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技術ブログ執筆を継続するコツ
はじめに
副業で参加している株式会社findの社内勉強会にて、「ブログを書く習慣のある人」として話をさせてもらいました。
(言うほど書いているわけではないので恐縮ですが……。)
この記事は、その発表用メモを元に、ブログ記事の形に体裁を直したものです。
前提
- 私はたまにブログ記事を書いてます。技術系の記事だと数ヶ月に一回とか……?
- どうやってネタを思いついているか、どうやって書ききっているか、どうやって習慣化しているか、私のやり方を書いていきます
- 「書き切る」「習慣化する」ために、執筆のハードルをとにかく下げる話をします
- 「いい記事の書き方」「読みやすい文章の書き方」はあまり書けません……。
- 私の場合、むしろ文章を書くことに苦手意識があるので、練習のためにブログを書くようにしています
想定する読み手
- 技術ブログを書いたことがない人
- 技術ブログ最近書いてないな、という人
- ネタだけはメモってるんだけどな、という人
記事を書きたくなるには
当然ですが、ブログを書くにはブログを書きたくなる必要があります。
ブログを書くモチベーション(私の場合)
「勉強してるな」と思われたい
- 技術ブログをよく書いている人は素直にすごいなと思う。私もそうなりたい
- 転職のときにも、採用担当者が見てくれたりする
調べたことや、本で読んだり勉強会で聞いた知識を定着させたい
- 理解を改めて文章にまとめることで、「ここ実はちゃんとわかってないな」にも気づける
- 公開する文章を書くことで、ちゃんと分かってない部分も調べる事になって広がる
自分が考えていること、興味あることを知ってほしい
- SNSに何かを投稿するモチベーションと同じ
- 自分語りは楽しい(この記事がまさにそう)
- よくツイートする人、よくブログを書いてる人には親近感が湧く気がする。親近感を持たれたい
会社の人とのコミュニケーションのきっかけにしたい
- 本業の方の会社だと、社員が書いたブログがRSSでSlack通知される
- もっとこうするといいよ、と言ってもらえることもある
- 会ったときの話題にもなる
ブログ文化を作るために、社内でやると良さそうなこと
「〇〇さん、このテーマでブログ書けるんじゃない?」と気づいた人が声かけ
- 自分が人より何に詳しいか、は自分ではわからなかったりする
- 「ブログを書く習慣のあるみやしーに話を聞きたい」……?たまにしか書いてないぞ?
- →「たまに書く」もしていない人も多いことに気づいてない
- 習慣化のために考えていることを振り返ってみると、意外と喋ることがある(それがこの記事)
- 「ブログを書く習慣のあるみやしーに話を聞きたい」……?たまにしか書いてないぞ?
- 「俺はこれに詳しいんだ」と思えると筆が進む
読んだ人はリアクションする
- いいねや感想をもらえると嬉しい。次の記事を書くモチベーションになる
技術以外のブログを書く癖をつけてもいいのかも
- 日常から「これブログに書こうか」と思いつくようになる
- その中で、「これは技術ブログに書ける」というものがでてくるかも
- ブログを書くハードルが下がる
記事のネタを出すチャンス
何かを調べていて、「ちょうどいい記事ないな〜」と思ったとき
- 今起きているエラーについて書かれた記事がない
- →「〇〇エラーの解消法」
- あるツール・ライブラリの使い方を解説した記事がない
- →「〇〇で✕✕する」「〇〇チートシート」
- ただし、公式ドキュメントのコピペにはならないように。
本を読んだり、勉強会に参加したとき
- 本の内容や勉強会の感想をまとめるのは自分のためにもなる
- 著者や発表者にも見てもらえるかも。発表者は勉強会後エゴサしがち
- 「ブログを書くまでが勉強会」という言説もある(出典不詳)
大きなタスクが終わったとき
- 何かノウハウが貯まっているかも
- 新しく導入した技術とか
- 普段から小ネタを書き溜めておくと、何かのときにまとめて出せるかも
記事を書き切るコツ
- ブログネタが思いついてから、記事を書き切って公開するまでの障壁がたくさんある。
- 壁を乗り越えられずに時間が経ってしまうと、「今更もういいか」とか「なんで/何を書きたかったんだっけ」ってなる
- 「書きたい」と思ったモチベーションを忘れないうちに書く
まずは記事を書き始める
- 「ブログに書けるかも」と思ったらブログツール(Zenn)に下書き記事を作る
- 思いついたときに、雑に書きたいことのイメージを書いておく
- タイトルと、書きたいことのイメージを数行だけでも書く。むしろタイトルだけでも
- ただし、気分が乗っているうちに書けるだけ書いたほうがいい
- ブログツールに下書きしておくことで、投稿するハードルが下がる気がする
- 別の場所に書いた下書きは、「もう少しまとまってから公開するか」と思ってしまう気がする
- 思いついたときに、雑に書きたいことのイメージを書いておく
書き切るまでの障壁
「記事にするほどの大した内容じゃない気がする」
- 気にしない。大した内容じゃない記事なんていくらでもある。数をこなして経験を積む気持ちで
- 自分が知りたかったことは、誰かも知りたいはず
- 「こんなテーマで書いてみようかな」とslackでつぶやいてみる。きっと「いいね」と言ってもらえそう
「タイトルが思いつかない」「書き出しが思いつかない」
- まずは本文を書く。タイトルや書き出しはあとから考える。ChatGPTに考えてもらってもいい
「いいまとめが書けず、なんだか締まらない」
- 書いてると、「結局何が言いたいんだっけ?」と思うこともある
- 意外とまとまってない書きっぱなしの記事も多いので、気にしない
- 読む側も勝手に自分の興味ある箇所をつまみ読みしてるので大丈夫、と思うようにする
- 話題が散らかってるなら、余計な話は削除したり、複数記事に分けるといいかも
「構成がイマイチな気がする」
- 一度体裁が整って内容が問題なければ、細かくこだわらず公開する
- 気になるなら、1日寝かせて次の日に読み直してみる。
- 公開後に修正もできる
「もうちょっとこれも書けそう」
- 記事が長くなればなるほど気になる箇所や書きたいことも増えるので、短く書き切ることも大事
- 公開後に修正もできるし、別記事に書いてもいい
記事を書く時に気をつけていること
習慣化の話からは逸れますが、記事を書くときに私が気をつけていることを書きます。
Zennのガイドラインもいいことが書いてあるので読んでおくと良いです。
「調べてみた」系の記事は、「調べる前の自分が知りたかったこと」を書いてあげる
- 読み手が信憑性を確かめられるように、調査の方法を書いておく。
- 「調査の方法」自体が誰かの役に立つこともある
嘘は書かないようにする
- 技術記事は一次情報に当たる。公式ドキュメントなど
- 公式を参照してるとそれっぽくなる
- 曖昧なことは曖昧だと書く
用語やツール名は正確に
- 「Zen……?あ、Zennの間違いかな」と、読み手に余計な認知負荷をかけてしまう
- 誤字脱字の発見には、ChatGPT等の生成AIや、Shodoなどの校正ツールを使うといいです
「いいこと」を書こうとしすぎない。カッコつけない
- 自分の書けることを書く
- カッコつけようとしてスベると、読んでる側も書いた側も恥ずかしくなっちゃう
おわりに
「ブログネタを見つける」事自体は難しくないと思っていて、そこから公開するまでどうモチベーションを保てるかが勝負かなと思っています。
それにはまずとにかくハードルを下げることが大事かなと思い、こういう話をさせてもらいました。
(「質の低い記事を世に出すな」派閥の人にはよく思われないかもしれませんが……。)
偉そうに色々書きましたが私も言うほど習慣化はできてないので、今後もネタを探してたくさんアウトプットしていきたいです。
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