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海外経験のない私がグローバルチームに所属して9ヶ月たちました

2024/08/06に公開

はじめに

こんにちは、コミューンでエンジニアをしている近藤です。この記事では、留学やビジネスでの海外経験がない私が、グローバルチームで働く中で得た経験や気づきを共有します。英語に不安を感じながらもグローバルな環境での挑戦を考えている方々の参考になれば幸いです。
(半年で記事を書こうと思っていたのですが、3ヶ月立ってました)

グローバルチームと私のバックグラウンド

チームの概要

  • 開発メンバー4人、さまざまな国籍(変動あり)
  • 日々のコミュニケーションは全て英語
  • PdM、QA担当など、多様な役割のメンバーが所属
  • 時差のあるメンバーも存在

私のバックグラウンド

  • 留学経験なし、ビジネスでの海外渡航経験なし
  • 英語の読み書きは可能だが、会話は不得手
  • グローバルな環境で働きたいという強い思い

最初は不安でいっぱいでしたが、「なんとかなるでしょう」という気持ちでした。

コミューンへの入社とグローバルチームへの道のり

  1. 入社前:海外の会社への転職も検討
  2. コミューン選択の理由:
    • コミュニティというドメインへの興味
    • CEOの高田さんのYouTube動画の印象
    • 組織とプロダクトのグローバル化への共感
  3. グローバルチームへの異動:約1年かかったが実現
  4. 現在は会議における会話は英語で行えるようになった(日常会話は逆に話す機会がないので、少し不自由)

粘り強く希望を伝え続けた結果、チャンスを掴むことができました。
チャンスを与えてくれたコミューンには心から感謝しています。

英語環境での3つの気づき

「英語は話さないと上達しない」の真意

「英語は話さないと上達しない」というフレーズ。この言葉の真意を、グローバルチームで働く中で身をもって体験しました。その真意は、単に会話の機会を増やすことだけではなく、以下の二つの重要な側面があります:

  1. フレーズの習得と即時対応力の向上

    • 実践的な状況で適切な表現を学び、即座に使用する能力を培う
    • 日々のコミュニケーションを通じて、生きた英語表現を吸収
  2. 学習意欲の継続的な喚起

    • 「話せない」という挫折感が、強力な学習モチベーションの源となる
    • 「今日は上手く話せた」という小さな成功体験が、さらなる向上心を刺激

英語が日常的なコミュニケーション言語である環境の最大の利点は、即時フィードバックの存在です。「今日は言いたいことが伝わらなかった」「この表現は効果的だった」といった具体的な経験が、リアルタイムで得られます。これらのポジティブ・ネガティブ両面のフィードバックが、英語学習の強力な推進力となります。

重要なのは、完璧を目指すことではありません。むしろ、失敗を恐れず、積極的に英語を使用する機会に身を置くことです。たとえ拙い英語であっても、コミュニケーションを取ろうとする姿勢そのものが、最大の学習機会を生み出します。

この経験から、英語上達の鍵は、「話す場に挑戦する勇気」にあるように感じています。その勇気が、フレーズの習得、即時対応力の向上、そして持続的な学習意欲の維持につながるのです。

非同期コミュニケーションの価値

皮肉にも、英語力の不足が非同期コミュニケーションの活用につながり、様々な利点を発見しました:

  1. 思考の整理と表現の精緻化
  2. 作業効率の向上
  3. 個々のペースの尊重
  4. チーム間コミュニケーションの改善

非同期コミュニケーションは、言語の壁を越えるだけでなく、チームの生産性を向上させる強力なツールです。同期コミュニケーションとのバランスを取りながら、効果的に活用することが重要だと感じています。

日本企業のグローバルチームは実は穴場?

グローバルな環境で働きたいと考えたとき、多くの人は海外企業への転職を真っ先に考えるかもしれません。私も最初はそうでした。それは間違いなく正解だとは思うのですが一方で日本企業のグローバルチームも、英語力向上と国際経験獲得の絶好の機会であるのではないかと感じています

日本企業のグローバルチームが持つ独特の利点:

  1. ベースとなるコンテキストの理解が日本語で可能

    • 業務の背景や詳細な説明を母国語で理解できる安心感
    • 言語の壁を徐々に乗り越えながら、業務内容に集中できる環境
  2. 日本人の英語に対する寛容な環境

    • 完璧な英語力を求められるプレッシャーが比較的少ない
    • 互いの成長を支え合う協力的な雰囲気

振り返れば、海外企業への転職を考えていた当時の私の考えは、やや無謀だったかもしれません。確かに「なんとかなる」という楽観的な思いはありましたが、日本企業のグローバルチームという選択肢は、英語に不安を感じる人にとって、より現実的で効果的な成長の場となり得ます。

さらに、グローバル化を目指す日本企業では、グローバルチームへの配属希望が積極的に検討される傾向にあります。私の場合、コミューンでの異動には組織上すぐにというわけにはいきませんでしたが、この希望は基本的に励行されやすいものだと感じています。

この経験を通じて、私は大きな成長を遂げることができました。現在では、将来のキャリアにおいて、海外企業という選択肢も現実的に考えられるようになりました。もちろん、そこにはまだ多くの課題があるでしょう。しかし、日本企業のグローバルチームでの経験が、そのハードルを大きく下げてくれたことは間違いありません。

日本企業のグローバルチームは、国際的なキャリアへの足がかりとして、意外にも絶好の「穴場」かもしれません。英語力向上と国際経験の獲得を目指す方々にとって、真剣に検討する価値のある選択肢だと確信しています。

組織のグローバル化に関する考察

組織のグローバル化には多くの課題(言語の壁、業務負担の増加、文化の違いなど)が伴いますが、その価値も計り知れません。二言語でのドキュメント作成など、一見コストがかかる取り組みも、長期的には組織の成長と個人の視野拡大に大きく寄与します。

これらの課題と機会のバランスを慎重に取りながら、段階的にグローバル化を進めていくことが私個人としては重要だと考えています。しかし、現実的には、私のように海外経験がない人材が大半を占めているケースが多いでしょう。そのような状況下では、潜在的な才能を持つ人材を発掘し、適切な刺激を与え、必要に応じて環境を整備することが極めて重要だと感じています。

コミューンが私に与えてくれたように、適切なチャンスを提供することで、多くの人材が飛躍的に成長する機会を得られると確信しています。このような機会創出は、個人の成長を促すだけでなく、組織全体のグローバル化推進にも大きく貢献すると信じています。

まとめ

グローバルチームでの経験は、挑戦的でありながら非常に価値のあるものです。この経験から、以下のような方々にグローバル化を進めるベンチャー企業、または今所属している組織において近しいチームがあれば異動をお願いしてみることをおすすめします:

  • 留学経験やビジネスでの海外渡航経験がないが、英語を仕事で使いたい人
  • グローバルな環境で成長したい日本人エンジニア
  • 日本にいながら国際的な経験を積みたい人

重要なのは急激な変化ではなく、小さな一歩を着実に積み重ねていくことです。

私の経験が示すように、完璧な準備ができていなくても、チャレンジする価値は十分にあります。失敗を恐れず、小さな成功を積み重ねていくことで、必ず成長できると信じています。

日本企業がグローバル化していく上で、私と同様に海外経験のない人がグローバルな環境に適応していくことが必要です。私のこの記事や取り組みがコミューンの社員や、勇気を持って挑戦したい人たちの後押しを少しでもできれば幸いです。

皆さんも、自分なりの「グローバル」な一歩を踏み出してみませんか?その先には、きっと新しい発見と成長の機会が待っているはずです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コミューン株式会社

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