英会話力を上げた激キモ練習法
こんにちは、近藤です。
コミューンという会社でグローバルチームの一員としてサービス開発をしています。
長期留学や海外赴任の経験はないのですが、グローバルチームに所属してから1年が経ちました。
今の英語力は自分の考えや気持ちを伝えるには困らない程度にはなってきたかなと思っています。
この記事では、私が日々実践している英会話の勉強方法を紹介します。かなり独自の(気持ちわるい)方法ですが、私なりに効果を感じているので、同じように「英語を使う環境だけど海外経験はあまりない」という方の参考になれば嬉しいです。科学的根拠などはなく私見なので、あくまでも体験記として読んでいただければ幸いです。
なお、日本企業のグローバルチームでの働き方については、以前「海外経験のない私がグローバルチームに所属して9ヶ月たちました」という記事でまとめていますので、興味がある方はご覧ください。
英語は読めるのに喋れないのはなぜ?
多くの人が感じる「英語の文章は読めるし書けるのに、いざ喋るとなるとつっかえてしまう…」という問題。私も同じことを経験しました。よく言われていますが、大きく2つの要素があるように思います。
- 瞬発力がない
単語自体は知っていて、意味もわかっているけれど、会話のテンポの中ですぐに出てこない。 - 人前で話すことへの恥ずかしさ
間違ってたらどうしようとか、変な発音だったらどうしようとか、気にしすぎて萎縮してしまう。
日本語だって、普段使わない言葉を突然振られると「あれ? なんて言えばいいんだっけ?」となりますよね。英語ならなおさら、口に出す機会が少ないフレーズほど「うーん」となってしまうのは当たり前。
私は「間違いを指摘されるのが怖い」という考えが邪魔をしていました。(この点に関しては「日本人っぽいね」という謎カテゴライズをされることもありますね。個人によるだろう!とは思うのですが、私はまんまとその通りの思考をしていました…。)
私の英会話勉強法
- イヤホンをつける
- 歩く(通勤・散歩など)
- 今日あったことや仕事の出来事を英語で会話する
ただそれだけです。
誰と?
そう、イマジナリーフレンドです。
(うわ〜〜〜〜〜気持ち悪ぃ〜〜〜〜)
なぜこの方法が有効だと思うのか
1. 自分に関係のある話をできる
私の場合、仕事で使う英語(技術や会議の進行に関する表現)が最優先です。英会話アプリなどでは政治や旅行など、あまり自分の状況に関係ないトピックで練習することもありますよね。(近しいトピック選べばいいんですけど、ロールプレイで現実のユースケースとはやはり乖離が生まれる)もちろんそれも勉強にはなりますし、目的次第では有効ですが、私にとって必要なのは日々の業務で「自分のやっていること」について正確に説明したり会議を進めたりする力。
イマジナリーフレンドとの会話では、自分が本当に遭遇した状況を振り返って英語でアウトプットするので、必要な単語や表現が繰り返し出てきて、定着しやすくなります。さらに、相手の返答を想像して考えるので、話す→考える→話すのサイクルが英会話アプリより高速で回せます。
2. 瞬発力と“恥ずかしさを乗り越える練習”の両方ができる
「その場で言葉を口に出す」練習は、読む・書くだけではなかなか身につきません。運動と同じで、口を動かす“筋トレ”みたいなものです。
さらに、周りに人がいる場所で英語を話すのはなんとなく恥ずかしい。でも、この方法に慣れてしまうと「もっと恥ずかしいことを普段やってるし…」という妙な慣れが生まれ、人前で英語を話すハードルが下がる実感があります。
とはいえ難点もあります
話せる会話に偏りが出る
先述の通りこれはメリットでもありますが、一応書きます。
業務の話はある程度できるようになりましたが、それでも日常会話になると詰まるときはあります。
最近もありました。
年末の話題で「年末は実家に帰って墓参りをするんだよね」と英語で言おうとしたら、
• 実家って英語でどう言うんだっけ?
• 墓参りは何て表現すればいい?
• そもそも「年末」って “year-end” で合ってる?
…という感じで、頭の中で組み立てに時間がかかります。
ただ、私の場合、業務上そこまで重要度が高いわけでもないので、必要になったら調べて、またイマジナリーフレンドと練習すればいいやくらいの気持ちで捉えています。
振り返りと意識的な復習で成長を加速する
瞬発力は練習を重ねることで自然と向上していきますが、「わからない」「出てこない」表現をそのままにしていては同じところで躓き続けることになります。私の場合、以下のようなサイクルを意識的に作ることで、着実な上達を実感できました:
- 会話中に出てこなかった表現を覚えておく
- 後で適切な表現を調べる
- 次の練習機会に意図的にその表現を使ってみる
例えば、「このプロジェクトは外部のプロジェクトとの依存関係が多く、スケジュールに影響が出るリスクがある」という状況を説明しようとして言葉に詰まった場合、後で "This project has multiple dependencies on other projects, which might cause potential delays due to external factors" (嫌な状況ですね)といった表現を学び、次の練習で意識的に使ってみる。このような振り返りと実践のサイクルを続けることで、使える表現が着実に増えていきます。
単に話す練習だけでなく、この「つまづき→学習→実践」のサイクルを確立することで、効果的な上達が望めます。特に業務で必要な表現は、このように意識的に学習と実践を重ねることで、確実に自分のものにしていけます。
最後に
この方法は私が個人的に考えたもので、科学的根拠があるわけではありません。ただ、TEDスピーチで数十ヶ国語を話せる多言語話者が「お風呂でセルフ会話をする」なんて話をしていたと記憶しています。(ソースが見つからないので記憶違いかもしれませんが…)
根拠は薄いのですが、個人の体験としてはこの方法で英会話力がついたと思っています。間違えても誰に指摘されるわけでもなく、まずは気軽に始められる。そして“英語を話すこと”自体に慣れていくステップとしては悪くないのかなと感じます。
「英会話アプリやオンライン英会話はちょっとハードルが高い…」という人でも、このイマジナリーフレンド方式なら、比較的気楽に始められます。ぜひ一度試してみてください。
間違えても続けるメンタルを鍛え、英語の瞬発力を高める!
これが私が1年間やってきて得た、ちょっとキモいけど(自分には合っていた)勉強法です。みなさんもぜひ気軽にトライしてみてください。
読んでいただきありがとうございました。
補足:最近のAI音声ツールについて
最近では ChatGPT Voice などのAIツールも選択肢として出てきました。「私と英会話をして、私の表現でより良い言い回しがあれば教えてください」というプロンプトで練習することもできます。こちらの方がより良い言い回しなどを学べるし、同様にイヤホンさええあればできる英会話方法なのでいいかもしれませんね(半年前にここまで精度の良いものはなかった。変化が目まぐるいですよね。。)
ただ、一つ一つの会話をサラッと流せるという点では、イマジナリーフレンド方式の方が手軽かもしれません。状況に応じて、両方を使い分けるのも良いでしょう。
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「あなたの周りにいる英語で通話している人は、本当に電話をしているのでしょうか?」
(うわ〜〜〜〜〜気持ち悪ぃ〜〜〜〜)
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