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【Oracle】X Window SystemでGUIツールを表示(コマンドプロンプト使用版)

2024/01/02に公開

まえがき

私がOracleを初めて構築した時、特に躓いた作業の1つに、GUIツールの起動があります。

本記事では、コマンドプロンプトを活用しつつ、X Window SystemでGUIツールを表示させる方法を紹介します。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。

▼ 別の方法も解説しているのでもしよければどうぞ
https://zenn.dev/db_tech/articles/be241d9dfe804e

0. 環境

  • Oracle VM VirtualBox
  • Oracle Linux 7.9
  • Oracle Database 19c
  • ターミナル:TeraTerm

1. Xmingの準備

1-1. Xmingをインストール

Xmingのインストール方法について、本記事では省略します。
私は以下の記事を参考にしてインストールしました。
https://www.teamxeppet.com/xming1/

1-2. Xmingを起動

  1. XLaunchを選択
  2. 特に何もせず[次へ]をクリック
  3. 特に何もせず[次へ]をクリック
  4. [No Access Control]を選択後、[次へ]クリック
  5. [完了]をクリック

2. Tera Termの設定

2-1. Tera Termの[設定]>[SSH転送]をクリック

※テラタームへの接続方法については省略します。

2-2.「リモートのXアプリケーションをローカルのXサーバに表示する」を選択し、[OK]をクリック


[OK]をクリック後、以下の画像のような表示があるかと思います。

記載の通り、設定を保存し(2-3)、新しいセッションを開始します(2-4)。

2-3. [設定]>[設定を保存]をクリックし、2-2.の設定を保存する

2-4. 新しいセッションを開く

[Alt]+[d] を押すと、新しい画面(セッション)が起動するので、今後はそちらで作業します。
[Alt]+[d] 以外にも起動方法はありますが、この方法が一番楽で効率が良いと思います。

3. コマンドプロンプトから、IPアドレスを取得

VMではなくローカルPC上のコマンドプロンプトを起動し、ipconfigコマンドを実行します。
手っ取り早い起動方法は、[Windowマーク]+[R]を押し、「cmd」を打ち込んで[OK]をクリックする方法です。

※以下の出力は適当な情報に書き換えています。

C:\Users\Pen>ipconfig

Windows IP 構成


イーサネット アダプター イーサネット 3:

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: ****::****:***:****:*******
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 123.456.78.9
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: ***.***.***.*
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .:

(以下省略)

出力された情報のうち、
[イーサネット アダプター イーサネット]の[IPv4 アドレス]に表示されているIPアドレスをコピーします。

4. DISPLAY変数を設定する。

Tera Termを起動し、Oracleユーザーにログインしてください。
export DISPLAY=<IPアドレス>:0.0で設定。

[oracle@Pen_ol79 ~]$ export DISPLAY=123.456.78.9:0.0

念のため、echo $変数名で変数を設定できたことを確認。

[oracle@Pen_ol79 ~]$ echo $DISPLAY
123.456.78.9:0.0

5. GUIツール(dbca)を起動

[oracle@Pen_ol79 ~]$ dbca

無事にGUIツールを起動することが出来ました。

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