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【Oracle】X Window SystemでGUIツールを表示(xauthコマンド使用版)
まえがき
私がOracleを初めて構築した時、特に躓いた作業の1つに、GUIツールの起動があります。
本記事では、X Window SystemでGUIツールを表示させる方法を紹介します。xauthコマンドを使用します。少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
▼ 別の方法も解説しているのでもしよければどうぞ
0. 環境
- Oracle VM VirtualBox
- Oracle Linux 7.9
- Oracle Database 19c
- ターミナル:Tera Term
1. Xmingの準備
1-1. Xmingをインストール
Xmingのインストール方法について、本記事では省略します。
私は以下の記事を参考にしてインストールしました。
1-2. Xmingを起動
- XLaunchを選択
- 特に何もせず[次へ]をクリック
- 特に何もせず[次へ]をクリック
- [No Access Control]を選択後、[次へ]クリック
- [完了]をクリック
2. Tera Termの設定
2-1. Tera Termの[設定]>[SSH転送]をクリック
※テラタームへの接続方法については省略します。
2-2.「リモートのXアプリケーションをローカルのXサーバに表示する」を選択し、[OK]をクリック
[OK]をクリック後、以下の画像のような表示があるかと思います。
記載の通り、設定を保存し(2-3)、新しいセッションを開始します(2-4)。
2-3. [設定]>[設定を保存]をクリックし、2-2.の設定を保存する
2-4. 新しいセッションを開く
[Alt]+[d]
を押すと、新しい画面(セッション)が起動するので、今後はそちらで作業します。
※[Alt]+[d]
以外にも起動方法はありますが、この方法が一番楽で効率が良いと思います。
3. Xサーバ(root)にログインし、COOKIEを表示
xauth list
で、COOKIEを表示させます。
[root@Pen_ol79 ~]# xauth list
Pen_ol79/unix:11 MIT-MAGIC-COOKIE-1 9b870bb8f3024621c9232f0ac605d6e5
Pen_ol79/unix:10 MIT-MAGIC-COOKIE-1 1bb48ba912c1129936a4cd901e017ab4
Pen_ol79/unix:12 MIT-MAGIC-COOKIE-1 ebb86e915631262bddc5fd651bfd7827
4. Xクライアント(oracle)にログイン、Xサーバ(root)と同じCOOKIEを設定する。
xauth add <COOKIE情報>
で設定します。
※あらかじめsu - oracle
でOracleユーザーに変更するのを忘れずに
[oracle@Pen_ol79 ~]$ xauth add Pen_ol79/unix:12 MIT-MAGIC-COOKIE-1 ebb86e915631262bddc5fd651bfd7827
「xauth: file /home/oracle/.Xauthority does not exist」が表示される場合
以下を実行して、ファイルを作成します。
touch /home/oracle/.Xauthority
xauth list
で、設定できたことを確認します。
[oracle@Pen_ol79 ~]$ xauth list
Pen_ol79/unix:12 MIT-MAGIC-COOKIE-1 ebb86e915631262bddc5fd651bfd7827
5. DISPLAY変数を設定する。
export DISPLAY=localhost:<数字>.0
で設定します。<数字>には、Pen_ol79/unix:12 の最後の数字を入れてください。今回でいえば「12」です。
[oracle@Pen_ol79 ~]$ export DISPLAY=localhost:12.0
念のため、echo $変数名
で変数を設定できたことを確認
[oracle@Pen_ol79 ~]$ echo $DISPLAY
localhost:12.0
6. GUIツール(dbca)を起動
[oracle@Pen_ol79 ~]$ dbca
無事にGUIツールを起動することが出来ました。
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