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「哲学」はUMLで考えると面白い vol.03 〜 プラトン3 - 魂の三分説と四元徳
はじめに
プラトンの第三回目。
魂の三分説と四元徳
プラトンの「魂の三分説」とは、魂を「理想(ロゴス)」、「気概(テューモス)」、「欲望(エピテューミア)」の三つの部分に分ける考え方である。
それぞれの部分は、肉体における「頭部」、「胸部」、「腹部」と対応する、とのことである。
また、魂の3つの部分を磨くことで、それぞれ対応する徳を持つことが可能である。その徳は、「知恵」「勇気」、「節制」である。そして、魂の3つの部分をバランス良くいい状態にすると、「正義」の徳を持つことが可能になるという。
これら4つの徳を「四元徳」と呼ぶのである。
また、この「魂の三分説」は、理想の国家の体制にも対応している。つまり、国家は「知恵」ある者が統治者階級(支配者、哲学者)、「勇気」ある者が防衛者階級(軍人)、「節制」に優れたものが生産者階級 (農民や職人)の三つの階級に分かれて構成される。
そして、哲学者が統治者となるか、統治者が哲学を学ぶかのいずれかでなければ、理想国家はできない、と考えた。
魂の三分説と四元徳のクラス図
魂の三分説と四元徳をクラス図で表現する。本当は、国家論に踏み込んで書きたかったが、そこまでできなかった。
参考文献
※ 本記事を書くきっかけになった書籍。
※ 非常にわかりやすく、かつイラストを使って哲学の概念を説明している。
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