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UnrealEngineのパッケージをLinuxでビルドする 後編(Linux対応のUEをビルドする)

2023/08/29に公開

前編では、UnrealEngineをソースコードからビルドする手順について解説しました。
https://zenn.dev/eightbeat/articles/3a3e9cea8702ba

後編では、Linuxをパッケージ化できるようにしていきます
→こうなります!素敵な未来が待っている!

Linuxクロスコンパイルツールチェーンのダウンロード

Linuxのプロジェクトをパッケージ化させるために、UnrealEngineにクロスコンパイルツールチェーンを導入する必要があります。
使用するUnrealのバージョンに応じて、ツールチェーンをダウンロードしてください。ダウンロードあとは、exeファイルを開けばOKです。

https://docs.unrealengine.com/5.2/ja/linux-development-requirements-for-unreal-engine/

今回はUE5.0バージョンが対象だったので、-v20 clang-13.0.1 ベースを選択しました

インストールが完了するとシステム環境変数にLinux_MACHINE_ROOTが追加されます。

Windwsの件数から、「システム環境変数」と入力し。環境変数のシステム環境変数にLINUX_MACHINE_ROOTが追加されていれば大丈夫です

UnrealにLinuxを認識させる

UEにLinuxを認識させていきます。
コマンドプロンプトを開き、cdでUEを解凍したフォルダへ移動します。
その後次のコマンドを入力します。

Setup.bat -exclude=Linux
GenerateProjectFiles.bat -2022

slnファイルを開くと、VisualStudioCodeにLinuxの欄ができていればOKです!

UnrealEngineをLinux向けに再ビルド

ソリューション構成(Configration?)を「Development Editor」Platformsを「Linux」にして、ソリューションのビルドを行います。またしても、6時間~半日程のビルド時間がかかります(辛い・・・)

その後、ソリューション構成(Configration?)を「Development Server」にして再度ソリューションビルドします。

これで、UnrealEngineがLinux向けにパッケージ化できるようになりました!

最後に、UnrealEngineを開いていきましょう。

ソリューションエクスプローラーのペンチマークをクリックし、プロパティページを開きます
プラットフォームをWind64に変更します(これをLinuxにしたままだと開けません!私はやらかしいました!)

ソリューションエクスプローラーから、UE5を右クリックし、スタートアッププロジェクトに設定をクリック。
再度UE5を右クリックし、
デバッグ->新しいインスタンスの開始 でUnrealEngineが開きます!

お疲れ様です!これでLinuxをパッケージ化できるUnrealEngineが作成できました!!

おわりに

長旅お疲れ様でした、ビルドしたUnrealEngineでプロジェクトを開くと、Linuxでパッケージ化できるようになっています。エラーを吐かれないよう祈りながら、最後のビルドを楽しみましょう!

お疲れ様でした!良きUEライフを!!

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