Shopify Editions 2024 Winterまとめ
はじめに
夏に引き続いて冬バージョンのShopify Editionsが発表されました!
今回はどのような機能が発表されたのか内容を確認していこうと思います。
Shopify Editionsとは
Shopify Editionsとは冬と夏の年に2回、過去6ヶ月間にリリースした情報をまとめたものになります。
前回紹介した記事はこちらからご覧ください
過去のShopify Editions一覧はこちら
アップデート内容ピックアップ
まず今回のEditionsサイトのUI/UXについて

なんか平成のまとめサイトみたいなUIで今回どうしたんだろう?と思っていたら、中央に突然テレビのPOPUPが、、!
リモコンも操作できるのは驚きでした。

Shopify Editionsは毎回ただの情報共有だけではなく、読み手にワクワクを与えてくれる仕様にしてくれていてさすがだなと思いました。
ShopifyQLリリース

Shopifyのレポート機能内で独自のSQLのような言語を用いたデータ検索ができるようになりました。
弊社でももちろんですが、多くのShopify事業者の方々もレポートをCSVで出力→エクセルやスプレッドシートでデータを編集・結合して欲しいデータを取得するというステップで分析されていた方も多いのではないでしょうか?
今回のアップデートでクエリ操作ができるようになることで、わざわざエクセルに転記せずともShopify上で見たいデータを見ることができるようになったことで分析の工数が削減されるのではないでしょうか?
また今後マーケティング担当者のクエリ操作能力も大事になりそうですね!
チェックアウトページ拡張

ついにShopifyが無料でサンキューページやチェックアウトページをカスタマイズできるアプリをリリースしました!
設定としては動的ブロックと静的ブロックがあり、それぞれをページに反映させることが可能です。
動的ブロック
「この条件の場合にこの情報を表示する」という、ユーザーの購入情報に基づいたコンテンツの出し分けが可能です
Ex.)A商品を購入した人にはA商品の取扱説明サイトへの遷移リンクを表示し、B商品購入した人にはB商品の取扱説明サイトへの遷移リンクを表示させる...
条件については商品、顧客、カート、請求の4項目があり、それぞれ豊富な条件を持っているので、表示制御についてはかなり柔軟にできそうな印象です

静的ブロック
動的ブロックとは異なり、どんな条件であっても一律で表示するテキストの作成が可能です。

通常のテキストレイアウトや枠線付、さらには注意文言用のUIなどさまざま用意してあり、かなり使い勝手が良さそうです。
Shopify Flowで顧客セグメント追加トリガーを実装可能に

今まではできなかった「ユーザーが〜セグメントに追加された時」というトリガーが実装されたことで、マーケティングメールの配信戦略がさらに広がりました
使用例
- VIPセグメントにユーザーが入ったら、ウェルカムメールを送る
- 今月(今日)誕生日のユーザーに通知メールを送信する
- 今月〜回購入したユーザーに特別クーポンを配信
- 反対に上記セグメントから抜けてしまったユーザーに対してフォローアップメールを送信し購入促進
などなど、このトリガーで送信できるマーケティングメールはかなり増えました。今まではKlaviyoでしかできなかったものがShopifyでできるようになることでコスト減にも貢献してくれそうですね。
詳しくはこちらをご覧ください。
Blocks機能がついに本格リリース!(開発者向け)
前回の解説記事でも挙げましたが、ついに正式リリースしました!

実際に今稼働しているShopifyサイトでも上記のように実装ができました。
Wordpressのブロックパターンのように、あらかじめ決められたパターンをセクション内に「ブロックとして呼べる」というのがこの機能の強みだと思っています。
また、スニペットではできなかったスキーマの登録がBlocksではできるので、わざわざ呼び出すためにセクションに追加スキーマを記述して引数を渡す必要もなく、ただ{% content_for block名 %}を呼び出すだけで完結するためコードの冗長化を防ぐことができます
Shopifyが今後さらにコンポーネント化されて作りやすくなってきていると感じていますので、開発者からしても今回のアップデートは革新的なものになったのではないでしょうか!
まとめ
今回のアップデートは全体を通してマーケティングに力を入れているものが多かったという印象ですが、
今後はPOS周りのメジャーアップデートがあると良いなと思っています。
今までも弊社から上がってくる悩みとして「このアプリ便利なのに英語しかないから店舗側の運用コストが高い」だったり、「この機能はPOSとして必要だよねというアプリがない」など、まだまだ発展途上な現状だと思っています。
この記事が是非Shopifyのご担当者に見つかってくれればいいなと願っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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