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Google Opal(オパール):ノーコードAIミニアプリ作成ツールの使い方入門

に公開

こんにちは。SKYこと関谷です。

AI関連のサービス発表が加速しています。
全ての検証・執筆はとても追いつかないので、Google 関連、かつ、新しいものに絞った上で、
Google Opal を紹介したいと思います。

1.概要

Google (正確には Google Labs )の Opal は、自然言語とビジュアル編集だけでAIミニアプリ(ワークフロー型の小さなアプリ)を作れる実験運用(EXPERIMENT)状態のツールです。有名なものとしては、Dify が近い存在かもしれません。Google のモデルが特にセットアップの必要はなく利用できます。
プロンプト、AIモデル呼び出し、外部ツールを ノーコード で連結し、プロトタイプを素早く形にできます。つまり「 説明→生成→共有 」までをひとつの画面で回す——そのための 最短経路 を説明します。

2.何ができるのか

  • ワークフロー作成 :やりたい処理を日本語で説明するステップ(処理のブロック)が自動で並びます。後から視覚的に手直し可。
  • 編集の即応性 :特定ステップのプロンプト修正、ツール追加、分岐の挿入などを会話/GUIどちらでも操作可能。
  • 共有 :完成品はアプリとして配布でき、受け手は自分のGoogleアカウントで即利用可能。
  • テンプレート :ギャラリーから雛形を読み込み、リミックスして使うだけでも十分に実用域。

3.触ってみる

それでは、メイン画面構成(と言っても今のところは他には無さそうです)の概要説明の後、ごく簡単なAIアプリを作成してみます。

3.1.メイン画面の構成

メイン画面の説明です。(各名称は仮の名称です)

  • 左ペイン
    ①基本的な処理ステップ(Input:メッセージと入力, Generate:生成AIによる処理, Output:生成AIによる出力作成, Add Assets:ファイル、Youtube、固定テキスト等の情報アセット)
    ②処理フローエリア(ステップ同士や外部情報とステップのつながりGUI)
    ④アプリ実行画面/アプリ編集画面 切り替え
  • 右ペイン
    ③詳細エリア
    ⑤アプリケーション共有設定
    ⑥サブメニュー
    メイン画面

実行ログ
実行ログ

ステップの編集(②処理フローエリア内のステップを選択し、③詳細エリアでステップを編集)
ステップの編集

テーマの編集(プロンプトで指示orアップロード)
テーマの編集

プレビュー・テーマの例
プレビュー・テーマの例

アプリの共有(公開or特定の共有先)

アプリの共有

アプリの個別共有先の指定
アプリの個別共有先の指定

サブメニュー(アプリ名・説明編集、アプリの削除、アプリのコピー、編集履歴)

サブメニュー

アプリ名・説明編集
アプリ名・説明編集

編集履歴
編集履歴

3.2.作成手順

アプリの概要:2025年の台風名を入力すると、その台風情報をWebで探して要約文を日本語で画面に出力します。

1.「https://opal.google/landing/」へアクセス

2.「Try Opal」をクリック
Opalの利用開始

3.利用者のGoogleアカウントを選択する
Googleアカウントの選択

4.選択した Google アカウント情報へのアクセスを許可する(Continueをクリック)
アカウント情報へのアクセス許可

5.選択した Google アカウントの Google ドライブへのアクセスと 特定の Googleが提供する API への情報アップロードを許可する(「Select all」にチェックを付けて、「Continue」をクリック)
Google ドライブアクセスと特定の Google API へのアップロード許可

6.アプリの新規作成(「Create New」をクリック)
アプリの新規作成

7.ユーザーからの指示を受け付けるステップを作成する(画面上部の「User Input」をクリック)
アプリ作成手順1

8.左ペイン内で作成されたステップを選択して、右ペインで「Generate」をクリック後、「入力:台風名」に書き換え、その下へ入力を促すメッセージ情報を検索する2025年の台風名を入力してください。を入力する
アプリ作成手順2

9.「入力:台風名」の右上部端の⦿マークをクリックして、「Generate」をクリック
アプリ作成手順3

10.左ペインで「Generate」→「取得:台風情報」へ修正、その下方の指示文入力ボックスの先頭へ@を入力後Toolsの中から「Search web」を選択する。
アプリ作成手順4

11.続けて、「を使って、2025年に発生した次の日本の台風情報を取得する:」と入力する
アプリ作成手順5

12.9~11項と同様にして、左ペインで「Generate」→日本語翻訳と要約、「(取得:台風情報)」→「次のコンテンツを日本語へ翻訳して300文字までで要約してください。(取得:台風情報)」へ修正する。

アプリ作成手順7

13.「日本語翻訳と要約」の右上部端の⦿マークをクリックして、「Output」をクリック
アプリ作成手順8

14.左ペイン内で「Output」ボックスを選択し、右ペインで、「Manual layout」→「Webpage with auto-layout」へ修正する
アプリ作成手順9

15.左上方のアプリ名を「台風情報」へ修正する
アプリ作成手順10

3.3.動作確認

プレビューで動作確認してみましょう。

1.右ペイン上方の「Preview」をクリック、その下右の再読み込みマークをクリックする
動作確認1

2.「Start」をクリックする
動作確認2

3.下方の入力ボックスへ「22号」を入力
動作確認3

4.実行中…
動作確認4

5.結果出力

動作確認5

4.そのほかの利用可能な選択機能

  • Assets
    Generate ステップに Add Assets で追加した情報アセットをステップ内で参照可能(@を入力してから選択)
    Assets

  • Tools
    ステップ内で使える外部ソース
    Tools

  • Generate ステップで選択できる各種モデル
    Imagen で画像生成、Veo で動画生成も可能
    Gemini flash/Pro を指定した他の Generate ステップで画像生成するためのプロンプトを生成して、Imagen を指定した Generate ステップへ入力し画像を生成するなど。
    利用可能モデル一覧

  • テンプレート
    予め用意されたアプリテンプレート。
    作り方の参考としても。

5.アップデート(公式発表より)

  • その後、15か国 への展開がアナウンスされ、利用地域が拡大。
  • 高度なデバッグ (ステップ単位の実行、エラーの即時表示)と、基盤の高速化 (並列実行や初期起動の短縮)が公式に告知。

6.参考情報

電算システム 有志

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