storage_sync.this.id
}

resource "azurerm_storage_sync_cloud_endpoint" "this" {
  name                  = "st-sync-ce-dev"
  storage_sync_group_id = azurerm_storage_sync_group.this.id
  file_share_name       = azurerm_storage_share.this.name
  storage_account_id    = azurerm_storage_account.this.id
}

Azure File Syncの定義(一部)ができました。1〜3回目に紹介したtfファイルをterraform applyすることで以下イメージの部分まで作られます。

サーバエンドポイント周りの設定

今までTerraformで定義してきましたが、ここからは手動での対応が必要となります。2回目の記事で定義したAzure VM(dev-win)にログイン[1]し、スタートメニューからAzure File Sync→Azure Storage Sync Agent Updaterを選択します。[2]
最新版がインストールされているはずなので、OKをクリックします。

まだAzure File SyncエージェントをAzureにつなげてない(サーバ登録してない)ので、サーバ登録する画面に遷移します。Azure Cloudを選択してSign inをクリックします。するとAzureにサインインするための画面が出てくるので2回目の記事で定義したAzureADアカウントでサインインします。

使っているサブスクリプション、リソースグループ(今回だとdev-rg)、定義したAzure File Syncサービス(今回だとst-sync-group-dev)を指定します。

サーバ登録が完了するとこんな画面が出ます。

ここからはAzureポータルの操作です。ストレージ同期サービスのリソース(st-sync-dev)を開き、登録済みサーバーを選択すると、先ほど登録したdev-winが表示されているのが確認できます。

同期グループを選択し、定義済みのst-sync-group-devを開きます。

サーバーエンドポイントの追加を選択します。

登録済みサーバーにdev-winを指定し、同期させるフォルダを選択し、作成をクリックします。ここではFドライブのdataというフォルダを指定してます。[3]

これでやっと完成です。

おわりに

最後はどうしても手動となりますが、ある程度はTerraformで定義することができました。折角作ったので、次回はちょっと試したことを書きたいと思います。

脚注
  1. Bastion使えるので、そこからRDP接続してます。 ↩︎

  2. 2回目の記事で書いたとおり、VM拡張機能を使うことでAzure VM(dev-win)にはAzure File Sync Agentがインストール済みとなっています。 ↩︎

  3. Fドライブにdataというフォルダを事前に作成しておきます。 ↩︎

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