朝会のやり方を変えたら楽しくなった話

2024/06/14に公開

みなさん、朝会やってますか?

findでは毎日20分 GooleMeetで朝会を行なっています。毎日やるからこそ意味あるものにしたい。半年ほどかけて試行錯誤した結果、最近は毎朝楽しい時間を過ごせているので共有します!

最初はつまらなかった

最初は1人3分くらいで「やったこと」「やること」を淡々と話す朝会でした。
最もよくあるパターンだと思います。そのころの目的は「チームの進捗確認」と「やることの確認」でした。典型的な「PMが状況把握したいだけの朝会」です。

途中から、質問や相談があればそれも話すようになりました。当時はSlackでの会話量も今ほど多くなかったので、聞きやすくするのが目的でした。

改善のためにやったこと

1. 目的の再定義


開発チームは全員フルリモートなので、一番大事なのは「コミュニケーションコストを下げること」だと考えました。

そのために毎朝集まって話すことは非常に意味があります。findバリューの1つ「スピード第一でいこう」の実現には、活発なコミュニケーションが必須です。特に変化/成長の著しい状況においてこれは必然かなと思います。

目的を考える中でチームで大事にしたいことが見えてよかったです。この会は何のバリューを体現しているんだろう?と問うきっかけになりました。

2. 朝会だけはカメラON


朝会の時間だけは全員カメラONにすることをルールにしました。新しく入った人にもこれを伝えます。

目的を「コミュニケーションのための場」と定義したことでカメラONへの説得力が出ました。朝会で顔を合わせることに慣れたのか、普段のmeetもカメラONになっていきました。リモートワークだからこそ同期的に集まる場を大事にしたいです。

2. 報告と相談をやめる


思い切って「やったこと報告」は無くしました。
進捗はPRの提出状況、タスクのコメント、Slackで把握できるよねと。

その結果、以下の嬉しいことが起きました

  1. やったことを整理する必要がなくなった
    どう報告するか考えてる時間って、今思えば何も産んでない本当に無駄な時間でした。これを毎日全員にやらせていたのは大いに反省です。
  2. タスクとPRだけで進捗を把握すればよくなった
    口だけやってます〜が通用しないので、必然アウトプット重視になります。

「質問・相談タイム」もやめました。
質問しづらいから定期的な場を設けようは良くない対処法でした。日頃のコミュニケーション不足を一気にそこで解消しようとします。その結果、案外込み入った話になって時間が押したり、個人的な質問でみんなが聞かなくなったりしました。

逆に日頃の会話量を増やせば、それだけスピーディに問題が解決します。朝会はその根本治療に使うイメージです。

3. やること宣言を30秒にする


「今日やること」の報告時間を1人30秒にしました。
チームへの共有ではなく自分のために宣言するイメージです。

各人のパートが短くなった分、内職する暇がなくなって全員朝会に集中するようになりました。内容も必然端的になるので、他の役職のタスクも把握しやすくなった気がします。

4. 話すためだけの時間を作る


最後に10分間、LTの時間を作りました。
メンバーが順番に共有したいことを話します。話すことがない場合はスキップして次の人から。翌日はスキップした人から回していきます。

ポイントは発表ではなく雑談ネタ共有を意識することです。その場で思いついた小話でもOK。一部の人にしか伝わらない話題は避け、全員に伝わる内容にします。悩んだら「この話題ってみんな興味あります?」と聞いてみるのも良いです。

ただお喋りしたいだけの時間と定義したことで、かなり気楽な会話になりました。気になったらその場でググったり、関連する豆知識を別の人が披露したり。こういう機会がないと改めて話さないことが案外あって、タメになる話が出てくることも結構多いです。

最終的にどうなったか

meetに入ったら顔を見て「おはようございます〜」「お疲れ〜っす」の挨拶から始まります。
雑談で一通り盛り上がったら、最後はファシリが「今日も一日よろしくお願いします!」で締めます。みんな「お願いしま〜す!」とか何とか言って退散してくのが気持ちいいです!最初は全然こんな雰囲気じゃなくて、私自身も内職してる時がありました。いまは朝会が終わったら「よ〜し!今日もやるか〜〜!」と気合いが入っています。

雑談できる雰囲気が出てくると、業務の会話もラフになっていきました。メンバー1人1人が連携し合える状態になり、PMにかかる調整コストもグッと下がった気がします。

補足:細かくタイムキープ

朝会のお品書きごとに細かく時間をきめ、タイムキーパーを入れました

  1. 全体の予定確認(3分)
    • スプリント計画の確認
    • 全員の予定を画面共有し、不在時間や会議の有無を確認
  2. プロジェクト進捗を確認(4分)
  3. 今日やることを1人30秒で宣言(3~4分)
  4. 共有したいことを話す(10分)

ファシリ以外がタイマーを画面共有し、お品書きごとに秒数を変えます
(Googleでタイマーって検索すると出てきます)
ポイントは「お品書きごとに設定し直す」ことです

メンバーには、時間内に話し終わること、出来るだけ時間いっぱい話すこと の2点をルールとして共有しました。前段のパートがサクッと終わると雑談が盛り上がります。

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