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M1MacでAnsibleトレイルマップの環境構築をしたら、ハマった件について

2024/08/20に公開

はじめに

https://zenn.dev/emp_tech_blog/articles/f1de3f209d9dd7
AnsibleトレイルマップのMt.Buttonをやろうと思ったところ、環境構築の部分でそこそこハマってしまったのでサンプル1として考えていただければと思って、ご紹介いたします。

自分の環境

機種: M1 Macbook Air(2020)
OS: OSX
Version: Sonoma 14.5
メモリ: 16GB
AzureVM: RHEL9
Ansible-Automation: version2.4

今回伝えたいこと

M1でAnsibleトレイルマップ(Mt.Button)をやると少し障壁があるので、そこの突破方法だけを紹介します
※Mt.Buttonのすべてを紹介はしません。

手順と違うポイント

https://www.redhat.com/ja/explore/ansible/trailmap/button
ステップ4において、VirtualBox等の仮想化デスクトップサービスを利用して、環境を構築していくのですが、M1ではVirtualBoxは使用できません。 ので、代替のサービスとしてUTMを使おうかなと考えました。
https://mac.getutm.app/
こちらM1でもしっかり動く仮想化デスクトップサービスなので入れておいて損はないかなと思います。
しかし、ここでまた問題がありRedHat側でOSXに対応したRHELのOSパッケージが提供されていないことが分かったので、AzureでRHELを立ち上げてそこにAnsible-Automationのパッケージを入れて、実行していくことにしました。

追記

UTMでもRHEL9実行は可能なようなので、Azureなどのクラウドを利用する必要は無いかもしれません。
※参考記事
https://qiita.com/toomori/items/8775212abc9e3a2a0c7b

前提条件

RedHatアカウントを作成済であること

手順

Azureで、RHEL9のイメージを使って,vm作成

※セキュリティグループの設定でsshとhttpsだけ開けておいてください。

ここからは先はRHEL9で設定していきます。

  1. RedHatアカウントへのログイン
sudo rhc connect --username=<RHEL_username> --password=<RHEL_password>
  1. Ansible-Automation-platform2.4のダウンロード
sudo dnf install --enablerepo=ansible-automation-platform-2.4-for-rhel-9-x86_64-rpms ansible-automation-platform-installer
  1. ディレクトリが/opt/以下にできているので、移動。
cd /opt/ansible-automation-platform/installer/
  1. inventryの編集
    ここが書いてるところが多くて、困惑しやすいですが編集箇所は以下のみです。(他にも、色々ありますが無視です)
sudo vim inventry
[automationcontroller]
controller.example.com ansible_connection=local ←編集

[automationcontroller:vars]
peers=execution_nodes

[all:vars]
admin_password=‘password’ ←編集
pg_host=‘’
pg_port=5432
pg_database=‘awx’
pg_username=‘awx’
pg_password=‘password’ ←編集
pg_sslmode=‘prefer’  # set to ‘verify-full’ for client-side enforced SSL

registry_url=‘registry.redhat.io’
registry_username=‘RHEL_USER_NAME’ ←編集
registry_password=‘RHEL_USER_PASSWORD’ ←編集

元のansibleトレイルマップとの相違点はバージョンが異なるので設定文言が少々異なるのと、Azureで建てたものになるので、Ansible-Automation-PlatformにRedHatアカウント情報を記載して、権限保有者であることを示す必要があります。(inventryファイルの67~68行目に設定項目があると思います)

  1. セットアップを始める。
sudo ./setup.sh

5分ほど待って、最後に

The setup process completed successfully.

が表示されれば設定完了です。

あとは自分の環境から、vmのipに接続して、towerのwelcomeページが出れば完了です。

welcomeページからの流れについては、下記のページで示したものを進めていけば良いと思います。
https://github.com/ansiblejp/trail-map/blob/master/v2/step4.md

おわりに

今回は、M1だとVirtualBoxが使えないことから始まり、inventryもちょっとハマりました。 また、トレイルマップの表記されているansible-automationと現在の最新バージョンでは1と2なので、結構仕様が変わっていて、バージョン確認も気をつけるべきポイントです。

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